TECH PLAY

NTTデータ

NTTデータ の技術ブログ

536

はじめに:AIと業務システムをどうつなぐか 生成AIやAIエージェントの活用が進む一方で、「AIを業務システムとどう連携させるか」は、依然として難しいテーマです。 単にチャットベースでLLMに問い合わせるだけでなく、AIエージェントが業務データを参照し、判断し、自律的に成果物を生成するためには、AIと既存システムの間に適切な接続構造が必要になります。 iPaaSである MuleSoft は、従来からシステム間連携の基盤として利用されてきましたが、近年は生成AIとの連携を意識した機能拡張が進んでいます。本記事では、その一つである MCP(Model Context Protocol)
SharePoint Embedded解説(いつ・どうやって使うか) この記事について SharePoint Embeddedは日本語・英語ともにWeb上の情報が少なく、 公式ドキュメントを読んでも「結局何が嬉しいの?」「どう始めればいいの?」 と感じた方も多いはずです。 この記事では SharePointとの違い・使うべき場面・構築手順 を一気通貫で解説します。 目次 SharePoint Embedded とは 通常の SharePoint との違い SharePoint Embedded を選ぶ理由 構築手順 まとめ 1. SharePoint Embedd
はじめに Informatica(インフォマティカ) のクラウドデータマネジメントプラットフォーム「Intelligent Data Management Cloud」(※1)上でSaaSとして提供される Multidomain MDM SaaS というマスターデータ管理ソリューションがあります。(※2) ※1:Intelligent Data Management Cloud 略称はIDMC。旧称はIICS。 ※2:Multidomain MDM SaaS Multidomain MDMは様々なドメインに適用可能な汎用的なもので、他にも「Customer 360」、「Suppli
1. はじめに Amazon Web Services(AWS)でハイブリッドネットワークを設計する際、 Direct Connect + Transit Gateway + Site-to-Site VPN という構成が採用されることがあります。 金融・公共系のシステムでセキュリティ要件が厳格で、専用線でかつ暗号化が必須といった場合などです。 このとき、多くの方が 「Transit Gatewayを使うならTransit VIFを使う」 と自然に考えるのではないでしょうか。 しかしSite-to-Site VPNを構築する場合には、実はPublic VIFを使ってTransit
1. マイクロサービスアーキテクチャでの変更容易性 マイクロサービスアーキテクチャ(MSA)がよく聞かれるようになり、「それで変更しやすくなるんでしょ?」という期待も一緒に耳にします。 ただし、MSAは何かインストールしたら実現されるような技術や製品ではありません。分割・デプロイ(リリース)・運用・体制などの組み合わせで実現するもので、狙った効果を得るには守るべき条件がいくつもあります。 本記事では、MSAを変更容易性の観点でひも解いて、MSAの何がそれに効くのか、そのためにすべきことを考えてみたいと思います。 まず一般的に、MSAの変更容易性や開発サイクルの改善が語られるときには
1. はじめに CCSP(Certified Cloud Security Professional)とは、ISC2が認定する国際的なクラウドセキュリティ資格です。 クラウドセキュリティに関するアーキテクチャ、データセキュリティ、インフラ/アプリケーション、運用、ガバナンスといった領域を、特定ベンダーに依存せず横断的かつ体系的に扱う点が特徴です。 私は約3か月の試験対策を行い、2025年10月にCCSPに合格しました。 本記事では、取得するメリット、試験対策、受験を通じて感じたことなどを、セキュリティコンサルタントの視点でまとめます。 2. 想定読者 本記事の読者としては、以下の
はじめに NTTデータグループでは、デジタルツインのシステムを設計・構築・活用するノウハウや、各種データ処理ツールを強みに、お客さまの課題を解決し、効率や収益性を高めるデジタルツインサービスを提供しています。 デジタルツインは目的に応じて多様なデータ・機能から構築されます。本記事ではデジタルツインを構成する重要な要素である「点群」に着目し、点群を用いた物体認識技術と、その取り組みにおけるNTTの研究成果を紹介します! デジタルツインにおける点群の役割 そもそも皆さまは「点群」をご存知でしょうか。 点群とは、LiDAR(Light Detection And Ranging)やレー
本ブログについて 本ブログの目的 本ブログはアジャイル型開発におけるJira利用方法の一例を提示することで、Jira導入時や利用時の立ち上がりをスムーズに行えるようにすることを目的にしている。 本ブログに沿ったJira運用を行うことで後述するプロジェクトにおける品質保証におけるメトリクスやDevOps実践におけるメトリクスを取得することができるようになる。 なお、本ブログは2025年12月時点のJira Software Cloudを対象としている。また、あくまでも一例であるため、チームの状況に応じて適宜カスタマイズして利用することを推奨する。 本ブログの想定読者 本ブログの
はじめに 本記事のテーマ 今回は、Postmanを使ってAPI実行で手軽にInformatica Reference 360のコードリストからまとめて値を削除する方法をご紹介します。 紹介するPostmanのコレクションを利用することで、REST APIを通じてInformatica Reference 360のコードリストの値を一括削除できます。 ! 【補足】参照データ、コードリストとは 参照データとは、「マスタデータが参照するマスタデータ」を指します。 下記2点の特徴でマスタデータと区別します。 「更新頻度が低い(ほぼ想定無し)」 「総レコード数が少ない」 コードリストと
はじめに 前回の記事「[Informatica IDMC] Secure Agentグループの負荷分散の仕組みと設計の基本」では、Secure Agentグループの負荷分散の仕組みと設計の基本を解説しました。複数のSecure Agentをグループにまとめることで、タスクの負荷分散やワークロードの分離が実現できることを確認しました。 しかし、パフォーマンスの観点を考慮するとそれだけでは設計は終わりません。1台のSecure Agent自体の処理能力を最大限に引き出すチューニングも同じくらい重要です。デフォルト設定のままでは、高スペックなマシンを用意しても、そのリソースの大半が使われな
はじめに InformaticaのIDMC(Intelligent Data Management Cloud)を使い始めてしばらくすると、タスクの数が増え、1台のSecure Agentでは処理が追いつかない場面に直面することがあります。 「もっとタスクを並列で動かしたい」 「部門ごとにリソースを分けたい」 「特定用途のジョブが他のジョブに干渉して困る」 こうした課題を解決するのが、Secure Agentグループの仕組みです。 本記事では、IDMCにおけるSecure Agentグループの負荷分散がどのように動作するのか、そしてグループ設計はどう考えるのかを公式ドキュメントを確認
はじめに Informatica Intelligent Data Management Cloud(IDMC)はGUIから各種ログの参照が可能ですが、表示件数や検索期間には制約があり、長期保管や大量ログの横断分析には向いていません。 そのため、ログを「データとして管理する」仕組みとして、REST APIを活用した自動取得・外部保管の設計が有効です。 監査・セキュリティ・自動化運用の観点では、特に以下のようなユースケースが考えられます。 長期(例:数年単位)でのログ保管が求められる場合 内部統制や外部監査で過去ログの提示が必要な場合 横断検索や分析用途でログをデータとして活用したい
はじめに FigmaのデザインデータをもとにUIを実装する際、「デザインの読み取り」と「コードへの落とし込み」に時間がかかることはありませんか? 本記事では、Figma MCP(Model Context Protocol)とGitHub Copilotを組み合わせてReactでUI実装を行った際の工夫点や注意点をまとめます。 Figma MCPとは Figma MCP(Model Context Protocol)は、Figmaのデザイン情報を構造化データとしてLLMに渡すための仕組みです。 Figma MCPサーバーのガイド – Figma Learn - ヘルプセンター
はじめに Google CloudのCloud Monitoringは、アプリケーションや各種Google Cloudサービスの健全性やパフォーマンスを可視化し、アラート通知やデータ分析を行える監視サービスです。 先日、Google CloudのCloud Monitoringを使って複数プロジェクトの監視を集約しました。 本記事では、その際に起きた問題と解決策を紹介します。 構成について 先に、Cloud Monitoring周りの設計について簡単に紹介したいと思います。 監視方針として、ログや監視指標が取得可能なGoogle Cloudサービスについて、リソース監視とログ監視
2025年11月にAmazon Web Services (AWS) のコンテナオーケストレータ Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) の新機能として、EKS Capabilitiesが発表されました。 https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/11/amazon-eks-capabilities/ 本記事では、EKS Capabilitiesで提供されている機能の一つであるAWS Controllers for Kubernetes (ACK) を導入し、その動作を確認してみます。
はじめに AI コーディングエージェントを使っていると、こんな経験はないでしょうか。 汎用的な回答しか返ってこない プロジェクト固有の用語・設計ルールが伝わっていない 毎回「うちのプロジェクトはこういう仕組みで…」と前置きが必要 エージェントの出力品質は、モデルの性能だけでなく「何を渡すか」に大きく左右されます。本記事では「コンテキスト設計」の考え方と実践アプローチを紹介します。 課題:情報の渡し方がうまくいかない理由 プロジェクト知識をエージェントに渡す方法はいくつかありますが、それぞれに注意点があります。 方法 注意点 全ドキュメントを読ませる 情報量が多
はじめに "CISSP Mindset"、あるいは"CISSP的な考え方"と呼ばれるこの概念。 名前からしてCISSPにしか通用しないような印象を受けますが、実は他の資格にも応用が利くとしたら習得する価値は更に上がるのではないでしょうか。 本稿ではCISSP Mindsetの応用性について皆さまにお伝えしたいと思います。 CISSP Mindsetとは何なのか 一言で表すと"セキュリティ技術者ではなく、セキュリティ責任者としての思考法"と言えます。 前回の記事でお伝えした通り、本番試験では初見力(未知の問題に対して、知識を組み合わせて論理的に解答を導き出す力)が必要なのですが、
はじめに 最近話題のClaude Codeを使って、Microsoft Azure(以下、Azure)のApp Serviceの構築からアプリのデプロイまでを自動化してみました。 やったことはシンプルです。ターミナルでClaude Codeに一行で依頼し、いくつかの質問に答えただけです。 本記事では、その一連の流れと所感をレポートします。 Claude Codeとは Claude Codeは、Anthropic社が提供するターミナルベースのAIエージェントです。通常のチャットAIと異なり、ターミナル上でファイルの作成・編集やコマンドの実行を自律的に行えるのが特徴です。自然言語で指
本記事では、OpenFOAMを用いて都市水害シミュレーションを実際に実行する手順をご紹介します。 手順は基本的にUbuntu上で実行し、可視化部分のみWindowsで実行します。 なお、本シミュレーションはOpenFOAMの環境構築が完了していることを前提にしています。 環境構築手順については、「OpenFOAM環境構築手順」を参照してください。 想定読者 ・OpenFOAMでCFDシミュレーションを実行したい ・WSLの基本操作ができる ・Ubuntuの基本操作ができる ・Dockerの基本操作ができる 事前準備 シミュレーションワークフロー 本シミュレーションのワークフロ
はじめに SSL/TLSサーバー証明書の有効期間が段階的に短縮され、2029年には最大47日となることが正式に決定しました。これにより、従来の「年に1度の更新作業」という運用は通用しなくなります。本記事では、この「短縮化の波」を乗り切るための「証明書管理の自動化(CLM)」について解説します。 本記事のターゲットと前提知識 本記事は、組織の中でSSL/TLSサーバー証明書を管理している方や、証明書管理の自動化を検討している方を主なターゲットとして想定しています。そのため、SSL/TLSについての基本的な概念や、情報セキュリティについての基礎知識があることを前提としています。