著者の言葉

書籍「ゼロから始めるWebデザイナー」について

本書は、これからプロのWebデザイナーを目指す方のための本です。

私は、Webデザインはほぼ独学で勉強を初めて約9カ月でWebデザイナーとして職に就きました。
未経験で知識も人脈もなく、手探りで知り合い伝手にホームページ制作から始めてみたものの、どこから手を付けたらいいのか、どんな知識を身に付けたらいいのかわからなくて苦い思いをしたので、2022年からオンライン勉強会「0からはじめるWebデザイン」「0からはじめる WordPress」などを開催させていただき、延べ4000名以上の方にご参加いただきました。

本書は、勉強会でお伝えした内容と、参加者からいただいたご質問をベースに、全くの未経験でゼロ知識から、1人でもWeb制作の案件を受けられるようになるために、正しく第一歩を踏み出してもらうことを目指した本です。
小難しい理論的な解説は最小限になるよう、なるべく削りました。本書で学ぶというよりは、実際に手を動かしてサイト制作をしてみて、発見し体得していただきたいと考えています。いろんな表現を知って、創造性を膨らませながら、Webで表現することを楽しんでいただくための本です。もちろん、そのために必要な基礎知識は手を抜かずに説明したつもりです。

本書はこんな方に読んでいただきたいと思って執筆しました。

• 未経験からプロのWebデザイナーを目指している方
• 自由にさまざまなデザインのWebサイトを作れるようになりたい方
• Webデザイナーの仕事をひと通り知りたい方
• クライアントのさまざまな要求に柔軟に対応していきたい方
• 小難しいデザインロジックはさておき、かっこいいサイトを作りたい方

未経験でまだ知識がなく、デザインセンスに自信がなく、Webデザインはむずかしそうと思っている方も多いと思います。私自身も、仕事がなくて貯金残高がゼロに近づき、なんとか生計立てなければという状況になるまで、Webデザインというものを敬遠していました。
しかし、重要なほんのひと握りの知識(たとえば本書の「第3章画像、フォント、色の基本」「第12章HTMLとCSSの基本」)さえ覚えておけば、最近は便利なツールが登場し、仕事をするための環境はどんどん充実しています。

最近では、ChatGPTのような非常に便利なツールもでてきました。どんどんWebデザイナーとして早くスキルを身に付けて、活躍しやすい状況になっています。あとは繰り返し、いろいろなサイトを作ること。その過程では困難もあるとは思いますが、そんな時に助けになるような、参照できる本として書かせていただいたつもりです。ゼロからのWebデザインスキルの獲得に、お役に立てれば嬉しいです。

著者

黒 卓陽

WEBデザイナー。
地図制作会社、ゲーム会社のデザイナーを経て、会社を辞めて独学でWEBデザインを勉強し、Webデザイナーとして転職。
Wordpressを使って、コーポレートサイトからオウンドメディア、社内システムなどを制作。

▼Twitter
https://twitter.com/KuroTakuyo