「RDB技術者のためのNoSQLガイド」出版記念セミナー(第二回)

2016/07/06(水)18:00 〜 20:40 開催
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イベント内容

本書の概要

「RDB技術者のためのNoSQLガイド」は2016/2/25に秀和システムから出版されました。

本書は、エンタープライズでRDBを利用しているユーザが、どのようにNoSQLを活用していくべきかを説明する本です。

バズワードであるNoSQLの正体についてKVS、ドキュメントDB、グラフDB、RDBのNoSQLインターフェースの4に分解して説明しています。またDWH、Hadoopとの使い分けを明確にして、NoSQLの位置づけを明確に説明しています。

加えてMongoDB 3.2、Cassandra 3.0、Redis 3.0、HBase 1.1、Neo4j 2.3、Couchbase Server 4.1、Amazon Dynamo DB、Microsoft Azure DocumentDBといった最新バージョンのNoSQLの情報を紹介しています。

セミナー概要

出版を記念して、著者が本の内容の紹介とNoSQLの基本的な説明と、MongoDB、Cassandra、Neo4j、 DynamoDB、Cloudant、Blockchainについて著者自身からプロダクトの説明します。

NoSQLの細かい技術的な内容ではなく、全体を俯瞰した、 プロダクト選定ためのインプット情報を説明します。

ハッシュタグ:#nosqlguide

対象

  • RDBの基本的な知識や運用経験がある方
  • NoSQLをこれから初めてみようと思っている方
  • エンタープライズ環境でプロダクトを選定する立場の方

内容

1.書籍の紹介、NoSQLの基本的な説明

監修・著者 渡部徹太郎(株式会社リクルートテクノロジーズ)

本書が対象とする人は、エンタープライズの業務で主にRDBを使っており、NoSQLは初めてという人です。 そういった方々に、NoSQLをどうやって活用するかを説明します。

本セミナでは、本書の要点を掻い摘みながら、以下の点について説明します。

  • NoSQLってそもそも何なのか
  • RDBだけだと辛く、NoSQLがハマる身近な例
  • アプリ、基盤、マネージャ目線のNoSQLのメリデ目を入れると嬉しいこと、つらいこと
  • NoSQLのよくある勘違い (例)NoSQLではビッグデータ分析できません
  • Hadoop、DWHと何が違うのか
  • NoSQLにはどんなプロダクトがあるのか。「KVS」「ドキュメトDB」「グラフDB」「RDBのNoSQLインターフェース」に分けて説明

2.MongoDBの紹介

監修・著者 渡部徹太郎(株式会社リクルートテクノロジーズ)

MongoDBはWebアプリケーションのフレームワーク「MEADスタック」「Meteor」に組み込まれる等、NoSQLの中でも最も普及してるデータべースです。本公演ではMognoDBの基本事項を説明したのち、MongoDBがどのようなユースケースに向いているのか説明します。具体的には「Webアプリ」「ログ収集」「カタログ管理」「高速開発」のケースについて説明します。

3.Cassandraの紹介

著者 原沢滋(DataStax社)

Apple, Sony, Netflix等多くのユーザーがCassandraを利用しています。 スモールスタートから10万台のノードを運用しているお客様まで対応可能なNOSQLのApache Cassandra, 最近ではSparkでCassandraのデータを利用する事例もでてきており、オペレーショナルだけではなく、分析のデータストアとしても利用可能なCassandraを著者が説明します。

4.Amazon DynamoDB、Cloudant、Blockchainの紹介

著者 平山毅(IBM 元AWS)

Amazon Web Servicesでは、NoSQLのマネージドサービスとして「Amazon DynamoDB」を提供しています。 本セッションでは、Amazon DynamoDBの主要な機能とクラウドサービスならではの特徴、Dynamo論文を元にした分散同期と結果整合性の考え方を説明していきます。 また、マルチマスタレプリケーションが可能なIBM Cloudant、NoSQLであるFacebook RocksDBを使った活用例として今流行りのIBM Blockchain、もポイントを絞って紹介します。

5.Neo4jの紹介

著者 李昌桓(クリエーションライン株式会社)

Neo4jは、データをグラフ構造で持つ「グラフ型データベース」です。点や、点と点を結ぶ繋がりでデータを表現するために分かり易い直観的なデータモデル設計が可能であり、奇抜な問題解決方法を見い出せることで定評があります。本公演では、Neo4jを例に上げてグラフ型データベースの概要、リーレショナルデータベースとの機能比較、運用、ユースケースなどについて説明します。また4月にリリースされた新バージョンについてもご紹介いたします。

タイムテーブル

時間 内容 発表者
17:30〜 開場 ---
18:00~18:30 書籍の紹介、NoSQLの基本的な説明 渡部徹太郎(株式会社リクルートテクノロジーズ)
18:30~19:00 MongoDBの紹介 渡部徹太郎(株式会社リクルートテクノロジーズ)
19:00~19:30 Cassandraの紹介 原沢滋(DataStax社)
19:30~19:40 休憩 ---
19:40~20:10 Amazon DynamoDB、Cloudant、Blockchainの紹介 平山毅(IBM 元AWS)
20:10~20:40 Neo4jの紹介 李昌桓(クリエーションライン株式会社)

※時間は変更になる可能性があります。

本書のまえがき

近年、NoSQLが当たり前になってきています。数年前は、NoSQLといえばオープンソースの尖った技術というイメージでしたが、近年は大手ベンダが商用製品やクラウドサービスを続々と登場させてきており、エンタープライズでの利用事例も増えています。

今までに出版されたNoSQLの書籍は「最先端技術の解説書」というイメージが強かったと思います。それらに対し本書では、一般のRDBエンジニアを対象として、エンタープライズ環境でNoSQLをどのように活用すべきかを説明します。

本書で伝えたい事は三つあります。

一つ目は、N o S Q Lというバズワードの実態を説明することです。NoSQLという言葉は、特定のプロダクトを意味する場合もあれば、RDBに搭載されたSQLではないインターフェースを意味する場合もあり、定義があいまいです。そこで本書ではKVS、ドキュメントDB、グラフDB、そしてRDB のNoSQLインターフェースという明確な用語を用いて、NoSQLを分解し、説明していきます。

二つ目は、エンタープライズ視点でのNoSQL活用方法です。エンタープライズでデータベースを使う場合は、機能の評価だけでなく、運用、セキュリティ、サポート体制といった非機能に関する評価が重要ですので、その点をしっかり説明します。また、企業におけるRDBの課題を解決するという視点で、NoSQLだけではなく、HadoopやDWHといったデータ処理技術との使い分けを明確に説明します。

三つ目は、NoSQL の正確な最新情報を記載している点です。NoSQLは進歩が速いため、昔の書籍やインターネットのブログに載っている情報は、間違っている可能性があります。本書では、紹介するデータベースの最新情報について、それぞれのデータベースのスペシャリストに正確な情報を掲載してもらっています。

主催

渡部徹太郎

協力

株式会社オープンソース活用研究所

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