COCOA茶話会 第一席「COCOAの評価を考える」
イベント内容
開催内容
概要
2020年6月より運用が開始され、2022年11月に終了した、接触確認アプリCOCOA。感染症対策技術として「役に立たなかった」という声がある一方で、実際に接触通知を受け取った側からは、「感染者と知らずに接触していたことを知ることができた」との実体験も耳にします。では、COCOAは、役に立たなかったのでしょうか。役に立ったのでしょうか。そして、より重要な問いとして、今後、こうした携帯電話を用いた感染リスクの確認技術を、どのように考えていけば良いのでしょうか。 そこで、COCOAの技術評価を進めてきた研究グループが主催し、この問題に興味のある者同士でざっくばらんに情報交換を行う交流会を企画しました。
Presentation
話題1「いかにCOCOAは導入されたのか?」
北見工業大学 教授・保健管理センター長 奥村 貴史
発表内容
携帯電話を用いた接触確認技術は、2009年に生じた新型インフルエンザパンデミックの反省に立ち、新型コロナウイルスによるパンデミック以前より厚生労働省において検討が進められていました。このCOCOA前史を紹介し、パンデミック初期においてCOCOAの導入が決まった経過について情報交換を行います。
奥村貴史, 藤田卓仙, 米村滋人. "携帯電話の位置・接触情報を用いた感染リスク管理の歴史・現状と課題." 情報処理学会論文誌 63.5 (2022): 1225-1233.
話題2「いかにCOCOAを評価するか?」
北見工業大学 大学院工学研究科 谷口 空
発表内容
北見工業大学では、COCOA評価のために独自の接触確認アプリを用いたデータ収集基盤の構築を進めてきました。そのために、大学キャンパス内に接触データの収集インフラを構築し、現在、テストフェーズで得られたデータを分析しています。北見工業大学におけるこうした取り組みの概要と現状、今後の課題をお伝えします。
話題3「COCOA検証用アプリの開発はいかに大変か?」
ソフトウェアエンジニア 増田 智明
Twitter:@moonmile / Github:@moonmile / Blog
ソフトウェア開発者。「Blazor 入門」日経BP 発売中。Microsoft Most Valuable Professional / Xamarin / F# / C# / C++ / Raspberry Pi / Arduino / CCPM/Rust
発表内容
COCOAで利用されているExposure Notification(暴露通知)と北見工大で開発しているFolkbearsで使われている近接通知はともにBLEを利用しています。複数の携帯端末でデータ交換されるBLEの32バイトをどのように利用しているか。この仕組みと現状の難点を実装を含めて解説します。
トークセッション
司会
名古屋大学 大学院 工学研究科 准教授 藤原 幸一
プロフィール
パネリスト
COCOA watcher 先浜 直子
奥村 貴史 / 谷口 空 / 増田 智明
タイムスケジュール(目安)
時間 | 内容 | 発表者 |
---|---|---|
13:30〜 | オープニング(5分) | |
13:35〜 | 話題1(25分) 「いかにCOCOAは導入されたのか?」 |
奥村 貴史 |
14:00〜 | 話題2(30分) 「いかにCOCOAを評価するか」 |
谷口 空 |
14:30〜 | 話題3(30分) 「COCOA検証用アプリの開発はいかに大変か?」 |
増田 智明 |
15:05〜 | トークセッション(60分) 「COCOAをどう評価すれば良いのか?」 話題提供「COCOAのデータ観察記:陽性登録率と接触通知までのタイムラグ」 |
司会:藤原 幸一 話題提供:先浜 直子 パネリスト:奥村貴史/谷口空/増田智明/先浜直子 |
16:00 | 終了予定 |
※ プログラムは変更となる可能性があります。随時こちらで更新いたします。
こんなエンジニア・学術関係者におすすめ
- COCOAがパンデミック対策としてどう貢献したか興味がある
- 接触確認アプリがどのように評価されうるか興味がある
- 感染症の拡がりを抑制する情報技術に興味がある
注意事項
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