『課題解決型データサイエンス人材を育成する』webセミナー

データサイエンティスト協会では、分析・データサイエンスの実務に携わる方を対象に、スキルアップとコミュニケーションの場の創出を目的として、セミナーを行っています。今回は以下の講演を開催いたします。

概要

「AI/機械学習を用いて解く能力はあるが、実業務の課題を紐解き現場が満足する解決に導くことが困難」というデータ分析者の悩みをよく耳にするようになりました。本セミナーでは、大阪ガス時代にデータ活用チームをリードし、現在は滋賀大学のデータサイエンス学部で指導される河本教授に産学の視点からこのテーマについて解説いただき、組織に必要なデータドリブン思考についてお話しいただきます。また、データサイエンティスト協会でも2020年から、この問題に対するアプローチのひとつとしてして「課題解決型人材育成コンテスト」を実施しています。そこで3年間メンターの立場で参加したネイチャーインサイトの中野様から、課題解決型人材を育成する具体的な難しさやヒント、実際にコンテストで利用している「型」を掘り下げて説明いただきます。

講演１『～データとＡＩを実務に活かす～　データドリブン思考』
講演者：滋賀大学　河本 薫氏
DX経営が求められる中で、データ活用は最も重要な要素の一つとなっています。しかしながら、データ分析を行っても現場業務に活かされない、小粒な改善にとどまる、といった状況に陥りがちです。その原因は、分析能力や保有データの優劣よりもむしろ、課題設定力が劣ること、および、意思決定プロセスが暗黙であることにあります。本講演では、事例を交えながら、それらを克服するためのフレームワークについて紹介したいと思います。

講演２『課題解決型人材育成コンテストの変遷と人材育成のヒント』
講演者：ネイチャーインサイト株式会社　中野 雄介氏
事業会社に在籍するデータサイエンティストが課題発見・解決を経験する機会が不足している。当協会ではこうした課題に対して課題解決型人材育成コンテストを開催し、経験を積む場を提供している。コンテストの変遷を振り返ることで、課題発見・解決をする上でデータサイエンティストが不足しているスキルを定義する。それに加え、それらのスキルを身につけてもらうための取り組みを紹介する。

講演者

滋賀大学データサイエンス学部教授
兼
データサイエンス・ＡＩイノベーション研究推進センター　副センター長
河本 薫氏

1991年、京都大学応用システム科学専攻修了。大阪ガスに入社。1998年から米国ローレンスバークレー国立研究所でエネルギー消費データ分析に従事。帰社後、大阪ガスにてデータ分析による業務改革を推進。2011年からデータ分析組織であるビジネスアナリシスセンターの所長を務め、大阪ガスにおいてデータ分析組織を定着させた。日経情報ストラテジーが選ぶ初代データサイエンス・オブ・ザ・イヤーを受賞。2018年4月より現職。大阪大学招聘教授を兼任。博士（工学、経済学）。著書に『会社を変える分析の力』（講談社現代新書）、『最強のデータ分析組織』（日経BP）、『データドリブン思考』（ダイヤモンド社）など。NHKプロフェッショナル仕事の流儀にも出演。

ネイチャーインサイト株式会社
コンサルティングサービス部　部長
中野 雄介氏

大阪大学大学院国際公共政策研究科修了。銀行員を経てネイチャーインサイトに入社。数年間データエンジニアを経験した後データサイエンティストとして金融・保険・製薬業界などの分析業務に従事。近年では主に製薬業界においてMLOps推進に従事。データサイエンティスト協会主催の課題解決型人材育成コンテストのメンター、電気通信大学の非常勤講師を務め、データサイエンティストの人材育成にも注力。

タイムスケジュール

※ 当日予告なく時間配分・内容が変更になる可能性がございます。

参加対象

• 本セミナーに興味がある方どなたでもご参加いただけます。

参加費

無料
※ データサイエンティスト協会の一般（個人）会員ではない方は、参加時に会員登録（無料）をお願いしております。（ご登録いただいてから本登録までに1週間程度お時間を頂戴しますが、仮登録のステータスでもセミナーへお申し込みいただけます）

参加方法

（5/13 23時更新）
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注意事項

• 通信等の不具合により、やむを得ず配信方法の変更や急きょ配信を中止する場合があります。
• 配信途中で接続が切れた際は、techplayよりメールにてお知らせいたしますのでご確認ください。
• アーカイブ・講演資料の公開予定はありません。