株式会社カケハシ の技術ブログ

コードフォーマッターをPrettierからdprintにしたら10倍以上速くなった話🚀

はじめに こんにちは!ソフトウェアエンジニアの種岡です。 私たちのチームでは、TypeScriptを使用して開発を行っており、 Prettier というコードフォーマッターを利用し、チーム内でコーディングスタイル統一に大変重宝しています。 そんなフォーマッター界隈で、Rust製で爆速で動作すると噂の dprint が良いということで試してみたところ、驚くべきことが起きました! Pr

PythonのLinter & Formatter(Flake8 + isort + Black)をRuffに置き換えたら爆速でした

こんにちは、カケハシで Musubi 開発チームのバックエンドエンジニアをしている関です。 Musubi 開発では、 Python の Linter と Formatter に Flake8、isort、Black を使用しておりました。しかし Rust で書かれた Ruff という高性能なツールが出たということで、置き換えてみたら爆速になった(15倍以上速くなった)ので、Ruff について記事を書かせていただきます。 今回は Ruff を導入

PyCon APAC 2023 ロジ周りレポート

PyCon APAC 2023 に参加された皆様、お疲れ様でした!今回のPyConにはカケハシもプラチナスポンサーという形で参加させていただき、国内外のたくさんの方々と交流することができました!ブースに足を運んでくださった方、カケハシのセッションに参加してくださった方、ありがとうございました! セッションやセミナーに関するレポートは他の方が書いてくださっている

PyCon APAC 2023を聴講してきました

PyConをエンジニア目線でレポート 弊社はPyConでプラチナスポンサーとしても参加させて頂いていますが、今回の記事はエンジニア目線で参加してきたPyConをレポートしようと思います! PyConに関係する記事として以下のような記事を公開しています。合わせて読んでみてください。 カケハシのTechBlogからPythonの記事をいくつかピックアップしたまとめ記事 kakehashi-dev.hatenablog

PyConAPACで登壇したスナップショットテストの話の続き

PyConAPAC 2023 で登壇してきました 株式会社カケハシのバックエンドエンジニアの横田です。 二日目(10/28(土))の LT 会で「Python でスナップショットテスト」というタイトルで登壇してきました。 PyCon には二日目の途中から参加し、登壇までは主にスポンサーブースを周り、様々な企業様のお話を伺っておりました。 スポンサーブースでは名前を聞いたことのある企業様から

dbxを使用してDatabricks Workflowをデプロイする

こんにちは、カケハシのデータ基盤チームでデータエンジニアをしている伊藤と申します。 カケハシでは 全社的なデータ活用基盤のプラットフォームとしてDatabricksを採用し 、運用して1年以上経過しました。 我々のチームではバッチ/ストリーム処理のDatabricks Workflowを50個以上作成し、分析用データとして社内提供をしております。 ワークフローのデプロイに関しては

リソースの大掃除にはChatGPT

はじめに カケハシで BI ツールを開発している横田です。 AWS のリソース、いつの間にか増えていませんか? 今回は、ChatGPT を使って AWS のリソースを簡単に可視化することができたので、紹介したいと思います。 今回の課題と工夫したこと 我々のチームでは、半期に一回大掃除会を開催しています。 今回は、我々が管理している AWS Glue の job のうち使っていないものを

PyCon APAC 2023 に参加します!

プラチナスポンサーとして参加します! 我々株式会社カケハシは、2023年10月26日(木)から10月29日(日)に TOC有明コンベンションホール で開催される PyCon APAC 2023 に、プラチナスポンサーとして参加することとなりました! 2023-apac.pycon.jp 当日はカケハシブースにて皆様のご来場をお待ちしております!皆さんと一緒にイベントを盛り上げていきたいと思います! PyCon APAC 2023 P

Engineering Managerという役割がなぜわかりづらいのか

カケハシでVP of Engineeringをやっています、 ゆのん ( id:yunon_phys )です。僕はEngineering Manager(EM)とは何かについて、かれこれ5年ぐらい EM.FM というPodcastや、ブログを通じていろんな発信をしてきました。そうすると色んな質問を各所から受けるわけなんですが、一番聞かれる質問第一位は、 「結局EMって何する人なんですか?」 です。一口にEMって言っても、なんか人によって

社内ドキュメントはなぜ更新されないのか?情報の鮮度を最小限の運用負荷で維持する「イミュータブルドキュメントモデル」のススメ

はじめに こんにちは。カケハシの各プロダクトを支えるプラットフォームシステムの開発チームでテックリードを担当しているkosui (@kosui_me) です。 プロダクト開発の世界では、明瞭な社内向けドキュメントを書くための方法が数多く提案されてきました。読者の中には、製品要求を明瞭にするためにPRD (Product Requirements Document、製品要求仕様書) を書き、プロジェクトの背

fukabori.fmでCTOがエンジニア組織づくりについて対談しました

2023年9月5日に fukabori.fm で iwashiさん と カケハシCTOの海老原 が、創業期からのエンジニア組織づくり、帰属意識の高め方、医療ドメインの難しさ・技術選定などについて語りました。 視聴された方からは… 『カケハシ社の回を聞いた、めっちゃ考えられてて良い話だった!開発チームごとにコードネーム的な物がある話はエモいけど好き。医療ドメインって聞くと複雑そ

t-wadaさん「質とスピード」カケハシ社内講演会

2023年9月25日、和田卓人さん(t-wadaさん)をお招きし社内講演会を開催しました。 和田 卓人さん / プログラマー、テスト駆動開発者 学生時代にソフトウェア工学を学び、オブジェクト指向分析/設計に傾倒。執筆活動や講演、ハンズオンイベントなどを通じてテスト駆動開発を広めようと努力している。 『プログラマが知るべき97のこと』(オライリージャパン、2010)監

Renovate の対応状況を確認し、開発者がライブラリアップデートを頑張っていることを可視化した

ライブラリのバージョンアップはセキュリティを担保する上で重要で、大変な作業です。 その作業を省力化してくれる Renovate をカケハシでは 2020 年から導入しています。 そんな Renovate の対応状況を可視化し、セキュアな状態を保てているかを確認しました。 Renovate とは Renovate は依存パッケージのアップデートを半自動化してくれる Github App です。 www.mend.io 以下の機能

ECS起動を高速化するSeekable OCI(SOCI)インデックスをGitHub Actionsでも作る

SOCIとは? SOCI(Seekable OCI)はAWSが開発しているコンテナイメージの遅延読み込みのための仕組みです。コンテナイメージには起動時には使わないデータも多く含まれています。遅延読み込みによって、起動時には最小限のデータのみ読み込んで起動時間を短縮することを目的としています。コンテナ起動時の遅延読み込み自体は以前から存在しており、有名なものに estargz が

Retrospective - 「Starfish」という振り返り手法

こんにちは。最近暑すぎて毎日息子とかき氷を食べまくっている(一週間でシロップ使い果たして妻にドン引きされてる)カケハシでスクラムマスターやっている窪内です。 みなさんRetrospective(振り返り)やってます? 私が所属するチームでは、頻繁に振り返りを行う文化があります。 スプリント終わり プロジェクトローンチ後 障害発生後 その他、必要に応じて都度実