株式会社カケハシ の技術ブログ

t-wadaさん「質とスピード」カケハシ社内講演会

2023年9月25日、和田卓人さん(t-wadaさん)をお招きし社内講演会を開催しました。 和田 卓人さん / プログラマー、テスト駆動開発者 学生時代にソフトウェア工学を学び、オブジェクト指向分析/設計に傾倒。執筆活動や講演、ハンズオンイベントなどを通じてテスト駆動開発を広めようと努力している。 『プログラマが知るべき97のこと』(オライリージャパン、2010)監

Renovate の対応状況を確認し、開発者がライブラリアップデートを頑張っていることを可視化した

ライブラリのバージョンアップはセキュリティを担保する上で重要で、大変な作業です。 その作業を省力化してくれる Renovate をカケハシでは 2020 年から導入しています。 そんな Renovate の対応状況を可視化し、セキュアな状態を保てているかを確認しました。 Renovate とは Renovate は依存パッケージのアップデートを半自動化してくれる Github App です。 www.mend.io 以下の機能

ECS起動を高速化するSeekable OCI(SOCI)インデックスをGitHub Actionsでも作る

SOCIとは? SOCI(Seekable OCI)はAWSが開発しているコンテナイメージの遅延読み込みのための仕組みです。コンテナイメージには起動時には使わないデータも多く含まれています。遅延読み込みによって、起動時には最小限のデータのみ読み込んで起動時間を短縮することを目的としています。コンテナ起動時の遅延読み込み自体は以前から存在しており、有名なものに estargz が

Retrospective - 「Starfish」という振り返り手法

こんにちは。最近暑すぎて毎日息子とかき氷を食べまくっている(一週間でシロップ使い果たして妻にドン引きされてる)カケハシでスクラムマスターやっている窪内です。 みなさんRetrospective(振り返り)やってます? 私が所属するチームでは、頻繁に振り返りを行う文化があります。 スプリント終わり プロジェクトローンチ後 障害発生後 その他、必要に応じて都度実

ETL ワークフローに Aurora DB Cluster Export を導入してみた

はじめに こんにちは、カケハシの坂本です。 「AI 在庫管理」というプロダクトの ETL ワークフローに Amazon Aurora のマネージドサービスである Aurora DB Cluster Export という機能を導入したことについてお話しします。 AI 在庫管理では、医薬品などの需要予測を行うために深夜に日次バッチを実行しています。 日次バッチでは、バックエンドの Aurora MySQL に格納されているデー

Pocket Musubi開発チームのRetrospective

こんにちは、カケハシの三浦です。 今回はカケハシの Pocket Musubi チームのスクラムについて、中でも Retrospective について書いていきます。この記事の内容は1つのチームの例ですが、同様の問題や"気になり"を抱えるチームにとって何かの気づきとなれば嬉しいです。 Pocket Musubi チームの Sprint Retrospective 今回は Pocket Musubi チームが Retrospective において大切にしている点を紹

AWSのIoT CoreとIoT Device Shadowで管理する「レセハブ」の紹介

はじめに こんにちは。処方箋データ基盤チームの山田です。 私の所属するチームでは、レセハブというIoTデバイスを作っています。 今回は、レセハブの機能や特徴・および採用されている技術について紹介いたします。 これまで、処方箋データ基盤チームのプロダクトや使っている技術についてあまり発信していなかったので、今回の記事で初めて紹介させていただく

GitHub Actions料金 Datadogによる可視化と削減のヒント

開発コストのうちGitHub Actions料金が占める割合は小さい傾向にありますが、組織規模によっては削減の必要があるでしょう。 この記事では、主にDatadogを利用した可視化による特定方法と、一般的なコスト削減のヒントを述べます。 前提:パフォーマンスを改善する 従量課金のアプリケーションではパフォーマンス ≒ コストです。まずは実行時間から改善しましょう。

RDSの新証明書の有効期限を考える

RDSの50年, 100年有効な認証局証明書 2023年1月13日のリリース で、RDS向けの新しい認証局(CA)証明書が提供されました。 新しいCA証明書には以下の特徴があります 有効期限が50年あるいは100年と長い RSA 2048bitの証明書が50年で、RSA 4096bit, ECDSA 384bitのものが100年 これまでのCA証明書は有効期限が5年 ECDSA形式の証明書が提供されている RSAと比べて短い鍵長で高いビットセキュリ

Developers Summit 2023 Summer に参加します!

ゴールドスポンサーで参加します 我々KAKEHASHIは、2023年7月27日(木)にオンラインで開催される Developers Summit 2023 Summer に、ゴールドスポンサーとして参加することとなりました! event.shoeisha.jp 当日は、弊社からもスタッフがセッションに登壇する予定です。ぜひ皆様のご参加をお待ちしております! Developers Summit 2023 Summer Developers Summit Summer は、ITエンジニアに向けた夏の祭

AWS GlueのCI/CD環境を作ってみた

こんにちは、カケハシの横田です。今回は我々の会社で実践しているテクノロジーについてお話しします。我々の開発チームは、日々 Apache Spark を活用し 100 個以上のバッチ処理を運用する中で、 AWS Glue という Apache Spark のマネージドサービスに大いにお世話になっています。 しかし、バッチ処理のテストを行う際にはいくつかの課題に直面します。特に想定外のデータへ

入社して3ヶ月。毎週違うエンジニアリングスキルが求められていて楽しい!

(分割キーボードの Moonlander 。とても気に入ってます。) はじめまして。ソフトウェアエンジニアの椎葉( @bufferings )です。今年の4月にカケハシに入社して、今月末で3ヶ月になります。毎日楽しく過ごしていて、あっという間の3ヶ月間でした。 最初にすなおにお伝えすると、この週末と週明けにイベントで登壇するので、その宣伝をしたいなという気持ちがあってブ

クロスアカウントアクセスでAppSync Private APIを使う話

はじめに こんにちは、LINE上で動くおくすり連絡帳 Pocket Musubi というサービスを開発している種岡です . 社内でプライベートAPIを開発する要件があり、タイミング良く AppSyncでプライベートAPIが使えるようになった ため試してみました 全体像 以下システムの全体像になります . アカウントAのLambdaからアカウントBのAppSyncにリクエストし、DynamoDBにItemが書き込まれることを

CTO/テックリードのためのAWSコストを大幅カットする取り組み方

請求明細書を見てお嘆きの皆様へ。 前回の記事では、すぐにコスト削減の成果を出したい人向けに比較的簡単な方法を解説しました。 この記事では、時間がかかっても良いので根本的に原価をなんとかしたい人を対象としています。 請求明細書(Billing)やCost Explorerの参照権限を広く付ける 開発者がコストを意識するところから、すべては始まります。 意識しようにも、

Databricks社の戦略発表会で講演させて頂きました

5/25にDatabricks Japan社にて報道関係者を対象とした同社の2023年度の戦略発表会が行われました。 光栄なことに、我々カケハシもDatabricksの1ユーザーとしてその場に同席し、カケハシにおけるDatabricksの活用事例の講演の機会を頂きました。 会社を代表してデータ基盤チームのメンバーで参加してきましたので、当記事ではカケハシの登壇部分を中心に戦略発表会の様子をレポ