AWSソリューションアーキテクトインタビューシリーズ~My Story⑨~
■プロフィール
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 技術統括本部 インターネットメディアソリューショングループ 部長/シニアソリューションアーキテクト
Shota
自分の仕事がニュースになる、自分が関わったお客様のサービスを自分の生活で使う
Shotaさんの所属されているインターネットメディアソリューショングループについて教えてください。
Shota:
私が所属しているのは、皆さんが普段から使っているようなインターネットサービスを運営するお客様を担当するソリューションアーキテクト(SA)チームです。このグループが担当するお客様の特長として、新しい技術を他の業界に先駆けていち早く取り入れることが挙げられます。私たちのお客様から、日本初の事例や、登場したばかりの AWS サービスの事例が生まれることは、少なくありません。
私は、このグループの中で、特に大規模なインターネット企業グループのお客様を担当するチームを率いています。特長としては、ビジネスの規模が大きいことが挙げられます。規模が大きいということは、サービスのユーザーやトラフィックが多いということであり、技術面では、大規模なトラフィックを高い信頼性のもとで処理するという難しい課題を解決する大変さと面白さがあります。また、お客様を見ても、AWS のチームを見ても、一つの案件に関わる人の数が多いです。それ故に、現場のエンジニアから経営層に至るまで、様々な役職の方とお話や協業をする機会があります。チームワークがとても重要です。
新しいチャレンジが好きな方、お客様の大きな課題を解決することに情熱を持てる方、色々な立場の人と話すことが好きな方、こういった方々と一緒に働きたいと思っています。自分の仕事がニュースになる、自分が関わったお客様のサービスを自分の生活で使う、そんな経験がたくさん待っています。
お客様の課題解決を支援
Shotaさんはシニアソリューションアーキテクトとして、どういったお仕事をされているのでしょうか。
Shota:
技術的な側面から、お客様のクラウド活用に役立つ仕事は何でもやります。これをやりなさいという厳密なルールはありません。とは言え、AWS の SA には、大きく分けると3つのミッションがあります。1つ目は、Customer Advisor と言い、お客様がより上手に、より経済的に、より長くクラウドを使って頂けるように、信頼される技術面でのパートナーとなることです。2つ目は、Thought Leadership と言い、AWS の技術や考え方を、より多くの人々に届けることです。3つ目は、Platform Improvement と言い、お客様の声を AWS のサービス開発チームに届けることで、AWS サービスの品質や機能を改善し、より多くのお客様に喜んで頂くことです。
私自身の仕事も、この3つのミッションに集約されています。自身が担当するお客様から、ご相談を頂いたり、ご提案をしたりして、新しいサービスの実現や、お客様の課題解決を支援しています。例えば、新しい AWS サービスのご紹介や、アーキテクチャの設計やレビュー、運用方式や体制のご提案を通して、技術的な支援を提供し、その技術支援を通してお客様の課題を聞き、その課題を理解して解決する提案をまた考えます。CTO の方など、お客様の経営層とお話する機会もよくあります。こうしたお客様との活動を通して、サービスを世に出すことが出来たら、お客様と一緒にその先進性をパブリックなイベントで発表したりもします。また、案件を通してお客様から頂いたフィードバックを、AWS のサービス開発チームに届けて、実際に AWS サービスの機能や課題が改善されて、お客様に喜んで頂けた経験も多くあります。
チームメンバーのサポートとキャリア形成支援
シニア SA と同時にマネージャーでもいらっしゃるということで、マネージャーとしてのお仕事内容についても教えてください。
Shota:
マネージャーの仕事は、個人ではなく、チームで成果を出すことです。チームとして上手く動けるように、各メンバーのスキルやモチベーションを活かすためのチーム体制を常日頃から考えています。チームメンバーそれぞれに良い仕事をして欲しいので、頻度高く1on1やチーム皆で話をして、目標設定や直近の課題解決のお手伝いをしています。チームメンバーが担当するお客様とのミーティングに、自身がマネージャーとして一緒に入ることもあります。また、チーム皆の仕事のやり方や成果を共有する場を作り、良い活動や学びを皆が取り入れられるようにすることも意識しています。自分にとっても、チームの皆から学ぶことはたくさんあります。
チームメンバーのキャリア形成のお手伝いもマネージャーの大切な仕事です。例えば、チームメンバーのプロモーション(昇格)に向けて、目標を立て、実績を可視化するお手伝いをしています。また、組織やチームを跨いだ活動をするために、別のチームのマネージャー同士で話をして仕事を進めることも多くあります。
より多くのお客様の支援をするため、マネージャーに
2021年にマネージャーになられたということですが、その経緯について教えてください。
Shota:
Amazon では、マネージャーになることは、プロモーション(昇進)ではなく、ロールチェンジ(役割の変更)と言います。あくまで役割が変わっただけだということですね。マネージャーになろうと決めたのは、一人で出来る仕事には限りがあると気付いたからです。自分が一人でやるよりも、チームでやるほうが、より多くのお客様とご一緒できて、より大きな成果を出せるのではないかと考えました。私自身は、個人で担当していた業界をそのまま拡充する形でチームを持ちましたので、自然な流れでマネージャーになるという選択肢がありました。とは言え、自分で手を動かすことやお客様と話すことが好きでしたので、迷いがなかったわけではありません。しかし、結局マネージャーになっても、自分で手は動かしますし、お客様ともたくさん話をしていますので、自分が何をするかは自分で決められるということですね。AWS では、自分のキャリアは自分で決めるものです。SA のマネージャーの多くは、個人で活躍していた SA がマネージャーにロールチェンジしています。個人として SA を突き詰めても良いですし、他のロールに移っても良いですし、そんなキャリアの選択肢の一つにマネージャーがあります。
このように自分がやりたいことをやり続けているので、マネージャーになってやることが増えて大変ではあるのですが、育休も取りましたし、子育てと両立しながら楽しくやっています。
子育てとキャリアは性別に関わらず両立できる
育休取得のご経験について詳しく教えてください。男性で取得される方も多いのでしょうか?
Shota:
私は、長女が生まれた直後に1ヶ月の育休を取りました。妻とは妊娠初期から育休を取るよと話していたので、取得することに迷いはありませんでした。家族はとても感謝してくれましたし、チームメンバーや上司をはじめとして、会社の皆も自然に受け入れてくれました。何より、生まれて間もない娘と最初の1ヶ月という貴重な時間を一緒に過ごせたことは、何にも変え難い経験でした。ちなみに、私は家事が苦手なので、育児よりも家事の方が大変でした・・。妻の偉大さがよく分かりました。
育休取得に先立ち、自身がいないと回らない業務をなくすために、一時的な引き継ぎやチームメンバーに役割を委譲するといった準備をしました。結果として、育休期間中も会社と連絡を取ってはいましたが、きちんと育児と家事に集中することが出来ました。育休明けも、社内の皆やお客様におかえりと言って頂いて、嬉しかったですし、スムーズに業務復帰が出来たと思います。会社の周りでも、男性で育休を取得される方は多くおり、決して珍しくありません。私自身は、マネージャーでも育休を取れることを示せて良かったと思っています。また、育休取得の有無に関わらず、育児を頑張っている男性社員は多いと思います。
私のチームにも、女性が複数名いますし、育児をしている男性も複数名います。また、ジェンダーや育児有無だけではなく、生まれや育ちが海外の人、海外の在住経験や留学経験がある人、Web エンジニア出身の人、IT ベンダーや SIer 出身の人、新卒で入社された人など、チームには様々なバックグラウンドを持った人がいます。こうした多様性(ダイバーシティ)を持ったメンバーが集まってチームで仕事をすることは、新しいアイデアを生み出して、新しいチャレンジをするために、とても大切なことだと思っています。ダイバーシティのある文化は大切にしていきたいです。
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