文系出身・システム開発未経験でこの業界に飛び込んだ私が語る、 アマノで仕事をするということ

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文系出身・システム開発未経験でこの業界に飛び込んだ私が語る、 アマノで仕事をするということ
企業の人の働き方や仕事量を管理する、タイムレコーダーや勤怠管理システムでは、国内で高いシェアを誇るアマノ。その最前線で顧客の要望や法令変更に柔軟に対応し、システム設計をするのがSE職だ。6年前にシステム開発まったく未経験ながらアマノに転職した小林さん。上司・先輩、そしてお客様に揉まれながら、いまや一人で150社を担当するバリバリのSEに成長した。その軌跡を辿る。

小林 誠弥氏
東京営業本部 主査 小林 誠弥氏

文系出身。ネットワークエンジニアから転じて、アマノへ

——まずは自己紹介をお願いします。

アマノに入社して6年目になります。社会人としては10年を超えました。もともと大学は経済学部出身で最初の仕事は、トラクターやコンバインなど農業用機械の営業でした。これは大阪でやっていました。

その後、一旦地元の福井に戻り、自営でネットオークションの事業をやったりもしました。ただ、やはり田舎にいるのではキャリアが広がらないなど思って、未経験でも採用してくれる東京のITネットワークの会社に転職し、そこでサーバーの運用保守を担当しました。

保守の仕事は、言われたことを実直にこなす仕事です。サーバーの設定を変更したり、台数を増やしたりする時も、基本的にはテストして、それで終わりなんですね。何かそれが物足りなくなってきたんです。

やはり自分でシステムを構築して、お客様に納品して満足をいただく。納品したシステムを最後まで面倒をみる。そういう仕事をしてみたくなったのです。

転職活動の最中に、アマノのホームページを見て、駐車場の機械やパーキングシステムを作っている会社か。あの黄色い筐体はたしかに見たことがあるなと思って興味を覚えました。

その時はまだ、今関わっている勤怠システムのことは知らなかったんですけれどね。ちょうど29歳の時。人生における一つの節目。地に足をつけた仕事ができそうだと応募することを決めました。

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——文系出身から、SE職に応募されたんですよね。

自分が営業職だったこともあって、エンジニアのイメージっていうのはパソコン触ってプログラミングしてっていうのがあったんですが、話を聞いてみるとアマノのSEは、営業と一緒に回ることもあれば、自分がお客様に提案することもあるとのこと。

ときには展示会での説明役なども担当する——という話を聞いて、ずっと理系で働いていた人よりも、自分は営業職も経験しているので、顧客とのコミュニケーションという点では、これまでの経験も生かせそうだと思いました。私自身、お客様と話すのが好きなんですよね。

「なんであなたが担当なの?」とあきれられたことも

——アマノに入社してみてどうでしたか。

私が入社した頃は、年齢の近い人たちが毎月1人ずつ増えている時期で、中途入社の戸惑いみたいなのはなかったですね。私もすぐに現場の部署に配属されました。

ただ、ネットワークのことであれば多少わかるけれども、自社のソフトのこともよくわからないし、プログラミングも上手くない。

誰かに聞けば教えてくれるけれど、社内人脈がゼロだったので、その人に行き当たるまでに時間がかかるというのはありました。それでも、なんとか教えてもらいながら、徐々に仕事に慣れていきました。

上司と一緒にお客様のシステム改善の相談に乗ったり、提案したりするのですが、最初は怒られてばかり。私が勤怠システムの設定を間違って、客先の従業員手当を過払いしてしまうという大ミスをしたこともあります。あるお客様には「小林さんは、なんでできないのですか」と面と向かって言われたこともあります。

その時は落ち込みましたが、上司が優しくも厳しく私に接してくれました。「ちゃんとテストするんだよ。スケジュール立てなきゃダメだよ」と言ってくれて、お客様のところにも一緒にお詫びについてきてくれました。

この会社は、一度や二度の失敗はむしろ成長の糧になるという考え方なんだ。社員にそういう接し方をして成長を促してくれる会社なんだなと思い、そこからはここで勤怠システムのエキスパートになろうと必死で食らいついていくようになりました。

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アマノのSEは型通りではない。十人十色さまざまな仕事の進め方

——何年目ぐらいですか。一人前の仕事ができていると思うようになったのは。

パッケージソフトのグレードがあって、従業員数で50人以下、100人以上、1000人以上といった規模に分かれています。規模が大きくなればなるほど、開発や運用の複雑さは増します。2年目ぐらいに、従業員100人規模のお客様なら、私が一人で担当しますと言えるようになったのは。それが私の独り立ちだったと思います。

——今はどんな感じで仕事をしていますか。

アマノのSEのいいところは、ある程度自分の裁量で仕事の幅を決められるところです。顧客開拓の営業に同行して、私がコンサルティングを担当することもあるし、実際に設計・開発・テスト・構築まですべてに関わることもあります。

プロジェクトを組む時も自分が1メンバーであることもあれば、プロジェクトリーダーをやることもある。リーダーとしても、自分が全部担当したり、メンバーに作業を割り振りしたりすることもあります。

働き方も、フルリモートでやりたい人もいれば、お客様先に行って対面で話をしながら仕事をしたい人もいる。私は後者ですね。よく開発職の人の悩みで、実際にそのソフトウェアを使っているお客様の顔が見えないというのがあると思うのですが、アマノの場合は、お客様の顔が見えますね。

お客様にお願いして、私の常駐席を作っていただいて仕事をしていたこともありました。いわば、“自主常駐”ですね(笑)。一言でいえば、好きなように仕事ができています。

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——現在は、勤怠管理システムのお仕事ですが、法令が変わるたびにそれへの対応をしなくてはなりませんね。そこで文系出身者としての視点が役立つというようなことはありますか。

学生時代は経済学部でしたが、法律も少しかじっていました。法改正については各省庁からアナウンスが来て、それに対応して、個々の企業に導入いただいているソフトウェアの就業や勤怠管理の部分を改修するのですが、法令が変わる前にその気配や予感みたいなものがあるんです。

法律の変化の動きというのですかね、日々の新聞やニュースを見ているとそれがわかるようになります。社労士さんを呼んでの社内セミナーなどもあります。そういうことにアンテナを張っておくことは欠かせなくて、そうやって社会経済、あるいは法律に関する情報収集をするのが苦にならないのは、もしかしたら文系の強みかもしれません。

政府機関が最近はSNSで情報発信していますから、それらは定期的にフォローしていますね。

——具体的にはどういう対応になるのですか。

法改正の動きとしてこういうのが出ているとなれば、お客様に、これまでのAが今度はBになりそうです。そのために御社の設定を変える必要がありますが、就業規則を変更する場合は事前に労働組合の承認を得る必要があります。

それで設定変更となれば、私たちが動きますよ、という流れですね。私たちの立場からは「ここを変えます」と一方的に言うことはできないのです。

かといって、法律の文章には、絶対的な義務なのか努力義務なのか、いかようにも取れるものがあって、そういう場合はアマノから政府機関に問い合わせをしてきちんと確認するようにしています。そのためにも、私たち自身が日ごろから勉強しておくことが欠かせないのです。

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——令和6年度の定額減税の時は、大変だったそうですね。

2024年分の所得税から一人当たり3万円分、住民税から同1万円分の定額減税を実施するという話ですが、単純な給付金ではないので、事業者の経理の事務作業は煩雑になりました。しかも、3月の発表で実施は6月の給与支払いからと時間がない。

しかし、私たちは事前に準備していて、ソフトウェアへのパッチ適用など必要な改修については個々のお客様と打ち合わせをしていたんです。なので、私の管轄のお客様ではなんとかギリギリでしたけれど、6月には間に合いました。何事も私たちが先手、先手で行かないと、お客様にご迷惑をおかけしてしまうことになります。

例えば、法律で労働時間の削減が定められても、それに応じてソフトウェアを改修するのは手間のかかる仕事です。残業を減らせと言われても、すぐに対応できる業界とそうではない業界がある。だからこそ、私たちがお客様を守るためには、世の中の動きの先を読んでアナウンスをすることが大切なのです。

それと、アマノの勤怠管理ソフトは、パッケージソフトウェアですけれど、仕様に業務を合わせるのではなく、あくまでも個々の会社の業務に合わせて仕様や設定をカスタマイズするのが特徴です。

これしかできませんから、業務を簡単にしてくださいとは言わない。お客様の特殊な要件にも必ずお応えしますというのが、セールスポイントなのです。ニッチなところを深く攻める。それだけ、開発やSEの手が入った、心がこもったソフトウェアだという自負があります。

一人で150人の顧客を担当。忙しいからこそ、面白い

——現在、東京ソリューションシステムセンターで担当されているお客様は何社ぐらいですか。

自分が担当して私がフロントにいるお客様は150社ほどです。それこそ10人規模ぐらいの町工場から、社員数何千人、何万人の本当に大きな企業など、さまざまな企業を担当しています。

最近はお客様が急増していて、新規のお客様はメンバー、といっても他に3人しかいませんが、割り振っています、メンバー4人で600社というところでしょうか。

それとは別に運用が安定化してきたお客様はSEチームではなく、カスタマーサポートセンターに対応してもらうようにしています。

——4人で600社。それはすごい数ですね。

忙しいけれど、やりがいはありますよ。私はもともと同じ時間仕事するのなら忙しい方がいいと思うタイプなんです。どうせ、8時間仕事するのであれば密度の高い仕事をしっかりやりたいなという考えなのです。

自分が直接担当する150社については、業務内容から社内の就業規則、さらにソフトウェアの設定値までだいたいは覚えています。営業部隊と共有する顧客管理データベースもありますから。とはいえ、最近はやはり手が足りないですね。喉から手が出るほど、人材が欲しいと思っています。

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顧客は小から大、あらゆる業種に。コミュ力は確実に鍛えられる

——どんな人材が必要ですか。あるいはどんな人ならアマノで成長できそうですか。

今までお伝えした通り、アマノのSEというのは世間一般的な概念に囚われたSEではないんですね。自分の裁量が広くて、一からソフトを組むこともあれば、お客さんと対面して、プロジェクトを引っ張ることもやれる。それって他のソフト会社ではあまりないことかなと思っています。

プログラムも書きたいけれど、顧客対応も好きという人には向いていると思いますよ。ソフトウェアの性質上、勤怠管理をしていない企業というのはないので、さまざまな業種のお客様の話が聞ける。世の中の誰もが知っている有名企業も少なくない。そこの勤怠システムは私が作ったんだ、胸を張って言えます。

お客様との関わりの中で、コミュニケーション力は確実に鍛えられます。そういう環境に興味を持つ人がいたら、ぜひ一緒に仕事をしたいですね。

——対顧客のコミュニケーションを積み上げていく中で、お客様の言葉があったから自分も成長できたなど、何か印象に残っているエピソードはありますか。

先ほども話しましたが、一番最初にSEとしてアサインされたお客様には、いい歳なのに、何もできないヤツと呆れられました。しかしなんとか歯を食いしばってがんばるうちに、1年半後には、「今後も契約を継続したい。ついては、SE担当は引き続き小林さんにお願いする」と言われたんです。あのときは、涙が出るほど嬉しかったですね。

——最後に今後の目標をお聞かせください。

今後SEとしてもっと大きなプロジェクトにチャレンジしたいですね。エンジニアとして学ぶべき技術もたくさんあるし、もっと規模の大きなプロジェクトを動かせるようにもなりたいですね。

アマノ株式会社
https://www.amano.co.jp/
アマノ株式会社の採用情報
https://www.amano.co.jp/saiyo/

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