クラウドエース の技術ブログ

Cloud BuildでPATを使ったgitサブモジュールの利用方法

要約 クラウドエースの北野です。 Google CloudのCloud BuildでGitHubのプライベートリポジトリをサブモジュールとして使う方法を紹介します。本記事では、プライベートリポジトリの認証にGitHubのPersonal Access Token (PAT)を使います。 Google CloudでのPATの管理方法、Cloud Buildで認証情報の持たせ方と認証情報の内容は以下となります。 PATの管理方法: Secret Managerで管理 Cloud Buildでの認

Cloud Spanner のGoogleSQL句に新しく追加されたARRAY関数とLambda式

はじめに こんにちは、クラウドエース データML ディビジョン所属の永山です。 クラウドエースのITエンジニアリングを担うシステム開発部の中で、特にデータ基盤構築・分析基盤構築からデータ分析までを含む一貫したデータ課題の解決を専門とするのがデータML ディビジョンになります。 データML ディビジョンでは活動の一環として、毎週Google Cloud の新規リリースを

Cloud Buildのプライベートプールでのビルドの実行方法

要約 クラウドエースの北野です。 Cloud Buildのビルドをプライベートプールで実行する方法を紹介します。 プライベートプールでのビルド実行の流れは、以下の通りとなります。 プライベートプールの作成 ビルド構成ファイルの実行環境の箇所にプライベートプールの指定 ビルド構成ファイルの定義する箇所: options.pool.name プライベートプールのIDの形式: projects/<PROJECT_

Zodで既存の型をプロパティに指定したい

はじめに こんにちは、クラウドエースの伊藝です。 変数を any として扱うと、プログラムを自由に書くことができます。 しかし、any を使いすぎると型周りでエラーが発生し、プログラムが意図しない動作をしてしまう可能性があります。 それを防ぐために TypeScript や、型をバリデーションするライブラリが開発されています。 バリデーションライブラリの 1 つに Zod が

Lookerの動的ディメンションの利用

クラウドエースの穂戸田と申します。 本記事では、パラメータの値に対応する動的ディメンションを作成し、 利用方法として動的な集計範囲の変更を一例としてまとめてみました。 「Lookerを最近使い始めたよ〜」くらいの人にちょうどいい内容だと思います。 やりたいこと 選択された集計範囲に応じてグラフの軸が動的に変更されるようにしたい 今回は例として、12ヶ

GKE クラスタの自動スケーリング機能の紹介

こんにちは、クラウドエース SRE ディビジョンの松島です。 本記事では GKE のノード自動管理機能であるクラスタの自動スケーリングとノードの自動プロビジョニングについて、機能の紹介と簡単な動作の検証を行い、それぞれの機能の用途について考えていきたいと思います。 目次 機能紹介 動かしてみる 機能の用途 おわりに 1. 機能紹介 それぞれ、 クラスタの自動ス

Config Connectorを試してみる

クラウドエース SRE ディビジョンの松島です。 今回はGKEの追加機能である Config Connector について、調査及び動かしてみた結果を投稿します。 目次 Config Connector とは Config Connector でできること Config Connector を試してみる Config Connector の使い所 最後に Config Connectorとは Config Connector は、 Kubernetes を使用して Google Cloud リソースをするための Kubernetes アドオンです。 Config Conn

Cloud Build Security Insights を試してみる

こんにちは。 クラウドエースの梅田です。 2022年10月に Cloud Build Security Insights という機能がプレビューとなりました。 本記事では、Supply-chain Levels for Software Artifacts (SLSA) に注目しながら Cloud Build Security Insights で何ができるのかを説明していきたいと思います。 Supply-chain Levels for Software Artifacts (SLSA) とは そもそも SLSA とは何かを確認したいと思います。 SLSA とはソフトウェ

【図解】Google Cloud 初心者のためのVPCSC

こんにちは。クラウドエースのアイルトンです。 今年はGoogle Cloudのセキュリティ分野についての解説記事をたくさん(?)出せたらなーと思っています! 今回はVPCSCの解説記事です。 この記事を読めば、以下のようなことがわかると思います! VPCSCとはなにか VPCSCで保護したプロジェクトに、どのようにアクセスすればよいのか VPCSCってなに? 正式にはVPC Service Controlsといいます

Google Compute Engineのセキュリティチェックポイント

はじめに クラウドエースの島田です。 本記事ではGoogle Compute Engine(以降、GCEと記述)のセキュリティチェックポイントを紹介します。 GCEを利用する際の参考にしていただければ幸いです。 以下のようなトピックになっています。 サービスアカウントとIAM ネットワーク GCEまわりの設定 本記事ではチェックポイントを紹介するだけにとどめます。 各項目の確認、修正方法は

GKE Gateway controller に HTTP(S) ロードバランサの Gateway class が追加されたので検証してみた

こんにちは。クラウドエースの阿部です。 こちらの記事では、2022年12月16日に GKE Gateway controllerに追加された新しい HTTP(S) ロードバランサの Gateway class について検証してみます。 はじめに Kubernetes Gateway API と GKE Gateway controller の概要や基本構成については、下記の記事にて説明しておりますので、よろしければご一読ください。 https://zenn.dev/cloud_ace/articles/255ccf620f7707 追加

Professional Cloud Security Engineer 完全攻略ガイド2022

はじめに こんにちは、クラウドエースで SRE ディビジョンに所属している Shanks と申します。 この記事を書き始めたころ、年の瀬を迎えてクラウドエースでも資格取得ラッシュの慌ただしい日々が続いていました。 そんな駆け込みのタイミングで、11月に筆者も Professional Cloud Security Engineer を取得して無事に新年を迎えられました。 本日は年のはじめに 「Professional Cloud Sec

Google Cloudバッチ処理ツールざっくり整理2022

まえがき クラウドエース株式会社の亀梨と申します。SIインフラ領域を担当しております。 Batch (Cloud Batchではない)が 2022-10-11にGAとなりました。 Batchとは何なのか?似たような名前のWorkflows、Cloud Composer(こっちはCloudがつく)との関連は…? そんなことが気になって脳裏にチラついていたため、ざっくり調べてみました。 書いていないこと Pub/Subはバッチ処理の枠に収まら

今更解説する Pod Security Admission with GKE

こんにちは、クラウドエースの阿部です。 こちらの記事では、Pod Security Policy の後継機能となる Pod Security Admission Controller について解説します。 なお、Pod Security Policy廃止とPod Security Admissionについては以前より様々なブログで解説記事があります。 それらの記事と重複する部分は多々ありますが、それらは踏まえつつ自分なりに今更解説していこうと思います。[1] TL;DR: Pod

Vertex AI Workbench マネージドノートブックJupyterLab UIからBigQueryへアクセス

クラウドエースでデータ ML エンジニアをやっている篠田です。 2022 年 4 月 6 日に Google Cloud が提供しているVertex AI Workbenchが一般公開(GA)になりました。 本記事では、Vertex AI WorkbenchマネージドノートブックのJupyterLab UIから、どのような使用感でBigQueryへアクセスできるのかを紹介します。 Workbenchとは データサイエンスワークフロー全体に特化したJupyterノートブックベース