株式会社一休 の技術ブログ

一休.com の情シス / コーポレートIT 変遷、6年を経てどう変わったのか

はじめに id:rotom です。社内情報システム部 兼 CISO室 所属で ITとセキュリティを何でもやります。 このエントリは 一休.com Advent Calendar 2024 16日目の記事です。昨日は id:naoya による TypeScript の Discriminated Union と Haskell の代数的データ型 でした。その他の素敵なエントリも以下のリンクからご覧ください。 qiita.com 2018年のアドベントカレンダーにて「一休における情シスの取

TypeScript の Discriminated Union と Haskell の代数的データ型

この記事は 一休.com Advent Calendar 2024 の15日目の記事です。 予定より早く書き上げてしまったので、フライングですが公開してしまいます。 TypeScript の Discriminated Union (判別可能な Union 型) を使うと、いわゆる「代数的データ型」のユースケースを模倣することができます。一休のような予約システム開発においては「ありえない状態を表現しない」方針で型を宣言するため

Design Doc でチームを跨いだ開発を円滑に行う

この記事は 一休.com Advent Calendar 2024 7 日目の記事です。 宿泊事業本部 ユーザー向け開発チームの原です。 一休.com と Yahoo!トラベルの主にフロントエンドの開発を担当しています。 今回は、普段の開発でコードを書き始める前段階で Design Doc を作ることで、円滑な開発を進められるようになったというお話をします。 チーム構成について まず、前提を共有するために私

永続データプログラミングと永続データ構造

この記事は 一休.com Advent Calendar 2024 の3日目の記事です。 昨今は我々一休のような予約システム開発においても、関数型プログラミング由来のプラクティスを取り入れる機会が増えています。 例えば、値はイミュータブルである方が扱いやすい、関数は副作用のない純粋関数にする方がテスタビリティなども含め何かと都合がよい、そういう場面では積極的に不変な値を

一休.com Developers Blogの執筆環境2024

この記事は 一休.com Advent Calendar 2024 の1日目の記事です。 kymmt です。 当ブログ「一休.com Developers Blog」は、以前からはてなブログで運用しています。そして、今年からは執筆環境を少し改善しました。具体的には、GitHubを用いて記事の作成や公開ができるようにしました。 この記事では、当ブログの執筆環境をどのように改善し、ふだん運用しているかについて紹介しま

一休はRust.Tokyo 2024にゴールドスポンサーとして協賛します

kymmt です。 11/30に開催されるRust.Tokyo 2024に一休はゴールドスポンサーとして協賛します。 rust.tokyo 一休でのRustの活用 一休では一休.comレストランにおいてRustの活用を進めています。昨年に当ブログで活用の様子を紹介した際は、当時開発が進んでいたレストラン予約サービスWeb UIのバックエンドにおけるユースケースだけに触れていました。 user-first.ikyu.co.jp それから1年

TSKaigi Kansai 2024とJSConf JP 2024に一休のエンジニアが登壇します

kymmt です。 今月は 11月16日に京都で開催される TSKaigi Kansai 2024 11月23日に東京で開催される JSConf JP 2024 と、JavaScript/TypeScriptに関するカンファレンスが2つ開催されます。今年は、一休.comレストランのフロントエンドアーキテクトを務めるエンジニア恩田 ( @takashi_onda )がこれらのカンファレンス両方に登壇します。 1週違いで開催されるそれぞれのカンファレンスでは、一休.c

Vue Fes Japan 2024に登壇 & ランチスポンサーをしました

CTO室プラットフォーム開発チームのいがにんこと山口( @igayamaguchi )です。 先日、Vue Fes Japan 2024が開催され、一休は登壇とスポンサーをしました。その紹介をします。 Vue Fes Japan 2024が開催 10月19日(土)に日本最大級の Vue.js カンファレンス、 Vue Fes Japan 2024 が開催されました。一休は当カンファレンスでプロポーザル採択による発表と、ランチスポンサーとしてランチセッシ

「一休×AEON 事業会社のサービスを支える基盤開発トーク」を開催しました

はじめに kymmt です。 先日2024年9月18日に、「事業会社のサービスを支える基盤開発トーク」と題してイオンスマートテクノロジー(以下AST)さんと合同で技術イベントを実施しました。 ikyu.connpass.com イベントでは、各会社の事業を支える基盤プロダクトの開発や運用における苦労や工夫について登壇者の方々にお話しいただきました。 この記事では、このイベントの様子

情シスカンファレンス「Business Technology Conference Japan 2024」にブロンズスポンサーとして協賛します

コーポレート本部 社内情報システム部 兼 CISO室 id:rotom です。 10/12(土) にハイブリッド形式で情シス向けのテックカンファレンス 「Business Technology Conference Japan 2024(BTCONJP 2024)」 が開催されます。 btcon.jp btajp.connpass.com 昨年オンライン開催された BTCONJP 2023 では私が登壇者として 本社を東京ガーデンテラス紀尾井町へ移転し、オフィスファシリティ・コーポレートIT を刷新

プロンプトエンジニアリングをしよう - 一休.comでの検索システム改善事例

はじめに こんにちは。宿泊プロダクト開発部の宮崎です。 みなさん、生成 AI 使ってますか? 近年、AI の進歩はめざましく、文章生成や画像生成はもちろん、動画生成も実用的なレベルで出来るようになっています。 ChatGPT が話題になったのが 2022 年の 11 月なので、たった 2 年足らずでここまで来ているという事実に少し恐ろしくもありますね。AGI(汎用人工知能)の実現

オフライン技術勉強会「事業会社のサービスを支える基盤開発トーク」を開催します!

CTO室プラットフォーム開発チームの山口( @igayamaguchi )です。 この度、一休とイオンスマートテクノロジー合同で技術勉強会「事業会社のサービスを支える基盤開発トーク」を開催します! ikyu.connpass.com このイベントでは 一休.com 、 Yahoo!トラベル 、 一休.comレストラン を運営する 一休 iAEONアプリ 等を開発・運営する イオンスマートテクノロジー 両社のシステムを支える

React / Remix への依存を最小にするフロントエンド設計

CTO 室の恩田( @takashi_onda )です。 一休レストランのフロントエンドアーキテクトを担当しています。 Intro 一休レストランでは、以前ご紹介したようにフロントエンドで React / Remix を利用しています。 user-first.ikyu.co.jp 一方、設計方針としては、React / Remix への依存が最小になるように心掛けています。 今日は、そんな一見矛盾するような設計方針について、ご紹介したいと

エンジニア主導でデザインシステムを導入してみた

レストランプロダクト開発部の矢澤です。 一休では「 RESZAIKO 」というプロダクトの開発を行っています。 この開発を進めるにあたり、UI/UX に関するいくつかの課題があり、エンジニア主導でデザインシステムを構築することにしました。 本記事では、エンジニア主導でデザインシステムを構築することになった背景や、実際に取り組んだ内容について赤裸々にお話しし

Go Conference 2024にスポンサーしました & 一休はGoを活用しています

Go Conference 2024にスポンサーしました CTO室プラットフォーム開発チームの山口( @igayamaguchi )です。 先日6/8(土)に一休でGo Conference 2024にスポンサーをさせていただき、スポンサーブースを出展しました。 gocon.jp 来ていただいた方はありがとうございます! 来ていただいた方と話していく中で、一休がGoを使っていることを知らない方がたくさんいることに気づきました。逆に