【35席増枠!】第12回全脳アーキテクチャ勉強会 ~脳の学習アーキテクチャ~

2016/01/14(木)18:00 〜 21:00 開催
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イベント内容

第12回全脳アーキテクチャ勉強会

全脳アーキテクチャの構築においては,脳における多様な学習能力に対する理解にもとづいて,機械学習を結合して認知アーキテクチャとして実装する必要があります.
そこで今回の勉強会では計算論的神経科学の第一人者である銅谷賢治先生をお招きし「脳の学習アーキテクチャー」というタイトルでご講演いただき,引き続き,全脳アーキテクチャの関係者とともに神経科学を全脳アーキテクチャの研究開発にどう活かしてゆくかなどについてパネル討論を行います.

勉強会開催詳細

  • 日 時:2016年1月14日(木) 18:00~21:00 (開場:17:30~、18:30以降は誘導係がご案内する「通用口」(ビル正面から向かって左側)からの入場となります)

  • 場 所:トヨタ自動車株式会社 東京本社 B1大会議室
    (トヨタ自動車様のご厚意により会場提供していただきました)
    http://www.toyota.co.jp/jpn/company/about_toyota/outline/tokyo_head_office.html

  • 定 員:185名(定員に達し次第締め切らせて頂きます)

  • 参加費:無料

  • 申込方法:本イベントに参加登録のうえ,当日会場受付にてお名前・ご所属等の記入をお願い致します。

  • 主 催:NPO法人全脳アーキテクチャ・イニシアティブ

  • 協 賛:トヨタ自動車株式会社

  • 後 援:株式会社ドワンゴ 

レポーターを募集しています

ドワンゴ人工知能研究所所長山川宏氏と共著にて本勉強会の報告書作成にご協力いただくレポーターを募集しております(1/8日に募集締め切りました)。報告書の分量は4000~7000字程度とし,ドワンゴ人工知能研究所のテクニカル・レポートとして発行する予定です。

満席の場合でも勉強会の協力参加者として出席できますので、ご協力をいただける方は本ページのお問い合わせよりご連絡ください。

ネット配信について

本勉強会は、ニコニコ生放送にて配信予定です。
http://live.nicovideo.jp/gate/lv248275030

会場の利用注意

  • 自動車での来場はご遠慮下さい。
  • 【正面玄関は18:30に閉鎖】のため、遅れてご来場の方は通用口(ビル正面から向かって左側)からご入場下さい。
  • 会議室内での食事は禁止となっています。
  • 会場ビル内での写真撮影は、事前の撮影許可書提出が必要となります。

講演スケジュール

司会進行:坂井美帆

18:00 - 18:05「ご挨拶」」(トヨタ自動車株式会社 パートナーロボット部先行開発室 室長 山下勝司様)

本勉強会会場のご提供を頂きましたトヨタ自動車株式会社様より、ご挨拶頂きます。

18:05 - 18:20「オープニング」(ドワンゴ人工知能研究所 山川宏氏)   

18:20 - 19:20「脳の学習アーキテクチャ」(沖縄科学技術大学院大学 銅谷賢治氏)

文字認識や画像識別など特定機能に関しては人間なみの人工知能が実現されるなか、様々な知識や予測を状況に応じて組み合わせる脳の制御と学習のアーキテクチャは未解明の大きな問題であり、その解明は次世代の人工知能開発にも大きく寄与することが期待される。
この講演では、
1)脳と人工知能
2)小脳、大脳基底核、海馬、大脳皮質の神経回路と学習機構
3)モジュール自己組織化と組み合わせ問題
4)脳のビッグデータと大規模計算のもたらすもの
などについて概説し、議論の種とする。

19:20 - 19:35 休憩

19:35 - 19:40 WBAI創設賛助会員のプレゼンテーション枠

今回は株式会社Nextremer様から簡単な会社紹介に加えて「ニューラルネットワークの画像生成技術」というタイトルで、画像関連の技術トレンドを発表していただきます。

19:40 - 20:35頃 パネルディスカッション「神経科学と全脳アーキテクチャ」

本パネルでは冒頭に市瀬氏および一杉氏から問題提起を頂き,これらについて主に計算論的観点と記号的観点について議論を行う予定です.

パネリスト:
沖縄科学技術大学院大学 銅谷賢治氏,
産業技術総合研究所 人工知能研究センター 一杉裕志氏,
国立情報学研究所 市瀬龍太郎氏
モデレータ:
ドワンゴ人工知能研究所 山川宏氏

21:00 - 23:00 懇親会(自由参加)

会場近辺のお店で、有志による懇親会を行います。
トヨタ様会場にて勉強会終了後、懇親会会場をアナウンス予定です。

全脳アーキテクチャ勉強会オーガナイザー

◎産業技術総合研究所 人工知能研究センター脳型人工知能研究チーム 一杉裕志

1990年東京工業大学大学院情報科学専攻修士課程修了。1993年東京大学大学院情報科学専攻博士課程修了。博士(理学)。同年電子技術総合研究所(2001年より産業技術総合研究所)入所。プログラミング言語、ソフトウエア工学の研究に従事。2005年より計算論的神経科学の研究に従事。

「全脳アーキテクチャ解明に向けて」

◎株式会社ドワンゴ人工知能研究所 所長 山川宏

1987年3月東京理科大学理学部卒業。1992年東京大学で神経回路による強化学習モデル研究で工学博士取得。同年(株)富士通研究所入社後、概念学習、認知アーキテクチャ、教育ゲーム、将棋プロジェクト等の研究に従事。フレーム問題(人工知能分野では最大の基本問題)を脳の計算機能を参考とした機械学習により解決することを目指している。

http://hymkw.com/ja/

◎東京大学 准教授 松尾豊

東京大学で、ウェブと人工知能、ビジネスモデルの研究を行っています。 ウェブの意味的な処理を人工知能を使って高度化すること、人工知能のブレークスルーをウェブデータを通じて検証することを目指しています。

http://ymatsuo.com/japanese/

全脳アーキテクチャ実現に関する参考資料

第11回全脳アーキテクチャ勉強会 ~Deep Learningの中身に迫る~

  • 深層学習の学習過程における相転移
  • Deep Neural Networksの力学的解析
  • SkymindのDeep Learningへの取り組み
  • 勉強会概要と発表資料

第10回全脳アーキテクチャ勉強会 「全脳アーキテクチャのいま」~全脳アーキテクチャプロジェクトとそれをとりまく周辺の最新状況報告~

  • 全脳アーキテクチャの全体像
  • 人工知能の難問と表現学習
  • 全脳アーキテクチャと大脳皮質モデル BESOM の実用化研究の構想
  • 全脳アーキテクチャを支えるプラットフォーム
  • 人工知能・ロボット次世代技術開発
  • 汎用人工知能に向けた認知アーキテクチャが解決するべき知識の課題
  • 感情モデルと対人サービス
  • 若手の会の活動報告
  • 勉強会概要と発表資料

第9回全脳アーキテクチャ勉強会 ~実世界に接地する言語と記号~

  • 脳内視覚情報処理における物体表現の理解を目指して ~Deep neural networkの利用とブレイン・マシン・インタフェースへの応用~
  • 記号創発ロボティクス ~内部視点から見る記号系組織化への構成論的アプローチ~
  • 脳科学から見た言語の計算原理
  • 勉強会概要と発表資料

第8回全脳アーキテクチャ勉強会 時系列データ ~脳と機械学習技術は時間をどう扱うのか~

  • 脳における時間順序判断の確率論的最適化
  • 順序とタイミングの神経回路モデル
  • 深層学習によるロボットの感覚運動ダイナミクスの学習
  • 勉強会概要と発表資料

第7回全脳アーキテクチャ勉強会 感情 ~我々の行動を支配する価値の理解にむけて~

  • 感情の進化 ~サルとイヌに見られる感情機能~
  • 情動の神経基盤 ~負情動という生物にとっての価値はどのように作られるか?~
  • 感情の工学モデルについて ~音声感情認識及び情動の脳生理信号分析システムに関する研究~
  • 勉強会概要と発表資料

第6回全脳アーキテクチャ勉強会 統合アーキテクチャー ~神経科学分野とAI分野の研究蓄積の活用に向けて~

  • 分散と集中:全脳ネットワーク分析が示唆する統合アーキテクチャ
  • 脳の計算アーキテクチャ:汎用性を可能にする全体構造
  • 認知機能実現のための認知アーキテクチャ
  • 勉強会概要と発表資料

第5回全脳アーキテクチャ勉強会 ~意思決定 深いゴール探索と深い強化学習の技術をヒントにして、前頭前野の機構の解明を目指す~

  • Deep Learning とベイジアンネットと強化学習を組み合わせた機構による、 前頭前野周辺の計算論的モデルの構想
  • BDI ―モデル、アーキテクチャ、論理―
  • 強化学習から見た意思決定の階層
  • 勉強会概要と発表資料

第4回全脳アーキテクチャ勉強会 ~機械学習と神経科学の融合の先に目指す超知能~

  • 全脳アーキテクチャ主旨説明
  • AIの未解決問題とDeep Learning
  • 脳の主要な器官の機能とモデル
  • 脳をガイドとして超脳知能に至る最速の道筋を探る
  • 自然な知覚を支える脳情報表現の定量理解
  • 脳型コンピュータの可能性
  • 勉強会概要と発表資料

第3回全脳アーキテクチャ勉強会 ~海馬:脳の自己位置推定と地図作成のアルゴリズム~

  • 「SLAMの現状と鼠の海馬を模倣したRatSLAM」
  • 「海馬神経回路の機能ダイナミクス」
  • 「人工知能(AI)観点から想定する海馬回路の機能仮説」
  • 勉強会概要と発表資料

第2回全脳アーキテクチャ勉強会 ~大脳皮質と Deep Learning~

  • 「大脳皮質と Deep Learning」
  • 「視覚皮質の計算論的モデル ~形状知覚における図地分離と階層性~」
  • 「Deep Learning技術の今」
  • WBAの実現に向けて: 大脳新皮質モデルの視点から
  • 勉強会概要と発表資料

第1回全脳アーキテクチャ勉強会 ~機械学習と神経科学の融合の先に目指す超知能~

  • 勉強会開催の主旨説明
  • AIの未解決問題とDeep Learning
  • 脳の主要な器官の機能とモデル
  • 脳を参考として人レベルAIを目指す最速の道筋
  • 勉強会概要と発表資料

その他関連情報

全脳アーキテクチャ勉強会の開始背景(2013年12月)

人間の脳全体構造における知的情報処理をカバーできる全脳型AIアーキテクチャを工学的に実現できれば、人間レベル、さらにそれ以上の人工知能が実現可能になります。これは人類社会に対して、莫大な富と利益をもたらすことが予見されます。例えば、検索や広告、自動翻訳や対話技術、自動運転やロボット、そして金融や経済、政治や社会など、幅広い分野に大きな影響を与えるでしょう。

私達は、この目的のためには、神経科学や認知科学等の知見を参考としながら、機能的に分化した脳の各器官をできるだけ単純な機械学習器として解釈し、それら機械学習器を統合したアーキテクチャを構築することが近道であると考えています。

従来において、こうした試みは容易ではないと考えられてきましたが、状況は変わりつつあります。すでに、神経科学分野での知見の蓄積と、計算機速度の向上を背景に、様々な粒度により脳全体の情報処理を再現/理解しようとする動きが欧米を中心に本格化しています。 またDeep Learning などの機械学習技術のブレークスルー、大脳皮質ベイジアンネット仮説などの計算論的神経科学の進展、クラウドなどの計算機環境が充実してきています。

こうした背景を踏まえるならば、全脳型AIアーキテクチャの開発は世界的に早々に激化してくる可能性さえあります。 そこで私達は、2020年台前半までに最速で本技術を実現できるロードマップを意識しながら、この研究の裾野を広げていく必要があると考えています。 そしてこのためには、情報処理技術だけでなく、ある程度のレベルにおいて神経科学等の関連分野の知見を幅広く理解しながら、情熱をもってこの研究に挑む多くの研究者やエンジニアの参入が必要と考えています。

注意事項

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