BPStudy#154〜社会やビジネスに新たな価値を生み出すソフトウェア工学(SE4BS)

2020/06/24(水)19:00 〜 21:00 開催
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イベント内容

社会やビジネスに新たな価値を生み出すソフトウェア工学(SE4BS)

zoomを使ってのリモート開催です。zoomのURL等は、参加者にメールにてお知らせします。

スマートエスイーさんとの共催です。

(登壇者の方々よりメッセージ)

技術革新が続く昨今、テクノロジーの急速な進化にあわせて人類の明るい未来を同時並行的に描いてくことが必要とされており、それを実現するための新たなソフトウェア工学が求められています。

また、最近ではソフトウェア開発手法としてアジャイル開発が定着し始めており、DX(Digital Transformation)によるビジネスモデル変革も話題となっています。

DXとは、IoTやクラウド、AI・ビッグデータアナリティクス、ソーシャル等のデジタル技術を活用したデジタル化を駆使することで、ビジネスモデルを変革し、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させることであるが、2020年初頭からの新型コロナウイルスの流行によって、世界的に人々の生活が大きく変化しようとしており「DX(人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるためのテクノロジーによる変革)」ということがポスト・コロナ時代に向けて急務とされるでしょう。

しかしながら、ポスト・コロナを築いていくにあたり、DXが安易なムードでなし崩し的に進められてしまうと文化的発展が伴わない表層的なIT活用に終始することになってしまい、真の豊かな未来への変化につなげることはできません。

このような社会的背景の中、我々は現在のソフトウェア工学を抜本的に変革するための方法を2019年1月より策定してきました。

このソフトウェア工学は、人類の明るい未来を社会的・ビジネス的観点でデザインしながら、それを同時に実現可能とする方法である。そのため従来のソフトウェア工学に、社会やビジネスをデザインするという感性的側面を工学の対象とし、人々の未来を描くという哲学的・倫理学的観点についても融合することが可能な体系をビジョンとしています。

そのビジョンに基づく手始めとしてとして、ビジネスと社会のためのソフトウェア工学体系:SE4BS(Software Engineering for Business and Society)という名前でまとめることとしました。

本日は、このSE4BSの創設者メンバー・検討メンバーによる講演、およびパネルディスカッションを行います。

タイムテーブル

時間帯 内容
18:00- リハーサル(参加者の皆さまはZoom待機室でお待ちいただくことになります)
18:55- 入場(Zoom待機室から順次承認して入室いただきます)
19:00- ご挨拶、BPStudyの紹介、スマートエスイーの紹介
19:05- 第1部 SE4BSとは
19:55- Q&A
20:15- 第2部 パネルディスカッション
20:55- おわりに

第1部 SE4BS とは

SE4BS とは何かを、社会的・ビジネス的狙い、SE4BSとしての哲学、ビジネス&ソフトウェアデザイン的アプローチなどについてテーマを分けて語ります。

内容 登壇者
これまでのソフトウェア工学 鷲崎 弘宜 氏、平鍋 健児 氏、関 満徳 氏
知情意 萩本 順三 氏、鷲崎 弘宜 氏
SE4BSの枠組みと価値駆動プロセス 鷲崎 弘宜 氏
ビジネスのデザイン 萩本 順三 氏、濱井 和夫 氏
システム&ソフトウェアのデザイン 羽生田 栄一 氏、萩本 順三 氏
まとめと展望 鷲崎 弘宜 氏
お知らせ 鷲崎 弘宜 氏、萩本 順三 氏

第2部 SE4BS パネルディスカッション

SE4BS検討メンバーによるパネルディスカッションを行います。参加者の皆さまからの質問は、当日ご案内する Sli.do に投稿いただき、パネラーがそれらを拾う形でお答えいたします。

パネラー

SE4BS 創設メンバー: 鷲崎 弘宜 氏、平鍋 健児 氏、羽生田 栄一 氏、萩本 順三 氏
SE4BS 検討メンバー: 濱井 和夫 氏、関 満徳 氏、井上 健 氏、谷口 真也 氏、小林 浩 氏

モデレーター

佐藤 治夫 氏

パネルテーマ

・ソフトウェアエンジニアリングは必要なのか?
・ソフトウェアエンジニアリングを身につけるには?
・学び始めた皆さまへのメッセージ

共催

SE4BS 創設メンバー

鷲崎 弘宜(わしざき ひろのり)氏

早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所長・教授。国立情報学研究所 客員教授。株式会社システム情報 取締役(監査等委員)。株式会社エクスモーション 社外取締役。IoT・AI×ビジネスを扱う社会人教育プログラム スマートエスイー Smart SE 代表。著書『ソフトウェアパターン』、『Scratchでたのしく学ぶプログラミング的思考』、翻訳『モダン・ソフトウェアエンジニアリング』、『ゴール&ストラテジ: 残念なシステムの無くし方』ほか。CodeZineにて「QA to AQ:アジャイル品質パターンによる伝統的な品質保証からアジャイル品質への変革」連載中。

SE4BS への想い

DX時代を迎え、ソフトウェア工学のあり方を見直すときが来ています。より良い社会やビジネスをデザインするために本当に必要な、堅実で、しなやかな価値創造型のエンジニアリング像を、ご一緒に築き上げていきたいと思います。

平鍋 健児(ひらなべけんじ)氏

株式会社永和システムマネジメント代表取締役社長、株式会社チェンジビジョンCTO、Scrum Inc. Japan 取締役 福井での受託開発を続けながら、オブジェクト指向設計、組込みシステム開発、アジャイル開発を推進し、UMLエディタastah*を開発。現在、国内外で、モチベーション中心チームづくり、アジャイル開発の普及に努める。ソフトウェアづくりの現場をより生産的に、協調的に、創造的に、そしてなにより、楽しく変えたいと考えている。 2009 年から10年開催している、アジャイルジャパン初代実行委員長。 著書『アジャイル開発とスクラム〜顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント』、翻訳『リーン開発の本質』、『アジャイルプロジェクトマネジメント』など多数。

SE4BS への想い

いまのままでは、「ソフトウェア工学」は死んでしまう。”Software is eating the world”の時代において「ビジネスや社会」と「人の情熱」の両方に「ソフトウェア」が橋をかける役割を担いたい。

羽生田 栄一(はにゅうだ えいいち)氏

株式会社豆蔵 取締役・グループCTO。IPA研究員(非常勤)。技術士(情報工学部門)。 1960年生まれ。東京工業大学理学部情報科学科卒業後、日本CDCへ入社。富士ゼロックス情報システム、オージス総研を経て、2000年5月に豆蔵の創業メンバーとして設立に参画し、現在に至る。アジャイルプロセス協議会会長、IPA/SEC設計技術部会委員、情報処理学会ソフトウエア工学研究会パターンワーキンググループ主査、IPA/ITアーキテクト・コミュニティ委員、IPAアジャイルワーキングG主査等を務める。

SE4BS への想い

ソフトウェアはエンジニアだけでなく個人やコミュニティやビジネス組織、社会の思いの中に存在するものです。それをうまく掬いとって形にするための方法論としてSE4BSを考えていきたいです。(H↑2こと羽)

萩本 順三(はぎもと じゅんぞう)氏

Methodologist 株式会社 匠Business Place 代表取締役会長 2000年 オブジェクト指向技術を追求する仲間と共に株式会社豆蔵を立ち上げ、要求開発方法論の初版を書き上げ、要求開発理事と共にVer1.0として要求開発を書籍化(日経BP)。
2008年株式会社匠BusinessPlaceを設立し、ビジネス企画メソッドとして匠Methodを策定、現在まで進化させながら、企業でのコンサルティング、教育、啓もう活動を行っている。また、慶応義塾大学大学院SDM研究科の授業(2015年~2018年)、早稲田大学理工学術院の授業(2016年~現在)で匠Methodを学生たちに教えている。
主な書籍
匠Method:新たな価値観でプロジェクトをデザインするために、匠BP出版 ビジネス価値を創出する「匠Method」活用法、翔泳社

SE4BS への想い

方法論を作り上げた頃からビジネスを含めた新たなエンジニアリング姿を作りたいという想いがあり、SE4BSで皆さんと共に創り上げ世界に出していきたい。

SE4BS 検討メンバー

濱井 和夫(はまい かずお)氏

NTTコムウェア株式会社 技術企画部プロジェクトマネジメント部門、エンタープライズビジネス事業本部事業企画部PJ支援部門 兼務 担当部長、アセッサー。PMOとしてプロジェクトの適正運営支援、及びPM育成に従事。
IIBA日本支部 教育担当理事。 BABOKの日本での普及活動に従事。CodeZine連載中の「QA to AQ:アジャイル品質パターンによる伝統的な品質保証からアジャイル品質への変革」翻訳メンバー。

SE4BS への想い

新しい、楽しい社会を創造するために、価値を実感し、工学という武器も身に着けた仲間を増やしたいと思って取り組んでいます!

関 満徳(せき みつのり)氏

グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社 プロダクトオーナー支援スペシャリスト ディスカバリーコーチ
エクスパッション合同会社 代表社員

大手SIer、中堅SIerに勤務後、2018年よりグロース・アーキテクチャ&チームス株式会社勤務。プロダクトオーナー支援スペシャリスト、ディスカバリーコーチとして、エンタープライズ領域の企業にDX化のコンサルティングサービスを提供。プロダクトマネジメント・デジタルサービスデザイン領域にてハンズオンでの事業支援や教育を行なっている。「INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント」(日本能率協会マネジメントセンター/2019)監訳。

SE4BS への想い

Society 4.0、Society 5.0時代のITプロダクトやITサービスを担うソフトウェア工学として、学生から社会人まで広く普及し、より良いプロダクトを創るためのハードルを少しでも下げられたらと期待しています。

井上 健(いのうえ たけし)氏

ソフトウェア開発コンサルタント。横河電機株式会社で2018年までソフトウェア工学の研究とソフトウェア開発に従事、その後独立。長年オブジェクト指向、パターン技術、開発プロセス技術を中心にソフトウェア工学関連の活動を行う。ここ数年はソフトウェア技術教育、開発効率改善、アジャイル開発普及活動を中心に活動。現在、産業技術大学院大学客員教授、早稲田大学非常勤講師。

SE4BS への想い

少なくともソフトウェア開発・研究に関わる人たちが一緒に密(今、禁句?)になって活動するともっとよくなる。いろいろな乖離があり、もったいない状況になってると思う。

小林 浩(こばやし ひろし)氏

株式会社システム情報 フェロー、CMMコンサルティング室 室長。CMMI高成熟度リードアプレイザー(開発,サービス,供給者管理)。AgileCxO認定APH(Agile Performance Holarchy)コーチ・アセッサー・インストラクター。Scrum Alliance認定ScrumMaster。PMI認定PMP。SE4BS検討メンバー、CodeZine連載中の「QA to AQ:アジャイル品質パターンによる伝統的な品質保証からアジャイル品質への変革」翻訳メンバー。CMMIやAPHを活用して組織能力向上を支援するコンサルティングサービスを提供。

SE4BS への想い

ビジネスデザインを含めたDX時代の新しいソフトウェア工学の創造に関わることができてワクワクしております。SE4BSでの成果を現場に届けるとともに、現場での実践結果をSE4BSへフィードバックしたいと思います。

谷口 真也 (たにぐち しんや)氏

セイコーエプソン株式会社 DX推進本部 情報化推進部 1998年入社。研究開発本部に所属し組込みJava応用技術研究と製品開発を手がける。2009年より社内製品ソフトウェア開発の支援部門に所属し設計現場への技術サポートを担当。現在はシステム開発プロセス改善・革新に範囲を広げて活動中。JEITA事業基盤専門委員会オブザーバー。

SE4BS への想い

今のソフトウェア工学では十分に取り扱えていない価値づくりと人の意思・意図を明示的に取り扱う体系・手法を、オープンな活動を通じて、多くの仲間と一緒に築いていきたい

モデレーター

佐藤治夫 (@haru860)

株式会社ビープラウド代表取締役社長。
IT勉強会支援プラットフォーム Connpass、Pythonオンライン学習サイトPyQを企画・開発・運営。
BPStudyを2007年から主催し、毎月1回ずつ開催を続けています。

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