Data Engineering Study #26 データ活用における個人情報データの取り扱い

2024/10/29(火)19:00 〜 21:30 開催
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イベント内容

過去の Data Engineering Study のアーカイブはこちらからご視聴いただけます。

開催内容

概要

本イベントは、Infra Study Meetup を運営する Forkwell と、データ基盤の総合支援サービス「TROCCO®️」の開発・運営を行う primeNumber による共催イベントです。データ分析に精通した講師をお招きし、データ分析基盤の「これまで」と「これから」を学ぶことを趣旨として開催いたします。
複数回にわたって、各回テーマに沿った内容で各分野でご活躍されているエンジニア/研究者に講演いただきます。
質疑応答の時間には、ゆずたそ氏(@yuzutas0)にもご参加いただきます。

プログラム第26回「データ活用における個人情報データの取り扱い」

個人情報の取り扱いに関する法規制が強化される中で、企業が保有するデータをどのように安全かつ効果的に活用するかは、データエンジニアにとって重要な課題です。特に、データを安全に活用するためのプライバシーテック(プライバシーを保護する技術)への注目が高まっており、国内外での導入が進む中、法制度に関する議論も活発化しています。
今回のセッションでは、個人情報を含むデータの安全な取り扱いに焦点を当て、プライバシーテックの概要や企業間でのデータ活用について、株式会社Acompany 竹之内氏にご登壇いただきます。また、企業内でのデータ活用における個人情報の取り扱い事例について、株式会社タイミー 大河戸氏、Sansan株式会社 牧野氏にそれぞれお話しいただきます。

基調講演「AI時代の安全な企業間データ活用 〜プライバシーテックの基本と最新動向 〜」

 竹之内 隆夫
株式会社Acompany Public Affairs Specialist / プライバシーテック協会 事務局長
日本電気株式会社(NEC)、株式会社デジタルガレージ、LINE株式会社(現 LINEヤフー株式会社)を経て、2024年7月 株式会社Acompany 入社。プライバシー保護技術(k-匿名化、秘密計算、差分プライバシー、連合学習など)の研究開発・事業開発に15年以上携わり、技術だけでなく法制度に関する活動にも注力。博士(工学)、経営学修士。

▍発表内容

AIの普及によりデータの重要性が益々増えている中、多くの日本企業にとっての今後の成長戦略は、企業内でのデータ活用だけでなく、企業間で連携したデータ活用であると言われています。しかし、このようなデータ活用にはプライバシーの懸念などもあり、容易ではありません。そこで、データを安全に活用できるプライバシーテック(プライバシーを保護する技術、PETs :Privacy Enhancing Technologiesとも言う)が注目されており、国内外で導入が進み、法制度に関する議論も活発になっています。
本講演では、エンジニアや新規事業担当者の視点でプライバシーテック(秘密計算など)の概要を説明しつつ、企業間でのデータ活用の事例を紹介します。また、技術と法制度関する議論動向についても紹介します。
データの安全な活用を進め、より良いサービスや社会課題解決を共に目指せればと思います。

事例講演①「(仮)本当に使いやすい委託データの管理システム 預かった機密情報のセキュリティと利便性の両立」

 牧野 真成
Sansan株式会社 データエンジニア
慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻では、組込みシステム用プロセッサの仮想化用ハイパーバイザ設計とリアルタイムOSの設計・実装に取り組む。
在学中は、医療データ解析やiOS・Webアプリケーション開発などにインターンやアルバイトで従事。
2023年9月にSansanに入社し、現在はデータエンジニアとして働いている。

▍発表内容

Sansan が掲げるプレミス「セキュリティと利便性の両立」を実現するデータセキュリティ、とくにお客様よりお預かりしている「委託データ」についてSansanの取り組みをご紹介します。
テーマ概要にある通り弊社のプレミスにある「セキュリティと利便性の両立」についての取り組みを公開できる範囲でお伝えできればと考えています。


事例講演②「タイミーデータ基盤におけるポリシータグの技術運用と持続可能な組織運営」

 大河戸 裕一
株式会社タイミー エンジニアリング本部 データエンジニアリング部 DRE G アナリティクスエンジニア
バックエンドエンジニアを経験後、データ基盤の作成とデータ組織の立ち上げを経験。タイミー入社後はアナリストを経験した後にアナリティクスエンジニアを専任する形に

▍発表内容

タイミーでは月間600人程度がLookerセマンティックレイヤー経由でデータ活用をして、さまざまなデータアウトプットが社内に散財している状態で、データ活用のスピードを落とさない柔軟なセキュリティ体制の構築が求められていました。
それら背景を受けて作成したCloud Data Loss Preventionを用いたデータリスクの出力、dbtとdbt osmosisを用いたポリシータグ管理、秘匿情報に対する許可制の一時アクセス権限付与の実装概要について話します。
また、上記仕組みの保守運用やセキュリティ周りの意思決定をアナリティクスエンジニアのみで行う状態が早々に限界に達したため、データコントラクトやデータスチュワードシップを活用したスケーラビリティの高い責任移譲が可能な運用体制の検討が進んでおり、そちらの検討内容か組織導入した状態についてお話しできたらと思います。

タイムスケジュール(目安)

時間 内容
19:00 オープニング(5分)
19:05 基調講演(40分)
竹之内 隆夫 氏「AI時代の安全な企業間データ活用 〜プライバシーテックの基本と最新動向 〜」
19:45 質疑応答(10分)
19:55 共催LT1(5分)Forkwell
20:00 休憩(5分)
20:05 事例講演①(20分)
牧野 真成 氏「(仮)本当に使いやすい委託データの管理システム 預かった機密情報のセキュリティと利便性の両立」
20:25 質疑応答(10分)
20:35 共催LT2(5分)primeNumber
20:40 休憩(5分)
20:45 ゲスト講演②(20分)
大河戸 裕一 氏「タイミーデータ基盤におけるポリシータグの技術運用と持続可能な組織運営」
21:05 質疑応答(10分)
21:15 アフタートーク&クロージング(15分)
21:30 終了予定

※ タイムスケジュールは目安です。完全終了21:30までの間で、より参加者にご満足いただける形で各コンテンツ時間が調整される場合がございます。
※ プログラムは変更となる可能性があります。随時こちらで更新いたします。

開催背景

Forkwell からのコメント

本イベントは、Infra Study Meetup に注目していただいた primeNumber さまからのお声がけで実現したイベントです。Infra Study Meetup とは主催する団体、扱うテーマが異なることから、別シリーズとして立ち上げました。Infra Study 参加者と共に得たイベントノウハウを継承し、データ分析領域でも学びの場を作ります。
本家 Infra Study にご参加いただいた方はもちろん、データ分析に関心のある方ならどなたでも参加可能です。エンジニアリングと密接に関わるデータ分析領域について楽しく学んでいただけましたら幸いです。

primeNumber からのコメント

弊社はデータ基盤の総合支援サービス「TROCCO®️」を運営しているのですが、その中で「どういう分析基盤を作っていけばいいのか?」というご質問をよく伺います。そのような方向けに何か有益な情報をご提供できる場はないかと考えた時に、本イベントの開催を思いつきました。
そんなタイミングで、「Infra Study Meetup」という反響が大きいイベントがあるのを見つけ、「データ分析基盤」版を作りませんかとお声がけした所から開催に至りました。
これから分析基盤を作ろうとされている方や、現在運用中の基盤の改善アイデアを探している方に、有益な場に出来ればと思っております。


これまでの勉強会で扱ったテーマとアーカイブ動画

留意事項

主催・協力

主催/コミュニティ支援協賛

ITエンジニアのキャリアに本気で向き合う転職サイト Forkwell(フォークウェル)



データ基盤の総合支援サービス「TROCCO®️」の開発・運営を行う primeNumber

注意事項

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