現場エンジニアの構成判断は、なぜつまずく?クラウド・アーキテクチャ改善と設計思考のリアル CTC Engineer's Insight#5

2025/10/08(水)19:00 〜 20:25 開催
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参加枠申込形式参加費 参加者
一般枠
先着順 無料 255人 / 定員300人

イベント内容

概要

高信頼性・高負荷環境でのクラウド移行やアーキテクチャ改善──
ビジネスの根幹を支えるミッションクリティカルなシステムでは、 単なるツールの導入や局所的な対応ではなく、構成全体を見渡す判断力と設計力が求められます。
本イベントでは、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の金融システムを支える現場エンジニアが、 日々の構成判断におけるつまずき・試行錯誤・改善の軌跡を、現場の実践知としてお届けします。

金融ITの現場では“止まらないこと”を前提とした構成判断が日常です。
数百万件規模のトランザクション処理や、数秒の遅延が重大な業務影響に繋がる環境で、限られた予算と時間の中でも性能と安定性を維持し続ける…。
そのような厳しい条件下で鍛えられた構成判断の経験は、業界を問わず「構成判断に悩むすべてのエンジニア」にとって自身の業務に活かせる学びとなるはずです。

▼ 主なテーマと学びのポイント
・パート①:「構成の落とし穴」にどう気づくか
 高性能オンプレDBからのクラウド移行に伴い直面した性能劣化の課題と、限られた予算・期間の中で実現した構成再設計・最適化の実践知

・パート②:なぜ構成はつまずくのか?設計の考え方を紐解く
 アプリケーションとインフラの責任の継ぎ目に生じる“空白(エアポケット)”を、設計と運用の工夫によってどう補完し、全体最適な構成判断を実現したか

・パート③:構成を変えて、どう良くなったのか?改善のリアル
 Kafka導入による脱バッチ/ストリーミング化を通じて、待ち時間を減らす構成判断とパフォーマンス改善の実例を紹介
これらの事例は、特定の業界に閉じた内容ではなく、クラウド活用/アーキテクチャ最適化/システム安定化といった課題に取り組むすべてのエンジニアに共通する“構成判断力”を鍛えるヒントとなるはずです。

▼ このような方におすすめ

  • クラウド移行や構成見直しで性能・信頼性に課題を感じているエンジニア
  • アプリとインフラの間にある「責任の継ぎ目」に悩み、全体最適を模索している方
  • バッチ処理の限界や待ち時間の課題に直面し、システムモダナイゼーションを志向する方
  • 成功談ではなく、試行錯誤・失敗から学べる実践的な知見を求めている方

CTC Engineer's Insight#5では 構成のつまずき・判断の背景・改善の手応えといった現場視点を丁寧に言語化し、 日々の業務に活かせる「構成判断の技術」として共有していきます。
特に、高度な安定性・パフォーマンスが求められる金融システムで培った知見は、 どんな業界のエンジニアにとっても再現可能な「構成のヒント」です。

※配信URLは、申込者に対し本ページ上「参加者へのお知らせ」にて当日までに表示されます。

タイムスケジュール

時間 内容
19:00〜19:05 オープニング
19:05~19:25

ExaDataのクラウドシフトにおけるアプリ&環境構成見直しの事例紹介

重田 栄二
オンプレミス環境でExaDataを使用する従来システムを担当しており、クラウドへのリフトシフトを検討されている方々へ某メガバンクで稼働するシステム更改で実施したアプリケーション改修やDB構成の見直しポイントなどの事例を紹介します。
19:25~19:45

インフラも考慮せざるをえないアプリケーション構築のノウハウ

河口 晃一郎
アプリケーションとインフラストラクチャ(サービス/ソリューション含む)の境界線・エアポケットを埋めて、エンジニアにとっても安心できるシステム構築・運用について事例と気づき・学びを紹介します。
1. <事例>
①. 境界線を、システム全体で補填する。
②. 境界線を、仕掛けで確実にテストする。
③.アプリのなかでのアーキテクチャと業務ロジックの境界線
2. <気づき・学び>
①領空侵犯する。少し過剰にやる。火だるまになる。
②境界線は、クラウドもコンテナも勝手には解決してくれない。
③アプリケーションアーキテクチャへの取り組みと現実
19:45~20:05

Kafkaを⽤いた構成改善による性能・スケーラビリティ改善

上山 裕之
クレジットカード会社各社において、ネットショッピングの利用増加や 非接触決済の普及により取引件数が増加傾向にあり、処理性能改善に苦⼼している。本パートでは某カード会社様にて、 Apache Kafkaを用いて処理をモダナイズ(バッチ処理をストリーミング処理化)することで、処理の無駄な待ち時間削減による性能改善、及びスケーラビリティ向上を図った事例をご紹介します。
20:05~20:20 Q&A
20:20〜20:25 クロージング

※ 当日予告なく時間配分・内容が変更になる可能性がございます。

登壇者

重田 栄二
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
金融システム開発本部 金融開発第1部 開発第3課  シニアスペシャリスト
元々はアプリ開発SEに始まり銀行・生保・証券・カード系など金融機関の基盤・アプリリーダ、PMを歴任。近年ではプライベートクラウド・オンプレ上のシステムをAWSにリフトシフトする案件に於いてアプリや基盤の方式・運用設計等に従事。
河口 晃一郎
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
金融システム開発本部 金融開発第1部 開発第3課 シニアスペシャリスト
金融機関(保険、クレジットカード・信販、銀行)の基幹システムや周辺システム開発におけるPM/PL、アーキテクトを歴任。 アプリケーション、ソリューションサービス、インフラ、運用、マネジメントの広い範囲をカバーし、プロジェクトで柱となる業務・技術・管理のバランスをとって推進。
上山 裕之
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
金融システム開発本部 金融開発第6部 開発第2課 シニアスペシャリスト
2014年 CTC中途入社。前職を含め新卒後20年間にわたり、一貫して各種クレジットカード会社の基幹システム/周辺システムの保守開発にアプリケーションエンジニアとして従事。 システム更改・再構築や周辺システム新規構築等、大規模案件のリーダー・PMを歴任。 現在は、クレジットカード基幹システムの一部再構築案件のPMOを担当。

参加対象

  • クラウド移行・システム構成・性能改善に悩むエンジニア
  • アプリ/インフラの境界や全体最適に課題を感じる設計・運用担当者
  • 金融システムで培われた実践知を、自身の業務に活かしたい全てのエンジニア

参加にあたっての注意事項

  • 参加を辞退する場合は、詳細ページより申込のキャンセルをお願い致します。
  • 配信映像や音声は各自の通信環境に依存します。なるべく通信環境の良い状態で視聴ください。

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