良いデジタル化 悪いデジタル化

書籍情報

発売日 : 2021年06月22日

著者/編集 : 野口 悠紀雄

出版社 : 日経BP 日本経済新聞出版本部

発行形態 : 単行本

書籍説明

内容紹介

コロナ禍におけるさまざまな出来事を通じて、日本におけるデジタル化の遅れが白日のもとに晒し出された。かつて銀行オンラインシステムで世界の最先端を走っていた日本で、なぜ、こうした事態になってしまったのか?なぜ、日本政府はテレビ会議も満足にできないのか?なぜ、いつまでも印鑑やFAXが使われるのか?マイナンバーカードが国民管理の道具に使われることはないか?クッキーをめぐるグーグルの方針転換は、なぜ重要なのか?そして、クラウドやブロックチェーンの導入、世界に開かれた仕組み、政府への国民の信頼が、なぜ不可欠なのか?日本の労働生産性の低迷、「テレワーク」、「オンライン教育」、「オンライン診療」も進まない官民双方の著しいデジタル化の遅れの根本要因を明らかにし、個人の自由とプライバシーを守れるデジタル化への道を指し示す。

目次

第1章 コロナで暴かれた日本のデジタル化の遅れ
第2章 遅れているのは官庁だけではない
第3章 やっと脱ハンコに向かう
第4章 デジタル化を阻む日本社会の構造
第5章 マイナンバーカードの方向は正しいか?
第6章 プライバシーと個人情報をどう守るか?
第7章 米中デジタル戦争に大きな転機
第8章 日本のデジタル化が進むべき道

著者情報

野口 悠紀雄
早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授 1940年生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年イェール大学Ph.D.取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを歴任。専門はファイナンス理論、日本経済論。
野口, 悠紀雄, 1940-