ITエンジニアのやさしい法律Q&A  著作権・開発契約・労働関係・契約書で揉めないための勘どころ

書籍情報

発売日 : 2020年11月09日

著者/編集 : 河瀬季

出版社 : 技術評論社

発行形態 : 単行本

書籍説明

内容紹介

ソースコードの無断転載…。協力義務を果たしてくれない発注者…。偽装請負化したSES契約…。元ITエンジニアの弁護士が解説する自衛のために最低限知っておきたい知識。

目次

第1章 著作権の落とし穴
Q1-1 エンジニアに著作権って関係ないよね?
<コラム>法令用語の難しさ よく出てくる接続詞のルール
Q1-2 ネットにあがっているコードを使いたいんだけど……
Q 1-3 ネットにあがっているアルゴリズムを盗用するとまずい?
Q1-4 他のアプリケーションのUIを参考にしても問題ない?
<コラム>特定電子メール法とは?
Q1-5 オープンソースなら流用も改造も自由だよね?
Q1-6 ボタンやアイコンにフリー素材を使う場合の注意点は?
<コラム>ロイヤリティフリーとライツマネージドとは?
Q1-7 コピーレフトと書いてある場合は著作権を主張していないの?
<コラム>「使用規約」と呼ばれないワケ 「利用」と「使用」の違い
Q1-8 GPLのライセンスはどう読めばいいの?
<コラム>「コンプガチャ」は違法ってホント?
Q1-9 画像や文章を引用する場合に気を付けるべき点は?
Q1-10 フリー素材だと勘違いしていた……法的責任はある?
Q1-11 クリエイティブ・コモンズ・ライセンスって何?
<コラム>写真に写りこんでいる人はどうすればよい?
Q1-12 前の会社で開発したプログラムをそのまま使いたいんだけれど……
<コラム>営業秘密のアルゴリズムを持ち出すと罰せられることがある?
Q1-13 前の会社で開発したプログラムに似てきた……大丈夫?
<コラム>リバースエンジニアリングの法的問題
Q1-14 業務委託で作成したプログラムを次の案件に使い回すのはまずい?
Q1-15 私のコードが勝手にブログで紹介されている……

第2章 開発契約の落とし穴
Q2-1 ITエンジニアに関係のある開発契約とは?
<コラム>契約自由の原則とは?
Q2-2 契約書がないと契約は無効ですか?
<コラム>契約書のタイトルの付け方に決まりはある?
Q2-3 どうして多段階契約が推奨されるの?
Q2-4 システム開発の受注者が負う法的な義務とは?
Q2-5 発注者が開発に協力してくれない場合はどうすればよい?
<コラム>みなし検収条項の効力 発注者が納品を受け付けてくれないときは……
Q2-6 頻繁な仕様変更……法的観点から上手く対応する方法は?
Q2-7 納期に間に合わず委託元から要求が来た……どうなる?
Q2-8 作ったシステムの不具合が指摘された! 責任は誰がとる?
<コラム>契約不適合責任と提携約款 改正民法2つのキーポイント
Q2-9 途中で契約を解除することはできるの?
Q2-10 発注者の一方的な理由で開発の中止を告げられた……
<コラム>法外な違約金を要求された場合は?
Q2-11 納品したのに報酬を払ってくれない……
Q2-12 プロジェクト進行にあたり、文書で記録を残す必要があるのはなぜ?
Q2-13 発注者に謝罪を要求された……謝ったら既成事実になってしまうの?
Q2-14 元請けと下請けの違いは何? 下請けに出すときの注意点ってある?

第3章 労働関係の落とし穴
Q3-1 私の働き方、労働基準法に違反していない?
Q3-2 SESなのに常駐先から指示を受けた……これって偽装請負?
Q3-3 プログラマーなのに裁量労働制っておかしくない?
Q3-4 副業に当たって気を付けるべきことは?
Q3-5 入社時にサインした契約書に同業種への転職禁止って書いてあるんだけど……
Q3-6 退職時に求められた合意書にサインする必要はある?
Q3-7 弁護士ってどうやって探すの?
Q3-8 争わずにお互い譲歩して解決したい……

第4章 契約書の要チェックポイント
Q4-1 法的文書のチェックはデバッグに似ている?
Q4-2 利用規約を作る場合の注意点は?
Q4-3 プライバシーポリシーの作り方とは?
Q4-4 請負契約書を渡された場合の要チェックポイントは?
<コラム>引き抜きって違法になるの?
Q4-5 準委任契約書を渡された場合の要チェックポイントは?
Q4-6 秘密保持契約書の要チェックポイントとは?
Q4-7 共同事業契約書の要チェックポイントとは?
Q4-8 雇用契約書を渡された場合の要チェックポイントは?

著者情報

河瀬, 季, 1981-
河瀬季
10代よりITエンジニア等として事業を営んだ後、東京大学法科大学院に進学し司法試験合格。ITに専門性を有する弁護士法人モノリス法律事務所(東京・大手町)の代表弁護士として、IT企業を中心に約100社の顧問弁護士(監査役、執行役員等)を務める。システム開発をはじめとする、IT企業の日常的業務の中で生じる法律問題や、著作権・特許といった知的財産権分野、ベンチャー企業において特徴的に発生する法律問題などが主な業務分野である。著書に、『MENSA弁護士に挑戦! もっと頭がよくなる 大人の「超難問パズル」』(ロングセラーズ)、『デジタル・タトゥー── インターネット誹謗中傷・風評被害事件ファイル』(自由国民社)、『相手の「絶対に譲れない!」を「OK!」に変える説得の極意』(大和書房)など。