モデリングと開発のスピード感を目撃しよう<第58回IT勉強宴会in新大阪>
イベント内容
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テーマ
モデリングと開発のスピード感を目撃しよう
今年の7月29日に東京で<制限時間1時間で実装せよ ー モデリングと開発のスピード感を目撃しよう>が開催されました。その場で出席者から業務要件を出していただき、その場で設計し実装するイベントはIT勉強宴会では過去何度か行って頂きました。調べると最初は2011年でした。
渡辺さんに目の前でシステムをつくってもらっちゃおう!<第8回関西IT勉強宴会>
東京では始めてでしたので相当インパクトがあったようです。ただ、本来はツールに得意/不得意、向き/不向きがあるはずなのですが、「実装」に注力し過ぎていてツールの特性がわかりにくかったという声を複数聞きました。
そこで、複数のツールにもう少し時間をお渡しして、実装の手順とツールのアピールポイントを解説していただくイベントを開催します。どのツールも「モデリング」を基本としていますので、モデリングの勉強をしたい方には重要な気づきがあるはずです。
解説いただくツールについての主催者(佐野)の個人的な想い
X-TEA Driver
IT勉強宴会に1度でもこられた方はご存知の通り、当NPO法人の理事でもある渡辺幸三さんが個人で作られてオープンソースとして公開されているツールです。渡辺幸三さんの設計手法は「三要素分析法」と呼ばれています。<業務システムのあり方を「データモデル」、「機能モデル」、「業務モデル」の組み合わせとして認識・定義するための設計方法論>です。データベースの構造が画面構造を規定するという考えは最初の著書である「業務別データベース設計のためのデータモデリング入門(2001)」からベストセラーの「業務システムのための上流工程入門(2003)」にいたるまで記述されています。その頃からデータモデルが決まればシステムを自動生成出来ると仰っていました。それを実践されたのが2011年に発表されたX-TEA Driverです。
楽々Framework3
住友電工株式会社という日本を代表する企業の社内基幹システムを効率的に作成するために作られたフレームワークを2002年に商用として外販されたものです。1999年以降すべての基幹システムに採用されています。住友電工さんは古くから効率的なシステム開発手法やツールを模索されてきました。あるときT字形ER手法(今はTMと呼ばれているようです)で全システムの再設計をされました。T字形ERの設計の特徴として「そのまま実装するだけで抜群のレスポンスを保証する」というものがありそれを簡単に実現するためにツールを作られました。
実は2004年ごろ、これを開発された中村さんに説明を聞くために渡辺幸三さん他数名と住友電工さんに伺った事があります。開口一番「渡辺さんの業務システムのための上流工程入門(2003)に書いてある通りです。以上」と笑いながら仰っていました。このツールもデータベースの構造が画面構造を規定するという性質を使っています。
当然ですがT字形ER手法以外の設計手法でも使えます。
TALON
SI会社からスピンアウトして作られた商用ツールです。Web画面で構成される業務システム機能をWeb画面による設定のみで構築するものです。社長の古関さんにうかがうと、どうやら渡辺幸三さんの著作に刺激を受けて作られたという事でした。渡辺幸三さんから、超高速開発コミュニティで面白い方と知り合ったと聞きその場で電話して知り合いになりました。渡辺さんの三要素分析法と近い手法ではありますが、従来型の開発で使っていた業務フローを組み込むなど基幹システム開発をされてきた方にはなじみがある設計手法ですので使いやすいと思います。
Sanko Access Azure Platform
私としては唯一初めてのツールです。<フロントエンドにAccess、データベースにSQL Serverを用い、適材適所でWebシステムを導入します。Microsoft Azureの「SQL Database」サービスを利用した、他にないクラクラ(クライアント&クラウド)システム>だそうです。商用プラットフォームです。兵庫県姫路の会社ですので西日本チームとして応援したいです。大変楽しみにしています。
当NPO法人の理事の一人が東京のイベントの時に「一番興味深かった」とコメントされたので声をかけました。いまでも古いAccessのシステムのお守りに苦労されている会社は多いと思いますので、MDBを捨てAccessをフロンとツールとして使うことで既存のUIを踏襲しながらクラウド化するという方向性は現実的だと思いました。
RMENU
サーバサイドで稼動し、コンポーネントを組み合わせるだけでJ2EEアプリケーションの構築を可能にする商用のフレームワーク「Webtribe」を開発された下地忠史さんが定年後その経験を生かし一から開発されたオープンソースのフレームワークです。
RMENUの「R」はRuby言語で作られているからです。その前はPHPで作られていたのでPMENUと呼ばれていたそうですが、dRubyで分散オブジェクトを使い分散処理機能も入れてバージョンアップされました。
商用フレームワークのサポートや機能追加の経験を生かしたフレームワークですので大変魅力的です。テキストで設計情報を入力するとJavaScriptで画面が作られて、サーバとはJSONでやりとりしますので大変高速に動作します。REACTが日本で広がる前にこの構成にされたのはすごいと思います。
タイムテーブル
2017年 9月2日(土曜日) 14:00スタート
時間 | 発表者 | プラットフォーム |
---|---|---|
14:00-14:15 | テラスカイ佐野初夫 | 今回の業務課題と今回の趣旨について |
14:15-14:45 | DBC 渡辺幸三さん | X-TEA Driver |
14:45-15:15 | SEI池田 和壽さん | 楽々Framework3 |
15:15-15:45 | HOIPOI古関 雄介さん | TALON |
15:45-16:15 | 三光システム 三鍋 俊介さん | SAAP |
16:15-16:45 | JOCC下地 忠史さん | RMENU |
16:45-17:00 | 全体的な質疑応答 | |
17:00-19:00頃 | 懇親会およびディープなディスカッション |
場所
新大阪第一生命ビル 13F 会議室
大阪市淀川区宮原3-5-24
株式会社テラスカイ のテナント特権でお借りしました。ありがとうございます。
参加費用
勉強会は無料です
懇親会は割り勘です(3000円程度)
以上
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