命を守るソフトウェア検証の舞台裏――安全と品質を支える検証基盤づくり【DENSO Tech Night 第五夜】

2026/03/05(木)19:00 〜 20:40 開催
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参加枠申込形式参加費 参加者
オンライン参加枠
先着順 無料 32人
現地参加枠【※終了後懇親会あり・応募受付は2/27(金)午前10時まで】
抽選制 無料 2人

※ 抽選結果は、2026/02/27 以降にメールおよびイベント詳細ページで通知されます。

イベント内容

概要

膨大な検証要求を、現場でどう成立させる?機能安全×品質保証の現実と運用設計

品質保証は大事。
それはモノ作りに携わる誰もが分かっている一方、複雑なプロダクトやスピーディーな開発が求められる環境下では「QCDをどう成立させるか」は、個々の人間の頑張りだけでは難しいテーマになっています。

特に、開発PLやテックリードの立場では、対応すべきテストケースは増え続け、検証や品質保証は後工程に押しやられ、自動化や標準化を進めようとしても現場に定着しない——
そんな 「品質保証が運用として破綻しやすいポイント」 に直面している方も多いはずです。

DENSO Tech Night 第五夜では、デンソーの開発現場からEPS(Electric Power Steering:電動パワーステアリング)を題材に、「人命に関わるミッションクリティカル領域で、なぜ品質の高いプロダクト開発が成立しているのか」 を紐解きます。
EPSは、今までの油圧に替わり、電動モーターの力でステアリング操作を補助する制御システムで、ドライバーの操作支援に加え、運転支援・自動運転の前提にもなる重要な領域です。
登壇者は、車両の電子・電気制御とソフトウェア開発を扱う領域の開発現場に寄りながら、全社的な目線で 現場に根づく変革 を前に進めてきた立場でもあります。
新人からベテランまでスキルが多様な環境の中で、ツールや仕組みは「導入して終わり」ではなく、誰でも使える形に整えるところまで含めて設計されてきました。
EPSの組み込みソフトウェア開発では、機能安全の要求に基づき、異常注入(意図的に故障・異常状態を作り、安全性を検証するテスト)なども含む、非常に多くの検証を前提とした開発 が求められます。
そのため、「テストを増やす」「ツールを入れる」だけでは、人命に関わる安全品質は守れません。

当日は、主に以下の観点についてお話しします。
・要求品質の高さを起点に、現場課題を解く中で変革が必要になっていった背景
・開発と検証が噛み合うように、品質を「前に寄せる」ための運用・標準化の考え方
・自動化を「手作業の置き換え」ではなく、再利用できる資産として設計し、利用率を高めていく進め方
・製品の多様性と両立させながら、標準化・ガイドライン整備を現場に定着させてきたプロセス
・AI活用を「品質を保証してくれる銀の弾丸」ではなく、「筋肉拡張」として扱う現実的なスタンス

「自分たちの現場で、品質保証を『回る仕組み』にするために、何を標準化し、どこを資産化し、どう定着させるべきか」
そのヒントを持ち帰っていただく時間を目指します。

※配信URLは、申込者に対し本ページ上「参加者へのお知らせ」にて当日までに表示されます。

タイムスケジュール

時間 内容
19:00〜19:05 オープニング
19:05~19:25

究極のレスポンスと最高の安全性を両立する
〜100万分の1秒を制御するステアリングソフト開発の挑戦〜

滝 雅也
自動車のステアリング制御には、皆さんの想像以上に繊細な人間の感覚に応える精度と、最高レベルの安全性の両立が求められています。近年では、100万分の1秒オーダーの性能制約を満たすため、極めて高精度な制御が必要とされるステアリングシステムの開発が進み、従来以上に高度な機能性・安全性・品質の確保が至上命題となっています。本講演では、究極のレスポンスを追求しながら業界最高レベルの安全基準を満たすために、ソフトウェア開発現場が直面する課題や挑戦、そして複雑化するソフトウェアの品質保証についてご紹介します。
19:25~19:40

DXは人が動いて初めて動き出す
~テスト自動化からはじめる現場変革と組織心理アプローチ~

堀川 まゆみ
DXやプロセス革新を成功させる鍵は技術だけではありません。自動化ツールを導入しても、標準化しても、“人が変わらなければ現場の働き方が変わらない”。ではどうすれば現場の行動変容が自然と生まれるのか。長年ソフトウェア開発・テスト自動化に携り、「技術 × 標準化 × 組織心理(人の強み)」の三位一体アプローチで現場の変化を引き出す方法をお伝えします。
19:40~19:55

命を守る検証が「回る」 
~現場で使える検証基盤つくり~

鈴木 雅彦
複雑化・短納期化する開発の中で、安全と品質保証を「回る仕組み」に変えるには、テストの自動化やツール導入だけでは不十分です。誰もが使える形で運用に乗せるための検証基盤アーキテクチャと定着活動の裏側をお伝えします。
19:55~20:10

デンソーが考えるAI駆動型ソフトウェア開発の未来

中江 俊博
生成AIの台頭により、ソフトウェア開発は今、歴史的な転換期を迎えています。開発の在り方をAI駆動型へと再定義することは、デンソーが持続的な成長を遂げるための中核をなす挑戦といえます。コーディングエージェントや仕様駆動開発といった新たな手法が脚光を浴びる一方、大規模かつ複雑化した実プロジェクトへの適用においては、実務上の難しさが伴うことも見えてきました。本講演では、デンソーが捉える現状の課題と、その先に見据える将来の姿、変革に向けた歩みを展望いたします。
20:10~20:30 質疑応答
20:30〜20:40 クロージング

※ 当日予告なく時間配分・内容が変更になる可能性がございます。

登壇者

滝 雅也
株式会社デンソー
ソフトウェア技術4部
第1設計室長
2005年株式会社デンソーに入社。世界初の2系統機電一体EPS(Electric Power Steering)のソフトウェア開発リーダーとして開発に携わり、同製品は文部科学大臣表彰を受賞。さらに、2025年末に販売開始されたトヨタ自動車Lexus RZ搭載のステアバイワイヤの開発にも参画するなど、車両の安全・安心を支えるステアリングシステムのソフトウェア開発に長年従事している。
堀川 まゆみ
株式会社デンソー
ソフトウェア技術4部
テスト革新課
課長
デンソーに入社以降、海外顧客向け車載ECUソフトウェア開発に従事。通信・ダイアグ・プラットフォーム他の量産設計やプロマネに長年従事。
現在は組織を跨いだDX推進・ソフト開発プロセス革新を担当。現場のエンジニアの強みを引き出すために2023年にコーチングの資格を自主的に取得。
鈴木 雅彦
株式会社デンソー
ソフトウェア技術4部
テスト革新課
担当課長
2008年デンソーに入社。パワートレインの車載ECUソフトウェア開発に従事。プラットフォームソフトウェア設計を幅広く担当。現在はソフトウェア開発のDX推進を担当。
中江 俊博
株式会社デンソー
技術企画部
ソフトR&D室
課長
2017年デンソーに中途入社。製品に搭載されるAIの品質保証のプロジェクトを立ち上げ、社内規程・ガバナンス体制構築に従事。
22年からAIを活用したソフトウェア開発のプロジェクト(AI for Software Engineering;AI4SE)を立ち上げ、AI4SEの戦略策定、パートナーシップ構築、ソリューション開発を推進中。

参加対象

  • ソフトウェア開発に知見を有するエンジニアの方
  • 電気・電子・情報系の知見がありソフトウェア開発に興味をお持ちの方

※車載やハードウェアの知識がない方も歓迎です!

参加にあたっての注意事項

  • 本イベントは、参加形式について現地参加かオンラインかをお選びいただけます。
  • 現地参加を希望される場合は、席数に限りがあるため抽選制となりますことを予めご了承ください。
  • 現地参加を希望された方の抽選結果は、2026年02月27日(金)以降にメールおよびイベント詳細ページで通知されます。メール配信設定をオンにしてお待ちください。
  • 現地参加に当選された方への交通費などの支給はありません。予めご了承ください。
  • 現地参加を希望される方は、営業目的のご参加や現地での勧誘行為はご遠慮ください。
  • オンライン参加の場合は、配信映像や音声は各自の通信環境に依存します。できるだけ通信環境の良い状態でご視聴ください。
  • 参加を辞退する場合は、詳細ページより申込のキャンセルをお願い致します。
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