サイバー社会の「悪」を考える

書籍情報

発売日 : 2022年01月26日

著者/編集 : 坂井 修一

出版社 : 東京大学出版会

発行形態 : 単行本

ページ数 : 208p

書籍説明

内容紹介

トロイの木馬、ダークウェブ、PC遠隔操作、サイバー戦争…。人の心に巣くう「悪」は、なぜかくも広範かつ瞬時に社会を襲うのか? 近未来の超スマート社会を構想する著者が、情報を用いた「悪」の歴史を紐解きながら、技術的な問題と人間的な問題の両面から考える。【東京大学出版会創立70周年記念出版】

目次

第1章 プロローグ――サイバー社会よどこへ行く
1 スタックスネットの衝撃
2 スタックスネットとは何だったか
3 サイバー社会の「悪」とは――本書の構成

第2章 コンピュータ以前の「悪」
1 古代の「悪」
2 腕木通信の改竄
3 暗号の解読と情報の捏造
4 電気による通信・放送と「悪」
5 近代情報戦の覇者・イギリス

第3章 コンピュータの出現と「悪」
1 コンピュータの出現
2 ツーゼのZ3
3 テューリングと暗号解読
4 ENIAC、EDVACとフォン・ノイマン
5 2人の天才の末路
6 コンピュータの進化
7 コンピュータと「悪」

第4章 インターネット時代の「悪」
1 インターネットの誕生と発展
2 多様な「悪」の道具
3 事例:パソコン遠隔操作事件
4 インターネットを使った「悪」
5 国家の関与が強く疑われる「悪」
6 サイバー社会における国家と個人

第5章 セキュリティの技術と心得
1 情報セキュリティとは何か?
2 暗号
3 ブロックチェーン
4 侵入防止・マルウェア対策(ユーザ編)
5 侵入防止・マルウェア対策(システム管理者編)
6 情報セキュリティ教育
7 レジリエンス
8 ディジタル・フォレンジック
9 サイバー戦争の抑止
10 これからの情報セキュリティ

第6章 安全・安心な情報社会をめざして
1 情報技術の発展と「悪」
2 「悪」はどこにあるのか?
3 セキュリティの限界
4 将来の情報社会と「悪」
5 明るい情報社会を築くために

著者情報

坂井 修一
東京大学大学院情報理工学系研究科教授
サイバー社会の「悪」を考える

2,750円 (税込)

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