科学計測のためのデータ処理入門【オンデマンド版】

書籍情報

発売日 : 2021年11月24日

著者/編集 : 南 茂夫/河田 聡

出版社 : CQ出版

発行形態 : 単行本

ページ数 : 224p

書籍説明

内容紹介

研究開発のための計測技術について基礎から応用まで解説.カオス理論や自己回帰モデルなどの新しい発想も加えてあります.

目次

★目次

監修の言葉
はじめに

○第1章 科学的な計測とデータ処理の考え方
  1.1 データ処理の役割は科学計測の第六感
  1.2 計測の多角化「センサフュージョン」
  1.3 シングルチャネル検出法 ―― スキャニングの時代
  1.4 非線形効果の積極利用 ―― ディジタル化への道
  1.5 間接的計測法 ―― ハイフネーティッド計測法
  1.6 天秤による計測「零位法」
  1.7 アクティブ制御機構をもつ計測システム
  1.8 計測プローブのインピーダンス ―― 計っているのか計られているのか?
  1.9 Youngの干渉実験―― フォトンは,エレクトロンは,なぜ干渉するのか!?

○第2章 信号と雑音の発生メカニズム
  2.1 信号と雑音は同じ生まれ ―― 身長データの精度とカオス
  2.2 測定器がつくる信号 ―― 不確定性原理とフラクタル
  2.3 信号も雑音も確率過程 ―― 期待値をとって初めて決まる世界
  2.4 エルゴード性と自己相関関数
  2.5 揺らぐ雑音(熱雑音)とぽろぽろ出てくる雑音(量子雑音)
  2.6 信号を測るとカオスが起きる!?

○第3章 変化する信号の周波数解析
  3.1 スペクトルとフーリエ変換の復習
  3.2 フーリエ変換の定義
  3.3 FFTのアルゴリズム
  3.4 積分範囲のずれについて
  3.5 SSFT ―― 瞬間的フーリエ変換法
  3.6 ウェーブレット変換とフーリエ変換との対応
  3.7 ウェーブレット変換の実例
  3.8 微分方程式の逆問題としての動的周波数解析法MARS(移動自己回帰系)

○第4章 自己回帰モデルと最大エントロピー法
  4.1 FFTの限界を超える
  4.2 自己回帰モデルによる波形の表現
  4.3 周波数と減衰定数の推定
  4.4 自己回帰モデルによるスペクトルの推定
  4.5 入力適応型自己回帰モデルにる減衰振動波形の解析
  Appendix z変換

○第5章 零値を用いた逆問題と1ビットA-D変換
  5.1 多項式近似と整関数 ―― 零値から波形は回復する
  5.2 実零点からの信号の回復 ―― 1ビットA-D変換
  5.3 複素根からの信号回復とヒルベルト変換
  5.4 参照周期信号の重畳とヒルベルト変換による1ビットA-Dスペクトル回復の実施例
  5.5 デルタ・シグマ変調の原理
  5.6 デルタ・シグマ変調の実際
  5.7 ブラインド・デコンボリューションはゼロシート法
  5.8 ゼロシート法の原理 ―― ゼロシートとは?
  5.9 ゼロシートの分離
  5.10 フーリエ変換による画像再構成
  5.11 ゼロシート法によるブラインド・デコンボリューションの実験

○第6章 最小2乗法と多変量解析
  6.1 最小2乗法を使った直線フィッティング(近似)
  6.2 最小2乗法による直線近似の原則(1)―― xとyの違い
  6.3 最小2乗法による直線近似の原則(2)―― 最小3乗法?
  6.4 線形方程式の解を求める
  6.5 最小2乗法と科学計測の関係
  6.6 最小2乗平均誤差,正則化最小2乗法,ウィーナ・フィルタ
  6.7 逆行列の計算
  6.8 反復解法と2乗誤差和マップについて

○第7章 非線形最適化
  7.1 線形近似 ―― 非線形最適化問題の第1の考え方
  7.2 極小値がたくさんある場合 ―― 非線形最適化問題の第2の考え方
  7.3 生命のしくみを模倣する―― ニューラルネットワークと遺伝的アルゴリズム

○第8章 フィルタリングと信号回復
  8.1 フィルタリングは濾過器
  8.2 フィルタリングとコンボリューション
  8.3 平滑化処理と微分処理
  8.4 FIRとIIRと自己回帰モデリング
  8.5 デコンボリューションとインバースフィルタ
  8.6 自己相関,相互相関とマッチドフィルタリング
  8.7 超解像:失われた信号の回復
  8.8 反復アルゴリズム
  8.9 非負拘束による超解像
  8.10 失われたディジタルビットの回復

○第9章 未知成分の発見と分離
  9.1 多成分混合物の波形データの記述
  9.2 最小2乗法による成分量の求め方
  9.3 未知混合物の成分数の推定法
  9.4 重畳波形からの成分スペクトルの分離推定
  9.5 独立成分分析法による成分スペクトル推定
  9.6 先験情報や経験的規範を使わない成分スペクトル推定法:2重固有値解析法

○付録 FORTRAN,BASICユーザーのためのC言語解説
  1. プログラムの構造
  2. 変数の型
  3. 型の変換
  4. 文字変数と文字列
  5. 配列
  6. 変数の有効範囲
  7. 関数(サブルーチン)間のデータの受け渡し
  8. 算術演算子
  9. 関係演算子
  10. 論理演算子
  11. ビット操作演算子
  12. 制御構造
  13. C++について

本書に登場する用語の説明
索引

著者情報

南 茂夫
河田 聡
科学計測のためのデータ処理入門【オンデマンド版】

2,530円 (税込)

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