責任あるAI

書籍情報

発売日 : 2021年08月20日

著者/編集 : 保科 学世/鈴木 博和

出版社 : 東洋経済新報社

発行形態 : 単行本

書籍説明

内容紹介

「暴言」を吐くAIチャットボット、「人種差別」をする犯罪予測AI、「男女差別」をする人材採用AI・与信審査AI…AIの「暴走」をどう防ぐか?技術、ブランド、ガバナンス、組織・人材ー4つのアプローチで「責任あるAI」を実現する。

目次

Part1「責任あるAI」「AI倫理」とは何か?
●なぜ今「責任あるAI」が重要なのか?
 ・デジタルツインの波とAI
 ・労働生産性におけるAIの貢献
 ・意思決定におけるAIの役割
 ・ますます「人間の介在するAI」が重要になっていく
 ・頻発するAIのトラブルと「Black Lives Matter」
 ・加速するAIへの法規制

●求められる「AI倫理」とは?
 ・アシモフの「ロボット工学原則」と抜け穴
 ・AIのガイダンス制定の世界的な流れ
 ・「責任あるAI」と5つの行動原則「TRUST」

●AIの潜在的リスクに備える4つの観点からのアプローチ
 ・AIに混入する潜在的リスクとは?
 ・各産業分野におけるAI適用と考えうるリスク
 ・AIの導入・定着のために求められる施策とは?

Part2「責任あるAI」を実践する4つのアプローチ
●技術のリスクを防ぐアセスメントの方法
 ・AIの開発プロセスで忍び寄るリスク
 ・リスクを表面化させるアルゴリズム・アセスメント(AA)とは?
 ・統合的なアルゴリズム・アセスメントの必要性

●ブランド価値を守り、高めるESGアプローチ
 ・ESGによるブランド価値の創出・向上
 ・AI開発においても無縁ではない「環境」意識
 ・AIにおけるフェアトレード(倫理的調達)とは?

●ガバナンスにおける効果的な「火消し」の方法
 ・AIガバナンスのロードマップ
 ・日本企業で導入が広がるAIガバナンス

●組織・人材に「AI倫理」を根付かせる
 ・研修プログラムとこみゅにけー書
 ・具体的事例を用いた演習
 ・リーダー企業になるためのチェックリスト
 ・「責任あるAIの実現」に向けての心構え

著者情報

保科 学世
保科 学世(ホシナ ガクセ) アクセンチュア AIグループ統括 AIセンター長 慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了。博士(理学)。アクセンチュアにてAI・アナリティクス部門の日本統括、デジタル変革の知見や技術を結集した拠点「アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京」の共同統括を務める。AI HUBプラットフォームや業務領域ごとに体系化したAI サービス群「AI POWEREDサービス」、需要予測・在庫補充最適化サービスなどの開発、アナリティクスやAI技術を活用した業務改革を数多く実現。『アクセンチュアのプロが教える AI時代の実践データアナリティクス』(共編著、日本経済新聞出版)、『日経ムック AIフロンティア』(監修、日本経済新聞出版社)、『HUMAN+MACHINE 人間+マシン』(監修、東洋経済新報社)、『データサイエンス超入門――ビジネスで役立つ「統計学」の本当の活かし方』(共著、日経B社)など著書・監修書多数。厚生労働省保健医療分野AI開発加速コンソーシアム構成員などを歴任。一般社団法人サーキュラーエコノミー推進機構理事。
保科, 学世
鈴木 博和
鈴木 博和(スズキ ヒロカズ) アクセンチュア AIグループ シニア・マネジャー 東京工業大学大学院情報理工学研究科計算工学修士課程、東京理科大学大学院イノベーション研究科技術経営修士課程修了。事業会社にて十数年におよびAIの研究開発・マネジメントおよびエネルギー・デバイス・メディカルなど多領域での研究企画に従事。その後、IT系コンサルティング会社にて主に情報通信・流通・メディカル業界のクライアントに対し、自然言語処理を中心としたソリューションのPoC~導入・運用支援を多数経験。現在はアクセンチュアにて、AI POWEREDサービスの一つ、AI POWEREDバックオフィスの開発・提案・デリバリーのリードを行いながら、さまざまなAI技術を活用した業務改革の実現に日々奔走している。
鈴木, 博和