心理的安全性とアジャイル 「人間中心」を貫きパフォーマンスを最大化するデジタル時代のチームマネジメント
書籍情報
発売日 : 2022年06月15日
著者/編集 : ドゥエナ・ブロムストロム/松本 裕
出版社 : 翔泳社
発行形態 : 単行本
書籍説明
内容紹介
デジタル時代にチームワークを生み出す最重要な要素は、「心理的安全性」であり、その土台となる「アジャイル」である。様々な業務がデジタル化・自動化・遠隔化され、現代の職場から人間性が失われてきた。そんな中で組織が競争力を保つには、健全に働けるチームづくりが不可欠だ。実際のところ、社会のデジタル化を推し進めてきた巨大IT企業からは、社員=人がのびのびと働く様子が聞こえてくる。彼らは一体何が違うのか。それは真似できないのか。予測不可能なVUCA世界でも有効な考え方がここにある。コロナパンデミック後の働き方の理想像も追う。
目次
エイミー・エドモンドソン教授による序文
第1章 今日の仕事、明日の仕事
・VUCA、デジタル・ディスラプションとテクノロジーのスピード
・「人的負債」
・組織 ―― 人、チーム
・明瞭さを手に入れる
・「発言できる」文化 ―― 連携のために真の対話を生み出す
・本当の「ToDo」リストを作る
・人事を再び偉大にする
・許可を与える
・チームに重点を置く
・真にアジャイルになる ―― WoWのためのWoT
第2章 プロセス vs. 人
・新しい働き方と考え方
・新しい働き方は新しくない
・アジャイルではないもの
・デザインによる、または「トランスフォーメーション」によるアジャイル
・WoT(考え方)なくしてWoW(働き方)なし
・アジャイルと人
・なぜアジャイルが難しいのか
・アジャイルのスーパーヒーローたち
・アジャイル、DevOps、WoW、そして「人的負債」の削減
第3章 チームと好業績の探求
・チームとはなにか?
・現代のチームと新しい働き方
・リーダーシップ2.0
・形成期――チームの立ち上げ、カルチャーキャンバス、契約作成、共同作業
・混乱期――健全な対立、真の対話と機能不全
・規範期、成就期、ハイパフォーミング:チーミングおよびリチーミング――チーム構成vs.チームダイナミクス
・プロジェクト・アリストテレス
第4章 心理的安全性――高いパフォーマンスのための唯一のスイッチ
・心理的安全性 ―― 高いパフォーマンスのための唯一のスイッチ
・経営陣における心理的安全性
・心理的安全性ではないもの
・信頼
・「柔軟性」と「回復力」
・意見を言う、すなわち「勇気」と「オープンさ」
・「学習」―― 学び、実験し、失敗する
・士気と「やる気」
・印象操作を回避する
・バブルでの対話
・チームの幸福と人的負債
第5章 心理的安全性と感情指数を数字に置き換える
・人的負債を削減する
・行動的基礎
・チームへの介入と改善 ――「人間中心の行動」
・さまざまな業界からの教訓
・ビジネスではなぜ数字を見る前に人とチームのことを気にかけないのか
・実験しようとする実験
・大きく勝利するために小さく、しつこく、頻繁に測定する
第6章 ソフトスキルは難しい(ハード)
・ハードスキルと未来
・職場における感情
・IQ vs. EQ
・勇気と脆弱さ
・情熱と目的
・「数字で共感力」は実現できるか?
・人間らしくある許可
・「人間中心の行動」
・チームの枠を超えて
第7章 次になにが起こるのか、そしてパンデミック以降の世界での働き方
・2020年のパンデミック
・リモートvs.柔軟(どこでvs.どうやって)
・新しい現実を共にデザインする
・突然のリモートへの移行の影響
・リモートとワークライフバランス
・世界的不況の中でのVUCAなデジタル世界における生産性とパフォーマンス
・パンデミック以降の世界での働き方
・次に仕事とチームに待ち受けているものは?
特別付録 ジーン・キムへのインタビュー
用語集
著者情報
Blomstrom, Duena
ドゥエナ・ブロムストロム
松本 裕
松本, 裕