今知りたいサイバー犯罪事件簿ーセキュリティの「落とし穴」を示す15の事件ー

書籍情報

発売日 : 2023/03/25

著者/編集 : 御池 鮎樹

出版社 : 工学社

発行形態 : 単行本

ページ数 : 176p

書籍説明

内容紹介

 過去に多くの映画や小説の中で描かれてきたサイバー犯罪が現実のものとなってから30年以上が経ちましたが、その被害規模は情報端末の普及にともない、先進国から発展途上国、官公庁から個人にまで拡大。
特に2017年以降は「ランサムウェア」による攻撃が激化して、日本でも病院や中小企業が被害に遭っています。また、2022年からはじまったロシアとウクライナによる戦争ではサイバー犯罪の技術が「破壊工作」や「煽動工作」の一環として使われています。
このように、サイバー犯罪の脅威が以前よりも大きく身近なものとなっている今、サイバー犯罪やネットセキュリティについて無知でいることは、非常に危険なことだと言わざるを得ません。

そこで本書では、ここ数年で実際に起きたサイバー犯罪の経緯や原因などを詳細に解説。
また、新たに発見されたセキュリティの欠陥なども紹介しています。
サイバー犯罪の現状を知り、それに備えましょう。

目次

■第1部 ネットの闇にうごめく「ハッカー」たち
17歳が率いるハッカー集団「LAPSUS$」 
FBIが大量送信したデマメールと、その裏事情 
米国最大のパイプラインをダウンさせた「ランサムウェア」

■第2部 国家機関とサイバー犯罪
続発していたウクライナを狙うサイバー攻撃 
ロシアvsウクライナ、サイバー空間での戦い 
明るみに出た米国発の「大規模SNSプロパガンダ作戦」 
イスラエル企業のスパイウェア「Pegasus」 
“おとり”暗号通信「ANOM」と「Operation Trojan Shield」
■第3部 身近にも存在? セキュリティの穴
Apple「ATT」を回避するテック企業の仁義なき情報収集
「ダーク・パターン」と判定されたGoogleの「位置情報収集」
大騒ぎになった「LINE」のデータ管理問題
スパイウェアと言われたサッカーW杯の公式アプリ
CPU脆弱性「Spectre」を悪用するPoC「Spook.js」
セキュリティソフトを“逆用”してデータを破壊する「Aikido」

著者情報

御池 鮎樹
1974 年 京都生まれ 1997 年 大阪大学卒業 関西出身のフリーライター。 パソコン関係を中心に、音楽・歴史などのジャンルに手を広げている。