情報通信ルールの国際競争

書籍情報

発売日 : 2023年05月23日

著者/編集 : 藤野 克

出版社 : 早稲田大学出版部

発行形態 : 全集・双書

書籍説明

内容紹介

先端分野における日本の通商戦略の今後を展望。通信インフラ、デジタル貿易、知的財産権の分野の日米の全FTA交渉を検証し、両政府の行動メカニズムを解明。先端分野の国際ルールを日本がリードする上でのFTA交渉の有用性を明らかにする。

目次

第1章 情報通信ルール拡大の日米競争――本書のテーマ
 1 情報通信ルール
 2 二つの命題と関係概念
 3 先行研究
 4 問題設定と仮説
 5 検証方法

第2章 情報通信ルールと日米の個別的FTA交渉の黎明(1986-2004)
 1 情報通信ルールの黎明とGATT/WTO(1986-98)
 2 個別的FTAで追及されるWTOプラス
 3 日星EPA交渉
 4 米星,米チリFTA交渉

第3章 FTA交渉における日米の行動原理
 1 本章の課題
 2 日本の個別的FTA交渉における行動原理
 3 米国の個別的FTA交渉における行動原理
 4 日米の推進する情報通信関係WTOプラス
 5 日米間のルールの多様化
 6 シンガポールの行動原理との比較
 7 総括

第4章 日本の個別的EPA交渉による情報通信ルール拡大(2002-16)
 1 日本とASEAN6国との個別的EPA交渉
 2 日墨,日チリEPA交渉
 3 日スイス,日印,日ペルー,日豪EPA交渉
 4 日蒙EPA交渉
 5 総括

第5章 米国のFTA交渉による情報通信ルール拡大(2002-12)
 1 米豪FTA交渉
 2 米モロッコFTA交渉から米パナマFTA交渉まで
 3 総括

第6章 TPP協定交渉とその関連交渉(2010-20)
 1 TPP協定交渉
 2 CPTPP協定交渉
 3 USMCA協定交渉
 4 日米デジタル貿易協定交渉
 5 総括

第7章 TPP協定交渉外の日本の広域EPA交渉とその関連交渉(2010-22)
 1 日ASEAN EPA改正議定書交渉
 2 日EU EPA交渉,日英EPA交渉
 3 RCEP協定交渉
 4 総括

第8章 総括,結論と考察
 1 検証結果の総括と結論
 2 考察

あとがき
参考文献
附表
索引
英文要旨

著者情報

藤野 克
修士(社会科学)(シカゴ大学),博士(学術)(早稲田大学)。 在米国日本国大使館参事官(平成20-24年),総務省貯金保険課長(24-26年),地上放送課長(26-28年),料金サービス課長(28-30年),国際戦略局総務課長(30年-令和元年),大臣官房企画課長(元-2年),大臣官房審議官(2-4年)を経て,現在郵政行政部長。 早稲田大学政治経済学部政治学科非常勤講師(平成18-19年,29-30年,令和2-5年〔平成27-28年にはゲストレクチュア実施〕),明治大学情報コミュニケーション学部兼任講師(平成27-28年)。 主な著作:『電気通信事業法逐条解説』(共編著)(情報通信振興会,平成20年2月,令和元年5月〔改訂版〕),『インターネットに自由はあるか 米国ICT政策からの警鐘』(中央経済社,平成24年5月〔第21回大川出版賞受賞〕)
藤野, 克
早稲田大学
情報通信ルールの国際競争

4,400円 (税込)

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