Ableton Meetup Tokyo Vol.14レポート『苦手な人は目を閉じて』編
2ヶ月に一度の楽しい時間【Ableton Meetup Tokyo】。
恵比寿TimeOut Cafe&Dinerに場所を移して、2回目の開催。
なんと前回よりも多くのお客さんが来場。
AMTのビッグボスことKoyasさんが嬉しい悲鳴。
前置き
Ableton?
今までのAbleton Meetup Tokyoもお読みいただくとして、まずは基礎知識。
(ここはほぼ定型なので、知ってる方は次の項目【Vol.14】へどうぞ。)
【Ableton】とは【Live】というDAW(音楽制作ソフト)を作っているメーカーです。
Liveは動作が軽く、直感的な操作が可能なので世界中のTrack makerやDJ/パフォーマーなどに愛用されてます。
その中でも、Abletonに知識・技能を認められた方々をAbleton認定トレーナーと呼びます。
Ableton Meetup Tokyo
Ableton Meetup Tokyo(略称AMT)とはAbleton認定トレーナーであるお2人
がオーガナイズしているイベントです。
(齊藤 篤さんはご自分のお店【旅するイタリア食堂 Viaggio di Sapori】を開店直後だったので今回は欠席)
このお2人に加わる形でAMTのご意見番である
が司会・進行役を務められています。
(CD HATAさんはRAINBOW CHILD 2020に出演のため欠席)
客席にはAbleton認定トレーナーの
もいらっしゃいます。
今回は
が司会として登場。
(敬称略)
イベントの目的は
Abletonユーザーを横断するコミュニティーの構築
です。
簡単に言うと【Abletonユーザー同士、友達になろうよ】的な。
公式Facebookページはこちら≫
イベントは、基本的に【Ableton Liveの使い方のプレゼン⇒Q&Aタイム】のように進みます。
回によってはトーク・セッションなど、濃ゆ~~~いトークが聴ける場合もあります。
そして、実はお客さんのすべてがAbletonユーザーというわけではないのです。
『Abletonをススメられた他DAWユーザーさん』とか、『音楽制作を始めたいんだけど、よくわからない』とか、いろんな方がいらっしゃいます。
そもそも【Ableton Liveのプレゼン】ってのは基本であって、Ableton Liveに限らず【音楽制作】をするのであれば必ず役立つようなプレゼンも多いんです。
Vol.14
今回のメインテーマは【Liveでライブ】です。
Ableton Liveはコンポーザーやトラックメーカー以外に、Djやパフォーマーにも使われてるDAWです。
ソフトの設計上、そういう使い方にも長けてるんですね。
でも『実際にはどう動かしてるんだろう?』みたいなこともあるわけですよ。
なぜなら、手元だけ見てたってわからないことも多いから。
歪ませて 実機に負けない 音作り
Ableton Liveを使ってのパフォーマンスというと、こんな感じに機材を並べてるイメージだよね。
で、手元でグリグリ機材をイジると音がウネウネしたりギュインギュインしたり、みたいな。
お名前は【ngt.】と書いて【ながと】と読みます。
パッと見はノーマルというかスタンダードなセッティングなのに、出る音はアブノーマル過ぎなお方。
でもAbleton Liveを使ってのライブとなると、こういうセッティングが参考になるのでは、と。
ngt.さんのプレゼンの本筋は【音作り】に関して・・・なんですが。
言葉だけでは説明できない領域でした。。。orz
この辺はアーカイブ動画を待つこととして、その手前の基本的なことを。
予備知識が無い場合に最初に持つであろう疑問が
『機材つないで、どうなるの?』
ってことじゃないかと。
簡単に言うとですね、Ableton Liveに機材をつなぐとその機材を通してAbleton Liveをコントロールすることが可能になるんです。
たとえばつまみをグリグリ動かしてパンを左右に振ったり、エフェクトの効き具合を調整したりなどなど、いろんなことが出来るんです。
マウスでも出来るんですが、機材のつまみを使うことによって体感的に調整出来ると言う大きなメリットが生まれるんですね。
この辺も、動画が上がってくれば理解できるのではないかな~
誤解を恐れずに言うと、ngt.さんの出す音は【ノイジー】です。
でも『そういう音を出したい人がAbleton Liveを使うとこんなにも面白いことになるんだ!』という、ものすごい好例だと思います。
だって、ずっと聴いてたくなるんだよねぇ~~
なんだろね、これ。
Ableton Liveを使ったライト・ショー
メディアアートとか言うのかな、こういうの。
その辺はよくわかんないけど、面白かったなぁ。
てか、プレゼンなんだから参加者としては目と耳で情報を得るつもりなのに、LLLLさんから出た言葉はまさかの『苦手な人は目を閉じて』でした笑
もちろん、ちゃんとした理由があるんだけどね。
そうそう、【LLLL】の読み方は【ふぉーえる】です。
LLLLさんのプレゼンって、やや早口なんだけどものすごく筋道立ててしゃべるのでわかりやすい、というイメージがあります。
きっと頭が基本的にいいんだろうな~ってのと、話したいこといっぱいあるんだろうな~って印象ですね。
実際、今回も面白いこと見せてくれましたし。
どんなんかと言うと【Ableton Liveを使って電球の明かりをコントロールする】ってもの。
理屈を言うと、
- Ableton LiveからMIDI信号を出す
- MIDI信号を受けられる電源にそのMIDI信号が入る
- MIDIのヴェロシティ(音量)によって、電圧が変わる
- 電源につなげてる電球の明るさが変わる
って感じ。
(だいぶ簡単に言ってますが。)
『MIDI信号を受ける電源???』って思った方、いますよね?
少なくとも俺はそう思いました。
あるんですってよ、奥様。
そういう製品が。
MIDIのヴェロシティの強さを電源が認識し、電圧が変わります。
強いヴェロシティなら電圧が上がり、逆なら電圧が下がる。
よって、その電源につながれてる電球の明るさが変わる、と。
ヴェロシティが最大になれば電球はメッチャ明るくなるし、ヴェロシティが途切れ途切れになれば電球はチカチカします。
光の点滅が苦手な人は、目を閉じなきゃヤバイよね^^
電源って大げさに言ってるけど、仕組みとしてはゴッツいマルチタップのようなものなので、コンセント差込口がついてます。
(上記の製品だと8口)
コンセントにつなげられるなら、LEDとかでもOK。
(事実、LEDを使ってる方もいるようでQ&Aではその辺の話題も出ておりました。)
光源を使うとわかりやすいし、見た目も派手になって楽しそうだよね。
でも、電圧でコントロールしてるんだから他にも応用が利きそうな。。。
ん~~、俺には思いつかないけどwww
ライブパフォーマンスに入り込むための単純化セッティング
ライブって名が付くからには歌モノがいいなぁ~~、って場合はこちらの方。
お名前は【ermhoi】と書いて【えるむほい】と読みます。
ermhoiさんのスタイルは単なるオケとしてAbleton Liveを使うわけじゃなく、Ableton Liveをいじりながら歌う、みたいな感じ。
歌もオーディオI/Fを通してAbleton Liveに一度入ってるので、歌にリアルタイムでエフェクトをかけるってことももちろん可能。
歌だけじゃなく、生楽器をつないでAbleton Liveと組み合わせつつライブ・パフォーマンスをするスタイル、Youtubeとかでも観れるんで興味がある方は検索を。
Ableton Liveの安定性や軽さがあるから出来るってとこは大きいよね。
もちろん、PC自体のマシンパワーやオーディオI/Fの性能、使うエフェクト等にもよるので自分専用のライブ・セットを構築する必要性はありますが。
ermhoiさんのセットはだいぶシンプル、ご本人の言葉を借りるなら【単純化】。
ngt.さんやLLLLさんに比べると、機材数がかなり少ないセット。
手元でいじる機材は少なめにして、仕込みの段階でフォローアクション等を駆使するんだそうな。
手持ちの機材が少ない人は、参考になる方法じゃないかな。
機材があった方が楽な場合ももちろんあるけど、フォローアクションを使って自動化しておけば手元の作業が楽になるのも、また真実。
てかさ、手元ばっかり気にして出してる音におろそかになってる人のライブって、お客さんからすると曲が耳に入ってこないんだよね。
その辺も考慮して、ライブ・セットは構築すべきではないかと。
個人的に、ライブと言いつつオケで歌うのって観ててあんまり好きじゃなくて、ermhoiさんみたくその場限りのパフォーマンスが生まれる方がライブとして好きです。
『俺もBassつないでのライブ・パフォーマンスやってみようかな』と思わせてくれるプレゼンでございました^^
余談
完全な余談だけど。
今回、機材トラブルが続きまして(^^ゞ
ある意味それが一番のライブだったんじゃないかと笑
機材トラブルへの対処として、Koyasさんの
『まずは深呼吸して、再起動』
という教えは参加者全員の記憶に残ったという噂もアリwww
動画アーカイブ
当日の模様はclubberiaさんにて撮影されてます。
編集後、随時公開となる予定だそうで。
気になる方はclubberiaさんのFacebookをフォローしておきましょう。
次回は・・・
次回のAMTは【2017.10.20(Fri.) 6pm】です。
場所は、今回と同じく恵比寿TimeOut Cafe&Dinerの予定。
しかも、この日はAMT2周年記念!!!
詳細はまだ発表されてませんので、気になる方はAMT公式Facebookをフォローってことで。
では、次回、会場でお会いしましょう^^