【アクセンチュア】20年のキャリアで見つけた、自分で選び取る働き方とは
キャリアに迷いを感じたことはないだろうか。アクセンチュア株式会社でマネジング・ディレクターを務める都島三佳氏は、約20年の社会人生活の中で二度の大きな壁にぶつかった。管理職への昇進に行き詰まった時期と、産休育休後のブランクを経て現場復帰する時期だ。本講演では、二児の母として働きながらキャリアをアップデートし続けてきた実体験と、生成AIを活用した新しい働き方について語られた。環境を変える勇気と、自分で選び取る姿勢が、キャリアを切り拓く鍵となる。キャリアに迷いを感じたことはないだろうか。アクセンチュア株式会社でマネジング・ディレクターを務める都島三佳氏は、約20年の社会人生活の中で二度の大きな壁にぶつかった。管理職への昇進に行き詰まった時期と、産休育休後のブランクを経て現場復帰する時期だ。本講演では、二児の母として働きながらキャリアをアップデートし続けてきた実体験と、生成AIを活用した新しい働き方について語られた。環境を変える勇気と、自分で選び取る姿勢が、キャリアを切り拓く鍵となる。
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アクセンチュア株式会社
テクノロジーコンサルティング本部
マネジング・ディレクター
都島 三佳(つしま みか)氏
昇進できない焦りと、環境を変えた転機
都島氏は2005年にアクセンチュアに入社し、最初の数年はプロセスコンサルタントとしてITの導入と業務プロセスの構築に携わっていた。現場で独り立ちし、仕事に自信もあった。しかし、リーマンショック後の景気低迷で昇進の枠が限られ、マネージャーの一歩手前で長く足踏みしていたという。

転機となったのは、人事から新入社員研修の講師を打診されたことだった。「最初は断っていた」と都島氏は振り返る。まったく違う仕事だと思ったからだ。しかし2回目に声をかけられたとき、環境を変えてみようと思い直してオファーを受けた。
実際にやってみると、これまでの経験やスキルを後輩に伝える仕事であり、過去の経験が十分に活きることがわかった。教えることの楽しさを発見した都島氏は、研修期間終了後、研修コンテンツを作るチームへの異動を自ら希望した。その結果、成果が認められてマネージャーに昇進することができた。
「自分でやりたいと思った仕事を自ら選んでいる状態が、自分にとって大きくプラスに働くことに気づいた」と都島氏は語る。

7年のブランクを経て、現場に戻る決断
2013年に結婚し、二人の子どもを出産した都島氏は、産休育休を経て組織運営の仕事に就いていた。しかし補佐的な業務が中心で、現場復帰への思いが募っていた。ブランクが長くなり、最新技術についていけるのか、子育てと両立できるのか。不安は尽きなかった。
当時の上司から新しい組織への異動を勧められたとき、都島氏は相当悩んだという。しかし「今の仕事のままキャリアを続けるのか」という問いに対する答えはノーだった。「もっと挑戦したい、やれるはず」という思いがあり、清水の舞台から飛び降りる気持ちで異動を決断した。
結果として、半年ほどでキャッチアップできたという。わからないことは部下にも聞くスタンスで取り組み、本やインターネットで地道に勉強し直した。知らない用語も多く苦労したが、これまで培った仕事の進め方やコミュニケーション、資料作成といった基本スキルは十分にいかせた。「新しいことを学ぶのは楽しかった。何歳になっても学ぶことの大切さを感じた」と都島氏は話す。

この経験から、都島氏は定期的なキャリアの棚卸しを勧める。自分にはどんなスキルや経験があるのか、何がやりたいのかを問い直すこと。時には環境を変えて視点を変えてみること。その上で、自分自身で求めるキャリアを選び取っていく発想が大事だという。

生成AIを味方につける
都島氏は現在、生成AIを積極的に活用している。仕事で傷つくようなことがあったとき、まず生成AIに思いの丈をぶつけるという。感情のまま吐き出した後、それが出来事なのか、自分の感情なのか、解釈が入っているのかを整理してもらう。さらに、さまざまなロールに見立てて状況を解釈してもらうことで、自分を客観視する。「心理学でいうメタ認知に近い。感情のコントロールに効く使い方だ」と都島氏は説明する。

家事の時短にも活用している。週末に生成AIで翌週5日分の献立を考え、必要な材料を買い物リストとして出力させる。好き嫌いや調理機器の特性を反映したオリジナルのプロンプトを作成し、ネットスーパーで注文。献立を考える時間を削減し、日々の夕食にまつわる家事時間の短縮が図れるようになったという。

都島氏は、女性がもっと自信を持つべきだと訴える。研究によると、男性は要件の60%を満たせば応募するのに対し、女性は100%満たさないと応募しない傾向があるという。「やりたいという気持ちを大事に。失敗しても成長のチャンスと捉えて、自信を持って一歩踏み出してほしい」と語った。

キャリアは自分で選び取る
都島氏が伝えたいのは、キャリアは自分で選び取るものだということだ。どのフェーズにいても挑戦はできる。会社の制度を遠慮なく活用し、自分らしい働き方を設計することも重要だ。生成AIのような新しいツールを武器にしながら、自分自身でキャリアをアップデートし続ける。その姿勢が、変化の激しい時代を生き抜く力になる。
Q&Aセッション
Q. 女性が外資で働くことのメリット・デメリットはありますか?日本企業との違いがあれば教えてください。
都島:メリットとしては、男女フラットに仕事ができることが一番大きいです。発言や評価において男性だから、女性だからという観点で見られづらい点があります。風通しがいいというのも外資のメリットで、20年働いてきて感じています。
Q. 現場への復帰は勇気のいる意思決定だったと思います。何が背中を押してくれましたか?
都島:当時の上司から「最悪ダメでもまた戻ればいい」と言っていただけたことが一番大きかったです。周りの方に支えられ、バックアップ体制があった上で決断できました。育児中の女性をみんなで支えていこうというカルチャーがあるのも、アクセンチュアの特徴だと思います。
Q. 学生ですが、IT業界に挑戦するか悩んでいます。皆さんはもう一度就活するとしてもITに挑戦しますか?
都島:ITは面白いと思います。新しい技術がどんどん出てきて最先端を追いかけるのも面白いですし、ITによってできることも増えていきます。次に就職活動するとしても、何かしらITに関わるような仕事を選択するだろうなと思います。
Q. 就職活動による履歴書の空白期間について、正直どう思いますか?
都島:採用の書類選考でそういう方はたまにいらっしゃいますが、逆に聞いてみたくなります。空白期間があること自体は問題ではなく、その期間に何をしていたのか、その結果どんなことができたのか、ストーリーが大事です。それが語れるのであれば、空白期間があっても全然構わないと個人的には思います。
文=宮口 佑香(パーソルイノベーション)
※所属組織および取材内容は2026年3月時点の情報です。
アクセンチュア株式会社
https://www.accenture.com/jp-ja
アクセンチュア株式会社の採用情報
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