トヨタの未来創生センターが挑む「現場で鍛える研究開発」の全容 自律移動ロボット技術・画像認識・デジタルツインを活かした業務カイゼン事例 ~医療や建設の"現場"で働く人達をもっと楽にしたい!!~

2025/04/21(月)19:00 〜 20:40 開催
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参加枠申込形式参加費 参加者
一般枠
先着順 無料 121人 / 定員400人

イベント内容

概要

トヨタ未来創生センター第5弾!
搬送サービスロボットやデジタルツインで医療・建設現場の課題を解決
~「現場で試し、現場で鍛える」研究開発の最前線~

トヨタ自動車の中にある研究組織「未来創生センター」では、モビリティの概念を拡張し、自動車だけでなく幅広いハードウェア技術を活用した社会課題解決に取り組んでいます。その一環として、数理最適化・デジタルツイン・ロボット開発といった技術の研究を進め、それらを現場に応用し、研究を深化させています。
本イベントでは、その事例として「院内搬送ロボットPotaro」と「工程シミュレータGEN-VIR」を取り上げます。どちらも「そこで働いている人をより楽にしたい」という思いからスタートしたプロジェクトです。

事例①:院内搬送ロボット – Potaro
Potaroは、自律移動ロボット技術や画像認識を活用した医療施設向けの搬送サービスロボットです。医療現場では、人手不足や働き方改革を背景に業務効率化のニーズが高まっています。なかでも大規模病院では、薬剤や医療機器などの多くの物品が往来しており、その運搬業務に医療スタッフも多くの時間を割かれています。Potaroは、病院内の環境や周囲の人を認識しながら安全に移動し、必要な物品を自動搬送することで、看護師さんの患者さまに向き合う時間創出に貢献します。

事例②:デジタルツインによる工事現場の作業工程の最適化 – GEN-VIR
GEN-VIRは、デジタルツイン技術を活用した工事現場などの作業工程のシミュレーションツールであり、数理最適化による作業工程の最適化やリスクの見える化などを可能にします。従来の工事現場では、主に紙面による作業計画書や2D図による工程検討でしたが、GEN-VIRにより、事前に作業員の疲労や作業安全を考慮しながら効率的な作業工程をシミュレーションした上で、実際の工事現場で作業することを可能としました。その結果、作業の期間の短縮も実現しました。

『研究から現場応用までへのプロセス』にフォーカス
本イベントでは、ロボット技術や画像認識、数理最適化やデジタルツインなどの技術がどのように研究・開発に進化し、現場で深化されるのか、そのプロセスを詳細に解説します。
・自律移動ロボット開発・数理最適化・デジタルツインの研究プロセス
・研究成果を現場に応用する際のステップと課題
トヨタが「自動車メーカー」から「モビリティカンパニー」へと進化する過程で、どのように研究成果を活用し、社会課題の解決に取り組んでいるのかを学べる貴重な機会です。
ロボット開発・画像認識・数理最適化・デジタルツインなどの領域に興味のあるエンジニア、研究職、学生の皆さんにとって実務に直結する知見を得られるイベントです。お楽しみに!

※配信URLは、申込者に対し本ページ上「参加者へのお知らせ」にて当日までに表示されます。

タイムスケジュール

時間 内容
19:00〜19:05 オープニング
19:05~19:15

未来創生センターの紹介

猪原 拓朗
19:15~19:45

搬送サービスロボットPotaroを活用したリーンな院内物流サービスの実現

渡邊 裕太、豊島 聡
「1分1秒でも多く患者さんの傍に寄り添ってあげたい。」
看護師のそんな強い想いから、トヨタ記念病院スタッフ・生産現場カイゼンのプロフェッショナルチーム・サービスロボットの研究開発チームが集結し、一致団結して病院職場の景色を変えるチャレンジに取り組んでいます。
今回は、23年にローンチしたサービスロボット Potaroが、24台という規模で院内を走り回り、病院スタッフと共に活躍する様子をご紹介します。
19:45~20:15

デジタルツインによる工事現場の作業工程の最適化 – GEN-VIR

小川 裕太、田嶋 沙和子、猪原 拓朗
GEN-VIRは、デジタルツイン技術を活用した工事現場などの作業工程のシミュレーションツールであり、数理最適化による作業工程の最適化やリスクの見える化などを可能にします。今回は、シミュレータの機能や、GEN-VIRを用いた改善活動の事例を紹介いたします。
20:15~20:35 質疑応答
20:35〜20:40 クロージング

※ 当日予告なく時間配分・内容が変更になる可能性がございます。

登壇者

猪原 拓朗
トヨタ自動車株式会社
未来創生センター
R-フロンティア部​
2023年トヨタ新卒入社。入社当初から工程シミュレータGEN-VIRの最適化機能・リスク分析機能の研究開発を担当。学生時代は、身体動作教示のための感覚刺激提示手法に関する研究に従事。
渡邊 裕太
トヨタ自動車株式会社
未来創生センター
R-フロンティア部 主任​
2017年トヨタ新卒入社。Human Support Robotのソフト開発に従事。2019年より施設内搬送サービスロボットPotaroのプロジェクト発足からロボットソフト開発を担当し、トヨタ記念病院への導入プロジェクトに貢献。2024年からPotaroの次期モデルに向けた自律移動技術のソフト開発リーダーを担当。
豊島 聡
トヨタ自動車株式会社
未来創生センター
R-フロンティア部 主任​
2013年トヨタ新卒入社。リハビリテーション支援ロボットおよびHuman Support Robotのハードウェア設計開発や、行動認識技術の先行研究などに従事。2016年から1年間、欧州拠点TME(ベルギー)にて行動認識技術の先行研究に従事。2019年より施設内搬送サービスロボットPotaroのシステム開発リーダーを担当し、トヨタ記念病院への導入プロジェクトを推進。2024年からPotaroの社外展開と次期モデル開発の企画を担当。
小川 裕太
トヨタ自動車株式会社
未来創生センター
R-フロンティア部​
2017年トヨタ新卒入社。ガソリンエンジンの研究開発や電力に関連するエネルギーシミュレータの研究開発に従事。2021年より工程シミュレータGEN-VIRのリスク機能に関する企画、開発、評価を担当。
田嶋 沙和子
トヨタ自動車株式会社
未来創生センター
R-フロンティア部​
2023年トヨタ新卒入社。入社当初から工程シミュレータGEN-VIRの作業姿勢生成機能の開発を担当。学生時代は、自律エージェントによる行動選択モデルの研究に従事。

参加対象

ロボット開発・画像認識・数理最適化・デジタルツインなどの領域に興味のあるエンジニア、研究職、学生の皆さん

参加にあたっての注意事項

  • 参加を辞退する場合は、詳細ページより申込のキャンセルをお願い致します。
  • 配信映像や音声は各自の通信環境に依存します。なるべく通信環境の良い状態で視聴ください。

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