なぜ、クルマのアップデートは難しい? ──ソフトウェアを遠隔で届けるOTAを実現する運用の舞台裏 Honda Tech Talks#14

2025/11/13(木)19:00 〜 20:40 開催
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参加枠申込形式参加費 参加者
オンライン枠
先着順 無料 1076人
現地参加枠【受付終了】
抽選制 無料 69人

※ 抽選結果は、2025/11/07 以降にメールおよびイベント詳細ページで通知されます。

イベント内容

概要

複雑な制約を超え価値を届けるソフトウェア更新の最前線

クルマは「走るコンピュータ」と呼ばれる時代に突入し、ソフトウェア更新が製品価値を大きく左右するようになりました。
中でもOTA(Over The Air)=ソフトウェアのアップデートを遠隔から届ける仕組みは、機能改善やサービス提供を加速させる鍵です。

しかし、スマホやIoTのようにアップデートを容易に配信できるわけではありません。クルマのソフトは、車種・年式・仕様・ECUごとに最適化した開発がなされてきたことや、世界中のあらゆる環境を移動するためネットワーク条件も一様ではなく複雑です。

さらに、サーバー・クラウド側と車載システム側で異なる基準や認識、そしてグローバル配信に伴う法律や制度・市場環境の差など、高速に改善を回すアプリやサーバーのスピード感と、堅牢性を最優先する車載開発の価値観のギャップを埋めることは、OTA実現の大きな挑戦です。

本イベントでは、HondaでOTAによるソフトウェア更新基盤の開発と運用を担うエンジニアが、

  • OTA導入の背景と必要性(SDVとの関係)
  • スマホ/IoTと比較したクルマのOTAの特徴
  • サーバーと車載システム間の認識差を埋めたエピソード
  • グローバル配信に向けた制度・文化課題
  • 不具合対応から価値提供フェーズへの移行に向けて

といった現場のリアルを、成功も失敗も含めて赤裸々に語ります。

▼このイベントで分かること

  • クルマOTAの設計・運用プロセス全体像と、その中で発生する特有の制約・課題
  • サーバー・クラウドと車載システム間で発生する基準や認識の差をどう調整するか、その具体的アプローチ
  • グローバル展開を前提にした更新基盤構築や運用設計の考え方
  • 実例を通じて、OTAを価値提供の仕組みに変えるための設計視点と運用戦略

▼こんな方におすすめ

  • 車載ソフトウェアの配信や運用に関心があるエンジニア
  • クラウドと組み込みの境界で課題解決をしたい方
  • グローバル配信や複雑な制約下でのサービス運用に興味がある方

《現地参加をご希望の方へ》
営業目的のご参加や現地での勧誘行為はご遠慮ください。

タイムスケジュール

時間 内容
19:00〜19:05 オープニング
19:05~19:20

SDVで変わるモビリティのビジネスモデル

板垣 良
  • 線形サプライチェーンから、納車後も続く価値提供サイクルへ
  • OTAプラットフォームに求められる要件
  • リコール迅速化から継続的機能拡張へ
19:20~19:45

クルマのアップデートの難しさ ― 知られざる「クルマのアップデート」の裏側

滝 知明
  • 開発現場の苦労とHondaらしさ
  • スマホ/PCとの決定的な違い
  • In Car×Out Carの“異文化接続術”
  • ユーザー不安を消す体験デザイン
19:45~20:00

OTAを支える舞台裏 - 開発から運用へ

岩村 武
  • 開発から運用フェーズ移行時の成果と課題
  • 市場利用の拡大と新たな運用課題
  • グローバルOTA配信と次の運用戦略
20:00~20:15

品質対応のOTAから、付加価値提供のOTAへ

村松 大輔
  • HondaのOTAは不具合対応からスタート
  • 競合はすでに付加価値OTAへシフト
  • Hondaが目指す進化スピード
20:15~20:35 質疑応答
20:35〜20:40 クロージング

※ 当日予告なく時間配分・内容が変更になる可能性がございます。

登壇者

板垣 良
本田技研工業株式会社
四輪事業本部SDV事業開発統括部
SDVマネジメント部 部長
2003年にキャリア採用でHonda入社。パワープロダクツ事業における、地域サービス機能構築やその自立化を進めるためイギリス・中国・タイに駐在後、四輪サービス領域に従事。24年10月からはSDVマネジメント部を担当し、ソフトウェア配信と並行して、SDV領域における企画から配信までの全体プロセスの構築や、統括部全体のリソース管理を担当。
滝 知明
本田技研工業株式会社
四輪事業本部SDV事業開発統括部
SDVマネジメント部ソフトウェアアップデートエンジニアリング課
2007年、電気メーカーに新卒入社し、約10年間パソコンやAndroid端末の市場サービスを担当。パソコンのソフトウェアやドライバの更新、Windows7から10へのOSアップデートシステムの構築に取り組む。2016年にHondaにジョインし、ナビやオーディオなどインフォテイメントシステムのアップデートシステムの開発、2018年から制御系ECUのアップデートシステムの先行企画、量産開発に従事し、現在はシステム運用を担当。
岩村 武
本田技研工業株式会社
四輪事業本部SDV事業開発統括部
SDVマネジメント部ソフトウェアアップデートエンジニアリング課
2002年Hondaへ入社、海外現地法人に対するアフターサービス領域の支援を行いながら、2004年からの中国武漢の合弁会社立上、北米拠点におけるアフターサービス駐在。2010年代後半は電動車(PHEV, ZEV, FCV)の市場品質業務を経て、マレーシア現地法人に駐在。一貫してHondaのサービス、お客様接点における改善活動に従事。
2023年4月より現職にて、OTA/有線リプロプラットフォームの運用グループを担当。
村松 大輔
本田技研工業株式会社
四輪事業本部SDV事業開発統括部
SDVマネジメント部ソフトウェアアップデートエンジニアリング課
2005年Hondaへ新卒入社、一貫して海外拠点のサービス領域業務に関わる業務に従事。
南アフリカ、直近は中国武漢の拠点にて、CS改善、サービス事業企画、EVサービスやCX企画、品質等のサービス領域の業務を駐在し経験。グローバル本社では、地域サービス業務支援に加え、将来に向けた新価値サービス創出プロジェクトにて、異業種の会社とのアライアンスによる新サービス企画を担当。
2025年4月より現所属にて、ソフトウェア配信運用を担当。

参加対象

  • 車載ソフトウェアの配信や運用に関心があるエンジニア
  • クラウドと組み込みの境界で課題解決をしたい方
  • グローバル配信や複雑な制約下でのサービス運用に興味がある方

参加にあたっての注意事項

  • 本イベントは、参加形式について現地参加かオンラインかをお選びいただけます。
  • 現地参加を希望される場合は、席数に限りがあるため抽選制となりますことを予めご了承ください。
  • 現地参加を希望された方の抽選結果は、2025/11/07以降にメールおよびイベント詳細ページで通知されます。メール配信設定をオンにしてお待ちください。
  • 現地参加を希望される方は、営業目的のご参加や現地での勧誘行為はご遠慮ください。
  • オンライン参加の場合は、配信映像や音声は各自の通信環境に依存します。できるだけ通信環境の良い状態で視聴ください。
  • 参加を辞退する場合は、詳細ページより申込のキャンセルをお願い致します。

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