
2,420円 (税込)
Amazon楽天インターネットの光と影Ver.7
書籍情報
発売日:
著者/編集:情報教育学研究会(IEC)/情報倫理教育研究グループ
出版社:北大路書房
発行形態:単行本
ページ数:232ページ
書籍説明
内容紹介
ICTやAIなどが発展し多くの情報が交錯する今,SNSでの炎上やネット詐欺,さらには言論操作など,ますます情報リテラシーが必須となっている。本書は今後の社会を生きていくうえで知るべき情報倫理をトピックごとに解説。インターネットの「光」と「影」を知り主体的・自律的に判断する力を養うテキストの第7版。
目次
はしがき
序 章 インターネットと情報社会
0.1 インターネットの光と影
インターネットの登場と広がり/インターネットの「光」の部分/
インターネットの「影」の部分/インターネット社会を生きるために
0.2 情報の意味と特性
情報は意味を持っている/情報の特性/時間変更のメール
0.3 メディアの特性とリテラシー
メディアとリテラシー/メディアによる情報の変形/偽情報と誤情報/
ファクトチェックの必要性/フィルターバブル/情報の分断を乗り越えて
0.4 情報社会の現在と将来
Society 5.0 /情報技術による課題解決/ AIが創出する未来
コラム: デジタル・シティズンシップ
第1章 インターネットと個人情報
1.1 個人情報
個人情報の重要性/取扱いに特に配慮が必要な要配慮個人情報/
マイナンバー制度
1.2 個人情報の漏えい
個人情報の経済的価値/個人情報の流出と売買/
個人情報の流出によるリスク
1.3 個人情報の保護
保護制度発達の道筋/個人情報保護法/
個人情報データベース等と個人情報取扱事業者/OECDの8原則と個人情報保護法/
匿名加工情報と仮名加工情報
1.4 プライバシー
プライバシー権/プライバシー侵害の成立要件/
インターネット上のプライバシー侵害/プライバシー保護
1.5 ネット上の誹謗中傷
ネットへの書き込みによるトラブル/ネット炎上/名誉毀損の法的責任/
名誉毀損の非成立要件/誹謗中傷の対策
コラム:肖像権・パブリシティ権
コラム:マイナンバーカードの健康保険証利用
第2章 インターネットと知的財産権
2.1 知的財産権
創作物に対する権利/著作物に対する権利/工業製品などに対する権利
2.2 著作物と著作権
デジタル化と著作権/著作物/著作権/著作者人格権
2.3 著作権の侵害
違法コピーによる著作権侵害/Webページ公開による著作権侵害/
エルマークとABJマーク/執筆による著作権侵害/ソフトウェアの著作権/
著作権侵害の対応/AIと著作権
2.4 著作物の利用
著作物の利用/著作権の制限/自由利用マーク/
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
2.5 著作隣接権
著作物を伝達する人の権利/学園祭でのコンサート/営利目的の場合
コラム:オープンソース
コラム:特許や実用新案
第3章 インターネットと生活
3.1 情報社会における生活
インターネット利用の利便性/利便性と課題
3.2 携帯情報端末の活用
携帯電話の歴史/携帯電話からスマートフォンへ/
ノートパソコンからタブレット端末へ/
便利なインターネット端末/携帯電話・スマートフォンの問題
3.3 ネットの利用と依存
スマートフォンによるネットの利用/「ながらスマホ」の問題/
ネット依存とは/スマホ育児の問題/ネット依存にならないために
3.4 情報と行政サービス
日本の電子政府・電子自治体構築計画/行政サービスの電子化
3.5 情報と文化
電子化された社会教育施設/電子出版と電子書籍
3.6 情報と医療
医療情報の電子化/医療情報システム/遠隔医療システムの整備
3.7 情報と福祉
バリアフリーとユニバーサルデザイン/情報バリアフリー/
福祉のための情報技術
コラム:共生(ともいき・きょうせい)
第4章 インターネットとビジネス
4.1 インターネットビジネス
インターネットビジネスの革新/注目される電子商取引/電子商取引の課題/
インターネット広告の種類
4.2 インターネットショッピング
インターネットショッピングの仕組み/インターネットショッピングの特徴/
インターネットオークションやフリーマーケットサービスの特徴/
売買トラブル/仕組みの理解が大切
4.3 電子マネーとネットバンキング
電子マネーの分類/電子マネーは通貨にあらず/
ネットバンキング/ネットバンキングのセキュリティ向上策
4.4 インターネットビジネスにおける消費者保護
電子商取引の発展と消費者保護/特定商取引に関する法律/電子消費者契約法
4.5 ネット社会におけるワークスタイル
ワーク・ライフ・バランスとテレワークの推進/
新たなワークスタイルを支えるクラウドサービス/
インターネットを活用したワークスタイルでの課題
コラム:マルチ商法と無限連鎖講
第5章 インターネットと教育
5.1 インターネットと学校教育
教育の情報化/GIGAスクール構想/ICTの特性を生かした教育実践/
インターネットの教育利用/高等教育におけるインターネット利用
5.2 ネット上の問題行動
問題行動と炎上/犯罪につながる問題行動/ネットを通じて巻き込まれる性犯罪
5.3 ネット上のいじめ
ネットいじめ/ネットいじめに使われるアプリケーション/
ネットいじめに対する指導
5.4 有害情報とフィルタリング
子どもたちにとっての有害な情報/有害情報をブロックするフィルタリング/
実際のフィルタリングの利用/有害情報から子どもを守るには
5.5 生涯学習とeラーニング
生涯学習の必要性の高まり/生涯学習におけるインターネットの役割/
eラーニングとその仕組み/eラーニングの特徴/
インターネットを活用した生涯学習の事例/リスキリング/これからの生涯学習
コラム:情報モラルの教育の必要性
第6章 インターネットとコミュニケーション
6.1 コミュニケーションのマナー
ネットワークの利用で心がけること/電子メールのマナー/
相手の環境を考える/文字絵・絵文字・スタンプを用いる/携帯メール/
迷惑メール対策/メッセージアプリの利用
6.2 電子メールのマナーと宛先
3種類の宛先欄/問題点をBccで解決/メーリングリストによる一斉配信/
MLでのルールやマナー
6.3 電子掲示板やブログにおける情報発信
電子掲示板/ブログ/発信者としての責任
6.4 ソーシャルメディアによる情報の発信・共有
ソーシャルメディアとは/SNSを使ったコミュニケーション/
SNSの利用にあたって注意したいこと/お互いを思いやるコミュニケーション/
企業や自治体によるソーシャルメディアの活用/
よく利用されるソーシャルメディア
6.5 Webページによる情報発信
Webページの制作/制作・管理上の注意点/Webアクセスビリティ
6.6 遠隔コミュニケーション
ネット上のコミュニケーション技術の進化/
個人で利用できるリアルタイムなコミュニケーション/
さまざまな分野での遠隔コミュニケーションの活用
コラム:チェーンメール
第7章 インターネットと犯罪
7.1 サイバー犯罪
サイバー犯罪/コンピュータ・電磁的記録対象犯罪/不正アクセス/
ネットワーク利用犯罪
7.2 不正アクセス
システム破壊につながる不正アクセス/セキュリティホールを狙って/
知らないあいだになりすまされる怖さ/特定の組織を狙った不正アクセス/
システム管理者や利用者が行う対策
7.3 ネット詐欺
安易な行動を狙った詐欺/クリックしただけで料金請求/
フィッシング詐欺で盗み取った情報を悪用/
手口が多様化するネット詐欺/慎重な行動とゆとりを持って自己防衛
7.4 違法物の販売
インターネットでの違法な販売行為/健康食品や医薬品の違法販売/
見えない顔,ウラの顔
7.5 ネット上の出会いと犯罪
インターネットを介した「出会い」の場/出会い系サイト規制法/
コミュニティサイトが関係する被害/出会い系サイトと不正請求
コラム:情報流通プラットフォーム対処法
コラム:ウイルス罪
第8章 インターネットとセキュリティ
8.1 情報セキュリティと認証
情報セキュリティの対策/ユーザIDとパスワード
8.2 安全な認証システム
2段階認証(多要素認証)/SSO(Single Sign-On)/生体認証
8.3 マルウェア
コンピュータウイルスとは/スパイウェアとは/
コンピュータウイルスやスパイウェアの被害を防ぐには
8.4 Webブラウザと電子メールのセキュリティ
通信の盗聴/無線LANの盗聴/電子メールのセキュリティ/
不正なWebサイトへの誘導/Webサイトの改ざん
8.5 暗号化技術
通信を支える重要な技術/暗号化の例/共通鍵暗号方式/公開鍵暗号方式/
ハイブリッド暗号方式/データの暗号化
8.6 マルチメディア情報のセキュリティ
不正コピー防止とアクセスコントロール/「電子透かし」という技術
8.7 電子認証と電子公証
電子署名で身元確認/電子署名での信頼性の向上/電子認証/
電子公証/電子政府構想の推進
コラム:無線LAN
コラム:パーソナルファイアウォール
終 章 健全な情報社会をめざして
9.1 電子メールによるダイレクトメール
便利な電子メールのビジネス活用/大きな落とし穴[事例]/数々の問題点/
最善の方法は
9.2 個人情報の漏えい経路
相次ぐ個人情報の流出/他人の個人情報を第三者に提供する/
自分の個人情報をばらまく
9.3 子どものインターネット使用の問題と対策
子どものインターネット使用による問題/ネット犯行予告/
子どもの携帯電話使用を制限する取り組み/匿名性の問題/個人性の問題/
子どもの社会性と責任能力
9.4 健全なネットワーク社会をめざして
情報セキュリティを支える三本柱/技術のみに依存した場合の問題点/
規制のみに依存した場合の問題点/倫理のみに依存した場合の問題点/
総合的な対策の必要性
コラム:図9 - 4 「健全なネットワーク社会のモデル」について
索 引
あとがき
別冊付録 練習問題
著者情報
情報倫理教育研究グループ
情報教育学研究会(IEC)