
4,620円 (税込)
Amazon楽天デジタルデータの長期保存・活用
書籍情報
発売日:
著者/編集:嘉村哲郎
出版社:勉誠社
発行形態:単行本
書籍説明
内容紹介
わが国のデジタルアーカイブ(DA)は、横断的な検索プラットフォームとして定着しつつある。
しかし、データ公開に関わる技術や方法論については活発な議論がなされている一方で、デジタルデータを保存するための情報システム基盤や運用管理といったインフラの観点からの検討は不十分な状況にある。
本書では、理論研究の専門家による知見と、情報システム基盤や運用管理の実務的観点を組み合わせながら、デジタルデータ長期保存の理論と実践について論じ、将来のDA活用に向けた基盤づくりをめざす。
本書の趣旨と構成 嘉村哲郎
序章 デジタルアーカイブにおけるデジタル保存の課題ーー消えていくデジタルアーカイブ 柴山明寛
第1部 デジタル保存の理論と国際標準
第1章 デジタルアーカイブにおける長期保存のためのシステムとメタデータのモデル 杉本重雄
第2章 デジタル保存実践のための指針ーーデジタル保存連合の『デジタル保存ハンドブック』と「ラピッド・アセスメントモデル」の検討 平野 泉
第3章 UNESCOにおけるデジタル資料の保存に関する活動 松永しのぶ
コラム1 日本における長期保存の課題ーー2021 年度国内実態調査から見えてきたこと 国立国会図書館電子情報部電子情報企画課次世代システム開発研究室
第2部 組織における長期保存の実践
第4章 現場から考えるデジタルアーカイブの課題と長期的な継続を図るための具体策 山崎博樹
第5章 国立国会図書館におけるデジタル資料の長期保存に関する取組 国立国会図書館電子情報部電子情報企画課次世代システム開発研究室
第6章 文化財デジタルデータの長期保存と管理 高田祐一
第7章 デジタルデータの保存、管理、活用ーーコラボレーションについての視点 中西智範
第8章 デジタルデータの保存と管理および活用ーー企業の視点から 肥田 康
コラム2 I.B.MUSEUM SaaS--博物館デジタルアーカイブのプラットフォームへ 内田剛史
第3部 研究基盤としてのDA
第9章 研究データの始まりから終わりまでーーオープンサイエンスにおける研究データ基盤NII Research Data Cloudの役割 込山悠介
第10章 大学・研究機関における研究データ基盤構築に向けて 南山泰之・松原茂樹・青木学聡・結城憲司
第11章 東北大学における総合知デジタルアーカイブ構築 加藤 諭
第12章 持続可能な情報基盤としての東京大学学術資産等アーカイブズプラットフォーム 田口忠祐
コラム3 映画・映像ファイルのデジタル保存ーー論点の整理と国立映画アーカイブの取り組み 三浦和己
第4部 DAの社会基盤化と文化的価値
第13章 デジタルアーカイブは誰のものなのか、どうあるべきものなのか 渡辺智暁
まとめと展望 デジタルアーカイブの基盤的考察ーー物理的依存とデジタル価値の相互形成 嘉村哲郎
執筆者一覧