AIの倫理学

書籍情報

発売日 : 2020年12月28日

著者/編集 : M. クーケルバーク/直江 清隆

出版社 : 丸善出版

発行形態 : 単行本

書籍説明

内容紹介

AIを過大視する見方や悪夢のシナリオを乗り超え、具体的に人工知能がもたらす様々な倫理的疑問に対して一つひとつ丁寧に回答、受け入れ可能な統合的な見方を提示。技術的、哲学的、実践的側面がバランスよく記述され、AIやAI社会のデザインを開かれた形で人間中心なものとして発展させるためのアイデアを提案。

目次

第1章 鏡よ、鏡・・・・・・
    AIに対する過大視や怖れ:鏡よ、鏡、私たちの中で最も賢いのはだれ?
    AIがもたらす現実の広範な影響
    倫理的問題や社会的問題を論じる必要性
    この本について
第2章 スーパーインテリジェンス、モンスター、そしてAI黙示録
    スーパーインテリジェンスとトランスヒューマニズム
    フランケンシュタインの新たなモンスター
    超越とAI黙示録
    競争のナラティヴとAIに対する過大視をいかにして超えるか
第3章  すべては人間のこと
    汎用AIは可能だろうか? 人間と機械のあいだに本質的な違いはあるのだろうか?
    近代、(ポスト)ヒューマニズム、ポスト現象学
第4章 ただの機械?
    AIの道徳的地位を問う。道徳的行為者性と道徳的被行為者性
    道徳的行為者性
    道徳的被行為者性
    もっと実践的・倫理的な問題へ
第 5 章 AIという技術
    人工知能とは何か
    さまざまなアプローチと下位分野
    応用とインパクト
第6章 データおよびデータサイエンスをお忘れなく
    機械学習
    データサイエンス
    さまざまな応用
第7章 プライバシーやいつも挙げられるその他の問題
    プライバシーとデータ保護
    操作、搾取、脆弱な立場にあるユーザー
    フェイクニュース、全体主義の危険、人間関係への影響
    安全とセキュリティ
第8章  責任能力を欠いた機械と説明不能な意思決定
    どのように道徳的責任を帰属させることができるか、またさせるべきか?
    透明性と説明能力
第9章 バイアスと人生の意味
    バイアス
    労働の未来と人生の意味
第10章 政策提言
    すべきことは何か、そして、他に政策立案者はどのような問いに答えねばならないのか
    さまざまな倫理原則と正当化
    技術的解決、手法と操作可能化の問題
第11章 政策立案者にとっての挑戦
    先行的な倫理:責任あるイノベーションと設計における価値の埋め込み
    実践志向とボトムアップ:実践するためには、それをどう読みかえたらよいのか
    前向きの倫理のために
    学際性と超域性
    AIの冬というリスクと思慮を欠いたAI使用の危険性
第12章 気候こそが重要なのだ、愚か者! 私たちの優先度、人新世、イーロン・マスクの宇宙の車
    AIの倫理は人間中心的であるべきか?
    私たちが何を優先すべきかを正しく判断すること
    AI、気候変動、人新世
    新しい宇宙ブームとプラトニックな誘惑
    地球への帰還:持続可能性をもったAIに向けて
    求む:知能と知恵
日本の読者のための読書案内
参考文献

著者情報

Coeckelbergh, Mark, 1975-
m. クーケルバーク
直江 清隆
直江, 清隆, 1960-
久木田, 水生
鈴木, 俊洋, 1968-
金光, 秀和
佐藤, 駿, 1982-
菅原, 宏道
AIの倫理学

2,640円 (税込)

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