生成AIの法的リスクと対策

書籍情報

発売日 : 2023年10月06日

著者/編集 : 福岡 真之介/松下 外

出版社 : 日経BP

発行形態 : 単行本

ページ数 : 304p

書籍説明

内容紹介

★生成AIの問題は著作権侵害だけではない★法的リスクの全貌と対策が分かる1冊! ChatGPTなどの生成AIには、多くの法的リスクがあります。ライバルに先んじて開発・業務利用・ビジネス活用したくても、法律の知識がなければ怖くて提案すらできないでしょう。新しいテクノロジーなだけに判断基準が確定していないこともありますが、リスクは、確実に、そこにあります。 リスクとしてよく話題に上がるのは「著作権侵害」ですが、実はそれだけではありません。多くのビジネスパーソンが気づいていない法的リスクがほかにもあります。「著作権侵害」のほか、「秘密情報の漏洩」「ハルシネーション」「人格的権利・利益の侵害」「個人情報保護法違反」「バイアスによる差別」「フェイクニュースの拡散とマルウェア作成などの不適切利用」などです。同じ法的リスクでも、生成AIの開発側とユーザー側では観点が異なりますので、本書は両方の観点から解説します。 本書をお読みいただければ、生成AIに関する世界の法的なトレンドはどうなっていて、現時点では国内のどの法律にどのように抵触する可能性があり、法的リスクを回避するために今できることは何か――そうしたことが体系だって理解できます。 法律の専門家がビジネスパーソン向けに分かりやすく解説しており、「生成AIを使いたい・開発したい」と考えるビジネスパーソン必携の書です。

目次

はじめに
第1章 【概要】生成AIとその法的リスク
1-1 生成AIの概要
1-2 生成AIに関する国内外の規制の動向
1-3 生成AIの法的リスクの概要
1-4 生成AIに関する訴訟
第2章 【基本編】AI開発・学習段階の法的リスクと対策
2-1 AI開発・学習段階の法的リスクはどこにあるか?
2-2 著作権に関する法的リスクと対策
2-3 著作物権以外の知的財産権に関するデータの法的リスクと対策
2-4 人格権関連の権利・利益に関するデータの法的リスクと対策
2-5 パーソナルデータに関するの法的リスクと対策
2-6 秘密情報が含まれるデータの法的リスクと対策
2-7 バイアスが含まれるデータの法的リスクと対策
第3章 【基本編】生成・利用段階の法的リスクと対策
3-1 生成・利用段階の法的リスクはどこにあるか?
3-2 著作権に関する法的リスクと対策
3-3 著作物権以外の知的財産権に関する法的リスクと対策
3-4 人格的権利・利益の侵害に関する法的リスクと対策
3-5 パーソナルデータに関する法的リスクと対策
3-6 秘密保持義務に関する法的リスクと対策
3-7 誤情報に関する法的リスクと対策
3-8 バイアスに関する法的リスクと対策
3-9 不適切利用に関する法的リスクと対策
第4章 【応用編】生成AIシステム開発における法的注意点
4-1 生成AIの作成を外部に委託する際の注意点
4-2 生成AIシステム開発の注意点1「開発方式・契約形態」
4-3 生成AIシステム開発の注意点2「学習用データセット」
4-4 生成AIシステム開発の注意点3「生成AIの権利・利用」
4-5 大規模言語モデルを利用する際の注意点
第5章 【応用編】AI提供者等の法的リスク
5-1 生成AIを提供する側が問われる責任
5-2 契約当事者間における民事責任
5-3 契約関係にない第三者に対する民事責任
5-4 刑事事件
第6章 【応用編】生成AI社内ガイドラインと利用規約のチェックポイント
6-1 生成AI社内ガイドライン
6-2 利用規約のチェックポイント
要点整理Q&A
おわりに

著者情報

福岡 真之介
松下 外