信頼できるAIへのアプローチ

書籍情報

発売日 : 2023年10月30日

著者/編集 : Beena Ammanath/森 正弥/神津 友武/清水 咲里/山本 優樹/大音 竜一郎

出版社 : 共立出版

発行形態 : 単行本

ページ数 : 232p

書籍説明

内容紹介

AIの普及速度は現在でもとどまるところを知らず、現在の社会生活を行う中でAIと無縁でいることは不可能に近いと言っても過言ではない。そのような状況に伴い、AI倫理やAIガバナンスの問題が語られる機会が近年ますます増加している。本書は、Deloitte AI Instituteのグローバルリーダーである原著者の経験をもとにして書かれた書籍で、信頼できるAIの主要な特性、およびAIアプリケーションの信頼性に影響を与える潜在的な落とし穴や課題を詳説し、またビジネスプロセスや意思決定におけるリスク管理に対する実践的アプローチをも提供する。抽象的な話に終始しないよう、架空の企業を設定し、この会社のAIの物語を追いかけることで、AIの信頼性と倫理に関する課題を探っていく。研究者はもとより、AIガバナンスの仕組みを策定する経営層やリーダー層にとっても非常に有益な、この分野のバイブルとなり得る書籍である。[原著:Trustworthy AI: A Business Guide for Navigating Trust and Ethics in AI]

目次

序章
イノベーションのカーブを切り抜ける
信頼できるAIを構成する様々な要素
第1章 現代AI入門
知能を持つ機械への道
AIの基本用語
AIモデルの種類とモデルケース
現代のAI時代の新たな課題
第2章 公平性と中立性
長年にわたる倫理問題
AIにおけるバイアスの本質
公平性におけるトレードオフ
AIの公平性チェックリスト
公平性推進のための実践的アプローチ
AIの公平な未来に向けて
第3章 堅牢性と信頼性
堅牢なAIと脆いAI
信頼性の高いAIの開発
深層学習の一般化における課題
AIの信頼性に影響を与える要因
堅牢性と悪意のある人
考慮すべき影響
AIの堅牢性と信頼性チェックリスト
堅牢で信頼性の高いAIを構築するための先進的な実践方法
堅牢で信頼性の高いツールを目指して
第4章 透明性
AIにおける透明性の定義
透明性の限界
ステークホルダへの影響を評価する
AIの透明性チェックリスト
透明性への第一歩
透明性から信頼されるAIへ
第5章 説明可能性
AIの機能を理解するための構成要素
説明可能なAIの価値
説明可能性の要因
説明可能性を促進するための技術的アプローチ
AIの説明可能性チェックリスト
プロセスにおける先進的な実践方法
説明の必要性
第6章 セキュリティ
AIの妥協とはどのようなものか
安全でないAIはどのように悪用されるか
AIがもたらした結果
AIのセキュリティチェックリスト
AIセキュリティ強化のリーディングプラクティス
AIで未来を守る
第7章 安全性
AIにおける安全と危害
人間の価値観とAIの目的の整合性
AIの安全チェックリスト
安全性の技術面における先進的な取り組み
AIとの未来をより安全にするために
第8章 プライバシー
(データ利用の)同意、管理、アクセス、そしてプライバシー
AIのパワーとプライバシーの軋轢
匿名化や仮名化の先にあるもの
プライバシーに関する法律と規制
AIのプライバシーチェックリスト
データおよびAIプライバシーにおける先進的な取り組み
AIの信頼とプライバシーの結びつき
第9章 アカウンタビリティ
アカウンタビリティは何に対して、誰に対して生じるものか?
イノベーションとアカウンタビリティの両立
法律と訴訟および賠償責任
AIのアカウンタビリティチェックリスト
AIアカウンタビリティにおける先進的な取り組み
信頼できるAIのためのアカウンタビリティ
第10章 責任
AI時代における企業の責任
責任あるAIの利用に向けた動機づけ
Good、Better、Bestのバランス
責任あるAIのチェックリスト
責任あるAIの利用における先進的な取り組み
責任から信頼を生む
第11章 信頼できるAIの実現に向けて
ステップ1:信頼できるAIにとって必要な要素の決定
ステップ2:人・プロセス・技術による信頼の醸成
信頼できるAIのための行動ガイドライン
次のステップへ
第12章 信頼できるAIの展望

著者情報

Beena Ammanath
森 正弥
神津 友武
清水 咲里
山本 優樹
大音 竜一郎
老川 正志
中島 拓海
信頼できるAIへのアプローチ

3,080円 (税込)

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