「0.000000001メートル」の極小世界!?ナノレベルの画像解析を実現するソフトウェア開発の裏側~画像処理、AI、自動化、開発プロセス~

2024/03/07(木)19:00 〜 20:35 開催
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参加枠申込形式参加費 参加者
一般枠【ご好評につき増枠】
先着順 無料 446人 / 定員500人

イベント内容

概要

人間の肉眼で確認することができる大きさは細い髪の毛の太さぐらいにあたる0.0001メートルと言われています。
その10万分の1「0.000000001メートル」というナノレベルの極小世界でも、画像処理/AI/自動化などのソフトウェア技術を駆使することで画像解析が可能なことをご存知でしょうか?

今回は、ナノレベルの画像解析を実現するソフトウェア開発の裏側について、ハードウェアであり精密機械でもある電子顕微鏡に用いられるソフトウェア技術の活用事例と試行錯誤をもとにご紹介します。
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「電子顕微鏡=研究者が使用する装置」というイメージを持っている方が多いですが、現在は半導体/エレクトロニクス、ライフサイエンス、材料などの幅広い分野まで利用用途が広がっており、現代の産業を支える存在となっています。
一方で、利用用途の拡大に伴う顧客要望の多様化を背景に、電子顕微鏡に求められる機能や性能も複雑化しています。

例えば、電子顕微鏡が利用されているデータ駆動型の研究開発やものづくりの現場では、多種多量かつ高品質なデータを短時間で取得することが求められますが、データの手動取得はユーザーにとって大きな負荷になります。
また、従来のように電子顕微鏡を使い慣れている一部のユーザーだけでなく、これまで電子顕微鏡を使ってこなかった幅広いユーザーも熟練度を問わず簡単に操作できる必要があります。

このような背景から、現代の電子顕微鏡には大量データの短時間取得やユーザーの負荷低減、簡単でシンプルな操作性を考慮した機能/性能が求められており、その実現にはソフトウェア技術の活用が必要不可欠なのです。

日立ハイテクでは、電子顕微鏡の利用用途拡大や複雑化する顧客要望をうけ、電子光学系条件の調整作業の自動化やユーザーごとのワークフローに応じて自動データ取得を支援する機能の開発に挑戦。
画像の撮影からAIによる異物検出・粒子解析までを自動化するシステムも搭載することで、ユーザーは試料をセットするだけで、簡単に短時間で高品質な大量データを取得できるようになりました。

しかしその過程では、幅広い事業領域かつ多様な顧客要望に向き合っているからこその難しさや、電気や機械の領域の影響も考慮しなければならない電子顕微鏡ならではの難しさに直面しました。

本イベントでは、電子顕微鏡×ソフトウェア技術活用の裏側に迫り、日立ハイテクのソフトウェアエンジニアたちが挑戦している画像処理やAI技術活用、そしてVOCを起点にした顧客ドリブンな開発プロセスの導入における試行錯誤を大公開します。

※配信URLは、申込者に対し本ページ上「参加者へのお知らせ」にて当日までに表示されます。

タイムスケジュール

時間 内容
19:00〜19:05 オープニング
19:05~19:15

私たちの生活に密接に関わっている電子顕微鏡

設楽 宗史
電子顕微鏡は、現代社会において半導体/エレクトロニクス、ライフサイエンス、材料などの幅広い分野まで利用用途が広がっています。また、日立ハイテクでは将来の研究開発を担う人材育成への支援として電子顕微鏡を活用した理科教育支援活動も行っているなど、子どもの教育や社会貢献という側面でも活躍の場が広がっています。 このパートでは、電子顕微鏡と私たちの生活との関わりについてご紹介します。
19:15~20:05

電子顕微鏡×ソフトウェア技術の活用における試行錯誤

陳 偉健、伊藤 峻大郎、澤田 淳
現代の電子顕微鏡には大量データの短時間取得やユーザーの負荷低減、簡単でシンプルな操作性を考慮した機能/性能が求められています。 高性能な電子顕微鏡を実現させていくためにはソフトウェア技術の活用が必要不可欠です。 今回は、実際に電子顕微鏡に実装されているソフトウェア活用技術について事例を用いて解説していきます。
  • 画像処理/AI活用でナノ領域の解析/分析を支える自動化機能の搭載
  • VOCを起点にした開発プロセスの導入
20:05~20:30 質疑応答
20:30〜20:35 クロージング

※ 当日予告なく時間配分・内容が変更になる可能性がございます。

登壇者

設楽 宗史
株式会社日立ハイテク
コアテクノロジー&ソリューション事業統括本部
CTシステム製品本部 解析ソフトウェア設計部 ソリューションプラットフォーム開発グループ
技師
2007年に日立ハイテクに入社し、電子顕微鏡装置関連の顧客へのデモンストレーション及びアプリケーション開発に従事。2019年に解析ソフトウェア設計部に転属し、主に自動化ソフト及びソリューションの設計・開発に取り組む。
陳 偉健
株式会社日立ハイテク
コアテクノロジー&ソリューション事業統括本部
CTシステム製品本部 解析ソフトウェア設計部 ソリューションプラットフォーム開発グループ
技師
2017年に日立ハイテクに入社し、電子顕微鏡装置のアプリケーションソフトウェア開発に従事。主に装置のカメラナビゲーション機能、SEM画像連続撮影機能、AI活用異物検知自動化システムの開発を担当。
伊藤 峻大郎
株式会社日立ハイテク
コアテクノロジー&ソリューション事業統括本部
CTシステム製品本部 解析ソフトウェア設計部 解析装置ソフト開発グループ
技師
2014年に日立ハイテクに入社し、透過型電子顕微鏡装置のソフトウェア設計・開発を担当。2020年から大手半導体デバイス製造メーカーと一緒に半導体試料の自動観察に向けたソリューション開発に取り組む。
澤田 淳
株式会社日立ハイテク
コアテクノロジー&ソリューション事業統括本部
CTシステム製品本部 解析ソフトウェア設計部 ソリューションプラットフォーム開発グループ
技師
2017年に日立ハイテクに入社し、電子顕微鏡装置関連のソフトウェア設計・開発を担当。2020年から日立ハイテクのプロセス部門との協創活動を通じて、半導体試料の自動計測に向けたソリューション開発に取り組む。

参加対象

  • ソフトウェアエンジニアの皆さん

‐特に画像処理/解析、機械学習/AI技術に興味関心を有する方は歓迎です!

参加にあたっての注意事項

  • 参加を辞退する場合は、詳細ページより申込のキャンセルをお願い致します。
  • 配信映像や音声は各自の通信環境に依存します。なるべく通信環境の良い状態で視聴ください。

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