「0.000000001メートル」の極小世界!?ナノレベルの画像解析を実現するソフトウェア開発の裏側~画像処理、AI、自動化、開発プロセス~

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2024年3月7日に開催されたオンラインイベントのアーカイブ動画となります。

イベントページ:https://techplay.jp/event/934552


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▼イベント概要

人間の肉眼で確認することができる大きさは細い髪の毛の太さぐらいにあたる0.0001メートルと言われています。

その10万分の1「0.000000001メートル」というナノレベルの極小世界でも、画像処理/AI/自動化などのソフトウェア技術を駆使することで画像解析が可能なことをご存知でしょうか?


今回は、ナノレベルの画像解析を実現するソフトウェア開発の裏側について、ハードウェアであり精密機械でもある電子顕微鏡に用いられるソフトウェア技術の活用事例と試行錯誤をもとにご紹介します。

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「電子顕微鏡=研究者が使用する装置」というイメージを持っている方が多いですが、現在は半導体/エレクトロニクス、ライフサイエンス、材料などの幅広い分野まで利用用途が広がっており、現代の産業を支える存在となっています。

一方で、利用用途の拡大に伴う顧客要望の多様化を背景に、電子顕微鏡に求められる機能や性能も複雑化しています。


例えば、電子顕微鏡が利用されているデータ駆動型の研究開発やものづくりの現場では、多種多量かつ高品質なデータを短時間で取得することが求められますが、データの手動取得はユーザーにとって大きな負荷になります。

また、従来のように電子顕微鏡を使い慣れている一部のユーザーだけでなく、これまで電子顕微鏡を使ってこなかった幅広いユーザーも熟練度を問わず簡単に操作できる必要があります。


このような背景から、現代の電子顕微鏡には大量データの短時間取得やユーザーの負荷低減、簡単でシンプルな操作性を考慮した機能/性能が求められており、その実現にはソフトウェア技術の活用が必要不可欠なのです。


日立ハイテクでは、電子顕微鏡の利用用途拡大や複雑化する顧客要望をうけ、電子光学系条件の調整作業の自動化やユーザーごとのワークフローに応じて自動データ取得を支援する機能の開発に挑戦。

画像の撮影からAIによる異物検出・粒子解析までを自動化するシステムも搭載することで、ユーザーは試料をセットするだけで、簡単に短時間で高品質な大量データを取得できるようになりました。


しかしその過程では、幅広い事業領域かつ多様な顧客要望に向き合っているからこその難しさや、電気や機械の領域の影響も考慮しなければならない電子顕微鏡ならではの難しさに直面しました。


本イベントでは、電子顕微鏡×ソフトウェア技術活用の裏側に迫り、日立ハイテクのソフトウェアエンジニアたちが挑戦している画像処理やAI技術活用、そしてVOCを起点にした顧客ドリブンな開発プロセスの導入における試行錯誤を大公開します。


<Chapter>

00:00:00 オープニング

00:02:45 私たちの生活に密接に関わっている電子顕微鏡

00:17:27 電子顕微鏡×ソフトウェア技術の活用における試行錯誤

01:04:01 質疑応答

01:22:41 クロージング


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