次世代高速オープンソースRDB Tsurugi

書籍情報

発売日 : 2023年10月06日

著者/編集 : 神林 飛志/荒川 傑/菱田 真人/埋金 進一/川口 章/堀川 隆

出版社 : 日経BP

発行形態 : 単行本

ページ数 : 616p

書籍説明

内容紹介

 “世界最速”の次世代オープンソースRDB「Tsurugi」のすべてがわかる本です。その使い方から、実装されている現代的アーキテクチャ、背景となっている最新のトランザクション理論まで、開発者が自ら解説します。 Tsurugiは、国の支援を得て有志の日本のDB技術者・企業が作った、純国産の次世代のオープンソースRDB(リレーショナルデータベース)です。誰でも自由に利用でき、拡張できます。商用サポートも提供されます。 Tsurugiの特徴は、従来のRDBとは異なり、メニーコア化、メモリの大容量化が進む最新のハードウェアの性能を最大限に引き出せることです。DBの先端技術を取り込むことにより、今までのRDBとは次元の違うパフォーマンスを発揮し、また、既存のRDBが苦手だったバッチ処理を圧倒的に高速に処理できます。さらに、オンライン処理とバッチ処理の同時実行さえ可能です。 本書はTsurugiの利用法、バッチ処理の実際から始まって、Tsurugiのインターフェースのすべて、Tsurugiの内部構造や実装アルゴリズムの詳細まで解説しています。 Tsurugi自体を利用するためだけでなく、次世代の「高密度 超低遅延 分散処理」とは何か?をその実際の仕組みから習得し、またコンピュータサイエンスの中で最も美しく、かつ最も難しいと言われるトランザクション理論を理解しつつ、現在の最新のアルゴリズムを手中にするためにも、必須のテキスト・解説書になっています。

目次

第1部 Tsurugiの使い方
1章 Tsurugiとは
2章 Tsurugiの導入
3章 Tsurugiに触ってみる
4章 バッチ処理入門
5章 Tsurugiのアーキテクチャ
6章 Tsurugiを使う~Tsurugi SQLコンソール
7章 Tsurugiを使う~PostgreSQL
8章 Tsurugiを使う~Iceaxe(Javaライブラリ)
9章 Tsurugiを使う~Belayer(Web API)
第2部 Tsurugiの内部構造
10章 Tsurugiの内部仕様
11章 Java通信ライブラリ(Tsubakuro)
12章 サービス管理基盤(Tateyama)
13章 SQL実行エンジン(Jogasaki&Mizugaki)
14章 トランザクションエンジン(Shirakami)
15章 ログ・データストア(Limestone)
第3部 Tsurugiにおけるトランザクション理論と詳細
16章 マルチバージョン(MVCC)とは
17章 Tsurugiの基本戦略
18章 anomalyとその対策
19章 epoch
20章 logging
21章 phantom read
22章 index
23章 SQLと例外処理

著者情報

神林 飛志
荒川 傑
菱田 真人
埋金 進一
川口 章
堀川 隆
田辺 敬之
黒澤 亮二
岡田 耕平