AIはどのように社会を変えるか

書籍情報

発売日 : 2022年03月29日

著者/編集 : 佐藤 嘉倫/稲葉 陽二/藤原 佳典

出版社 : 東京大学出版会

発行形態 : 単行本

ページ数 : 288p

書籍説明

内容紹介

AIが社会に進出してゆくにつれ、社会的格差を拡大させる、仕事を奪われる、人間の知能を超えてしまう、などの懸念がひろがっている。ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)はこのような危機を緩和することができるのか。AIと社会の関係を実証的に問い直す社会科学の試み。

目次

序章 AIへの認識とソーシャル・キャピタルの関係(稲葉陽二・戸川和成)

I 理論編
1章 AIは職を奪うのか,格差を拡大させるのか?(稲葉陽二・立福家徳)
2章 AIによるレコメンドと社会関係(高木大資)
3章 人間か機械か――経済実験による信頼と信頼性(奥山尚子・澤田康幸・八下田聖峰)
4章 ソーシャル・キャピタルと時間調査からみたAIの影響(須田光郎)

II 社会実装編
5章 AIへの親和性と格差――AI認識調査からの知見(小藪明生)
6章 AIを備えたロボットは家族の一員になれるか?(佐藤嘉倫)
7章 教育現場におけるAI搭載人型ロボット導入の効果と課題(露口健司)
8章 人工知能はどのように保健医療福祉活動を変えるか――現場の視点から(藤原佳典)
9章 自治体のAI利用の可能性を探る
   ――地域の結束型ソーシャル・キャピタルの維持に向けて社会実装は可能か(戸川和成)

終章 AI、社会的格差、ソーシャル・キャピタルの関係に関する総合的考察(佐藤嘉倫)

著者情報

佐藤 嘉倫
京都先端科学大学人文学部教授、東北大学大学院文学研究科教授
稲葉 陽二
日本大学大学院法学研究科非常勤講師、東京都健康長寿医療センター研究所非常勤研究員
藤原 佳典
東京都健康長寿医療センター研究所研究部長