受講者それぞれのペースで伸ばす「特別講義」の仕組み
集合研修では受講者ごとの進度の差や、大人数のなかでの質問のしにくさといった課題が生まれがち。TECH PLAY Academyでは、集合研修でも受講者それぞれのレベルに応じた学びが得られるよう工夫をしています。この記事では、その1つである「特別講義」について紹介します。集合研修が抱える課題
一般的な集合研修では、受講者全員が同じペースで進むため以下のような課題が発生します。
- 進度の違いによる取り残し:理解に時間がかかる受講者が置いていかれる
- 能力のある受講者の成長機会の損失:既に理解している内容を繰り返し学ぶことになる
- 質問しにくい環境:大人数の中で「基本的すぎる質問かも」と遠慮してしまう
特に、文系出身で未経験の方と、理系出身で学生時代にプログラミング学習済みの方が同じ研修に参加される場合、この差は顕著に現れます。
TECH PLAY Academyでは集合研修でありながら、受講者それぞれのレベルに応じた学びが得られるよう様々な工夫をしています。
- 遅れ気味の人は、みんなに追いつけるように
- 理解が早い人は、研修のカリキュラムの枠を超えて成長できるように
その解決策の1つとなる施策が「特別講義」です。
特別講義とは
特別講義は必要に応じて突発的に開催する講義です。講師が「必要」と判断したタイミングで出来るだけ時間をおかずに実施します。
TPAの研修では通常、午前に全体向けの講義、午後には講義で学んだことを活かした課題で理解を定着させるような研修運営です。特別講義は、この午後の演習の時間に必要に応じて実施されます。
午後の演習では受講者それぞれ進捗に差が出ます。
- 早く課題が進んでいる
- 相対的に遅れ気味
- 似たような質問がされる
- つまずいている箇所が似ている
講師は受講者の様子を観察し、特別講義の必要性を判断します。そして、必要であれば、その対象者に向けて特別講義の参加を促し、実際に講義を行います。
特別講義の内容
特別講義の内容は、研修の状況に応じて決まりますが、概ね以下のような内容です。
つまずいている受講者向け:
- つまずいている人が多い課題の詳細解説(ライブコーディングを交えながら)
- 午前の講義内容の復習・補完
- 過去の学習内容の振り返り
- 基礎概念の再確認
理解が早い受講者向け:
- より発展的な技術概念の紹介
- 設計パターンやアーキテクチャの考え方
特別講義の具体的な内容としては以下の例があります。
- Dependency Injectionの概念を学び、より優れた設計でWebアプリケーションを開発
- AWSのAuto Scalingの概念を学び、本格的なクラウドインフラでアプリケーションを公開
- デザインパターンを学び、保守性の高いコードでシステムを構築
特別講義の効果
- 質問しやすい環境の実現
全体講義では「講義の進捗に影響するのでは?」「質問の観点がズレているかも?」と心配し、質問を躊躇してしまう課題がありますが、特別講義では同じような理解度の少人数グループで講師との対話形式で進めるため、気軽に発言・質問ができます。 - 理解の深化と課題解決
気軽な質問により「分からない」部分を特定することができたり、「分からない部分が分からない」状態の人も、他の受講者の質問を聞いて理解を深めることができます。 - 発展学習による成長加速
理解が早い受講者にとっては、カリキュラムの枠を超えた新しい概念を学ぶ機会となり、最終成果物のクオリティ向上にも直結します。
このように、TECH PLAY Academyでは全体研修でありながら、それぞれのレベルに応じてスキルアップができるような仕組みで研修を運営しています。
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