絵と図でわかる AIと社会 --未来をひらく技術とのかかわり方

書籍情報

発売日 : 2021年05月21日

著者/編集 : 江間 有沙

出版社 : 技術評論社

発行形態 : 単行本

書籍説明

内容紹介

社会のさまざまな場面で使われるようになった人工知能(AI)。AIは、気づかないうちに私たちの社会や生活に深く入り込んでいて、多くの恩恵がもたらされるとともに、さまざまな課題も発生しています。本書は、社会を映す「鏡」でもあるAIについて、深層学習など技術の基本から、公平性や不平等、監視と安全のトレードオフ、分断やフェイクニュースといった社会の問題に対する影響と課題までをマンガとイラストでわかりやすく解説しました。AIというレンズを通して、今の私たちの社会を見つめなおし、技術とのかかわり方を考える1冊です。

目次

はじめに

第1章 未来は複数ある
1-1 これからの社会を考えよう
1-2 AIがもたらす価値のトレードオフ
1-3 人とAIの関係性
1-4 AIと社会の世界地図
1-5 AIと未来ビジョン
1-6 AIをめぐるさまざまな課題
1-7 本書の見取り図

第2章 AI技術の基本を知ろう
2-1 AIを支える技術と環境
2-2 AIの歴史と冬の時代
2-3 学習する機械(AI)ができること
2-4 機械に学習させる方法
2-5 学習に必要な手順
2-6 脳のしくみを使う
2-7 ニューラルネットワークから深層学習へ
2-8 AIの研究分野と広がり

第3章 AI技術の課題を探ろう
3-1 AIシステムの作り方:料理にたとえて考えてみると……
3-2 品質保証
3-3 説明可能性と透明性
3-4 意味理解と常識
3-5 頑健性
3-6 生成
3-7 転移学習
3-8 AIの民主化

第4章 AI技術が引き起こす社会の課題に気づこう
4-1 迷探偵AIの事件簿
4-2 問題が起きる理由
4-3 データとデータセット
4-4 アルゴリズムと社会の問題
4-5 プロファイリング
4-6 社会の分断
4-7 フェイクとヘイトスピーチ
4-8 プライバシーと個人情報保護
4-9 セキュリティと安全

第5章 技術と社会のデザインを考えよう
5-1 AIシステムの作り方:評価と調整
5-2 インタフェースのデザイン
5-3 誰がAIを開発し評価するか
5-4 人間らしさの追求
5-5 人間らしい会話の追求
5-6 人間らしい外見や動作
5-7 AIシステムをどう説明するか
5-8 人と機械の生死のデザイン

第6章 社会が抱える課題を見直そう
6-1 AIを使った生活や働き方
6-2 仕事とタスク
6-3 機械に何を任せるか
6-4 改良と改革
6-5 データ利活用の課題
6-6 AIガバナンス
6-7 人間関与とリスク対応
6-8 責任と信頼性
6-9 デュアルユースと軍事利用

第7章 私たちに何ができるか
7-1 目指したい未来を考えよう
7-2 包摂と排除のデザイン
7-3 設計思想とバイデザイン
7-4 私たちにできること

column
手塚治虫プロジェクト
トロッコ問題を考える
タスク分けワークショップ
COVID-19とデータガバナンス
リスクチェーンモデル(RCModel)

おわりに

AIと社会について理解を深めるためのブックガイド
参考とするウェブサイト
索引

著者情報

江間 有沙
東京大学未来ビジョン研究センター准教授。2017年より国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員、2021年より国立研究開発法人産業技術総合研究所情報・人間工学領域 研究支援アドバイザー。人工知能学会倫理委員会委員。日本ディープラーニング協会理事。2012年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。専門は科学技術社会論(STS)。主な著書に『AI社会の歩き方』(化学同人、2019)。
江間, 有沙
絵と図でわかる AIと社会 --未来をひらく技術とのかかわり方

2,200円 (税込)

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