Androidエンジニアが迷いこんだ車載ダンジョンの攻略体験記  -Android Automotive OSを用いた空間体験レベルアップへの挑戦-  #Honda Tech Talks#5

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2024年1月24日に開催されたオンラインイベントのアーカイブ動画となります。

イベントページ:https://techplay.jp/event/929453


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▼イベント概要

「仕様書なし!」「前例なし!」「予期せぬイベント多発!?」

Honda Tech Talks#5では、車載ダンジョンに立ち向かっているAndroidエンジニアたちが、困難な状況下でも諦めず、愚直な努力のもと挑戦し続けてきた軌跡について、ここだけでしか聞けないエピソードも含めてお話していきます!


■Honda車初!スマホライクな車載用システムの量産に成功

Android Automotive OS(AAOS)はAndroidをベースとした車載用システムです。

Hondaは2023年より米国で先行販売している11代目の新型アコードにAndroid Automotive OSを用いスマホライクな車載用システムの量産に成功。

高性能音声認識エンジンやAndroidスマホと同等の地図アプリ、音楽再生サービスを中心としたアプリストアなどが搭載され、よりコネクテッドでパーソナライズされたドライバーの空間体験を提供することに成功しました。

しかし、Android Automotive OS搭載車量産に至るまでの道のりは険しいものでした。


■大規模仕様変更が発生!開発計画を立て直せ!変更点精査に与えられた時間は2カ月!

新車開発プロジェクトがすでに進行している最中、急遽、大規模な仕様変更が決定。

当初計画との変更点を早急に洗い出し、開発計画の立て直しに迫られる一方で、仕様変更への対応方針はほとんど整理されておらず…。

仕様書なし、前例なし、攻略方法も不明な未知のダンジョンに迷いこんだAndroidエンジニアたちがとった行動とは…?


■目指すは安心/安全/快適な運転空間の実現。複雑怪奇なサウンド設計を攻略せよ!

オーディオやカーナビのアナウンス、ポップアップ音、電話など一度に複数の音を同時に出せるように、かつ安全上重要なサウンドや規制音が適切に聞こえなければならない運転空間。

AAOSにはオーディオ管理の仕組みこそサポートされているものの、Hondaの複雑な要件、msecオーダーの厳しい非機能要件については対応していない。

更に、3rdパーティアプリ達も現れ、もはや音権(音の権利)の設計は複雑怪奇に…!


■自車位置の精度向上に立ちはだかる問題はハード?ソフト?それともアプリ?

スマホ以上に高精度な自車位置が要求される車載用システムにおいて、当初の精度はボロボロ…。

次々と発生する自車位置問題の原因はどこにあるのか?

複雑に絡まり合うパラメータや状況の中、諦めず地道に試行錯誤を重ねてきた開発の裏側とは…?

考えてもいなかったスマホとの違い、そして求められるクルマ特有の要件や日本特有の仕様に改めて気付く…。


ほかにも様々な予期せぬイベントが多発する、難攻不落な車載ダンジョンに迷い込んだAndroidエンジニアたち。

様々なバックグラウンドをもつAndroidエンジニアを仲間にしながら、それぞれの経験やノウハウを結集させて空間体験のレベルアップを目指す彼らは、なぜ諦めずに挑戦し続けたのか。

その背景には、大規模開発のラストフロンティアともいえる車載ソフトウェア開発のフィールドに立っているAndroidエンジニアたちがもつ信念があった…!


波乱万丈なエピソード満載の90分をお楽しみに!


<Chapter>

00:00:00 オープニング

00:01:34 「Honda車初!スマホライクな車載用システムの量産に成功」

00:06:06 「大規模仕様変更が発生!開発計画を立て直せ!変更点精査に与えられた時間は2カ月!」

00:20:30 「目指すは安心/安全/快適な運転空間の実現。複雑怪奇なサウンド設計を攻略せよ!」

00:37:37 「自車位置の精度向上に立ちはだかる問題はハード?ソフト?それともアプリ?」

00:51:40 パネルディスカッション 「ソフトウェアエンジニアの曲者冒険記」/Q&A

01:25:23 クロージング


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