クラウドでクルマをつくる?! AWSを用いたクラウドネイティブアーキテクチャと、スケーラブルな構成を通じたあらゆるモビリティ・グローバル・サービス同士がつながる新たな未来への挑戦

イベント
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2024年3月12日に開催されたオンラインイベントのアーカイブ動画となります。

イベントページ:https://techplay.jp/event/935205


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▼イベント概要

今や、モビリティは単体ではなく、モビリティ×モビリティ、モビリティ×○○と、双方向に「つながる」ことができるのが大きな価値となっています。

当たり前のように使っている、カーナビの渋滞回避ルートの提案などもコネクテッドのソリューションのひとつです。


このようなコネクテッドの機能は、近年、驚くべきスピードで新たなサービスの開発や既存の仕様のアップデートが進んでいます。

その開発やアップデートの根幹にあるのは、「クルマはもう、乗る人だけのものではない」ということ。

この言葉には、交通インフラの改善、まちづくりなど、人々の生活の中でより大きな役割を担う存在になる、という意味がこめられています。


Honda Tech Talks第6回目となる本イベントは、コネクテッドソリューション開発部が登壇。

AWSプラットフォームの構築やサービスのグローバル展開の試行錯誤と挑戦の過程、誰もが予想だにしない新たな機能の開発を通して価値を創造することのやりがいや楽しさを共有します。


Hondaのコネクテッドを支えるのはAWSのプラットフォーム。

2013年にはじめてグローバル基盤としてAWSを採用してから、早10年の月日が経過していますが、当初はよく慣れたオンプレミスサーバーからクラウドへとシフトをするには世の中の知見も少なくうまく活用ができずにいました。

しかし、さらなるコネクテッドサービスアップデートのためにはクラウドの本質を理解した上で、アーキテクチャ自体を見直す必要があると気づき、抜本的な刷新に取り組むことを決意。

いざ取り組みを進めるものの、もちろんその間にもTo C サービス開発はオンスケで進めなければならず、アーキテクチャ刷新に技術選定、そして開発の両立は前途多難…。

グローバル・サービスをシームレスにつなぎまだ見ぬ未来のモビリティを生み出すため、Hondaエンジニアの経験・知恵・技術すべてを掛け合わせた総力戦が始まりました。

加えて、コネクテッドサービスの海外展開にも課題を抱えていた同部。

従来、日本国内でグローバルのコア作りをしたあと、サービス作りは各リージョンで、展開する国に合った方法で行われていました。

しかし、新たな価値の創造へと舵を切ったエンジニアたちは、サービス作りも国内で巻き取るチャレンジに踏み切ります。

各リージョンと国に合わせたサービスを開発する上では、もちろんグローバルコアと同じやり方では通用せず、各国でHondaを購入頂くお客様はどんな方たちなのか、何を私たちに期待しているのかというニーズ収集や分析を各国スタッフと共に行うステップが必要です。

グローバルプロダクトと各国チューニングのバランスをとりながらの設計を終え、各国で異なる環境下でのテスト作業では、あらゆる発生障害を自ら対応していくことが求められる険しい道のりを突き進みます。


■データの滞留で、顧客向けサービスに障害発生!?

苦難を乗り越え刷新したプラットフォームは2020年 FIT4を皮切りに運用を開始。

ところが新型のデータ収集、処理機能が想定以上の負荷となり、データが大量に滞留した結果顧客向けサービスにも影響が出てしまう事態に・・・

一旦はスケールアップによる急場しのぎを行いますが、データ量予測から6か月後には再び大障害は避けられないことが判明。限られた時間の中でどう対応したのか。


■日本でテストをクリア!いざ海外で結合テストをすると、想定外の結果が・・・

日本での結合テストを終え、始まった現地での統合テスト。

繋がらないネットワーク、動かぬクルマ、一歩進んでは起きるデグレ、原因を現地で調査できるのは私たちだけ。日本のサポートを受けながら期限までに目標はクリアできるのか・・・


「つながる」をテーマにする開発は、お客様をはじめとして、In-car/Out-carの開発に携わる全ての部隊とのかかわりが必要不可欠。

最もステークホルダーの多く、そして難易度の高い取り組みが多い環境でも、同部のエンジニアが前向きに取り組む理由は、「すべてのクルマに関するアクティビティを見ながら進めていくから味わえる難しさと楽しさこそやりがいだからだ」と言います。


サービスは「探す」から「届く」時代へ——。

コネクテッドはいわばSDM(Software Defined Mobility)の礎となり、これまでもこれからもモビリティを創り上げていくためのコアそのもの。

自動運転に充電、車載システムなどモビリティ単体に付随するひとつずつの機能をつなげて、それぞれが持つ本来の価値を最大限に発揮させるために日々走り続ける部隊の試行錯誤とリアルを、余すところなくお伝えします!


<Chapter>

00:00:00 オープニング

00:03:08 Hondaコネクテッド領域における今後の展望とAWSとの取り組みについて

00:15:54 クラウドアーキテクチャ刷新の取り組み

00:36:31 サービスグローバル展開にあたっての試行錯誤

01:04:10 Q&A

01:21:17 クロージング


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