ゼロ地点研究会
イベント内容
研究会概要(ホームページ )
この研究会では、ゼロ地点を基礎にした新しい人とものとの関係をさまざまな観点から検討していきます。参加者に求められるのは、ただひとつ自分の価値観を盲信しない姿勢だけです。そのほか社会的なバックグラウンドや知識的な前提は問われません。
民主主義の実現のため熟議が必要という理念が掲げられて久しいですが、現実にはいくら話し合っても最終的に数の力によって事柄を裁定するよりほかはない状況が続いているように思われます。
実際、対話の前提が違いすぎて、どれだけ話し合っても折り合うことができない、ということがよくあります。例えば、右/左の対立。「自由」や「平等」という基本的な考え方についてさえ立場により異なる意味が込められていて、同じ言語で話しているようで、話がまったく噛み合わないということが起きます。
しかし、それぞれの立場において、各自の前提を問い直すことを条件に成立するような対話があると思います。そこで理屈抜きに譲れないことの正体は、何でしょうか。その正しさは本当にそれ以上疑い得ないものでしょうか。
私たちは自由を謳いながら、なお同じ価値観を共有することに腐心しているように思います。異なる意見を「ブロック」するのではなく、互いに自らの足元を問いただすような共同性を作ることはできないでしょうか。そんなゼロ地点の議論の場へ、ぜひ皆さまのご参加をお待ちしております。
第二期(2021.5〜2022.1)では、より広い観点から「ゼロ地点」を基礎とした新しい経済関係の可能性を探っていきたいと思います。
資本主義経済は個々人の「自由」を重視するものですが、広い次元では一定の「同じ価値観」の共有を必要としている点についても、もう少し掘り下げて考える必要があると思います。その意味で近代の「国民国家体制」が、資本主義の維持にどう関わっているかが問題になると思われます。
たとえば「ブロックチェーン技術と暗号通貨の可能性」は、同じ価値観の共有を前提にしない経済関係を考える上で重要なトピックになるでしょう。また、「デジタルIDと映像人類学」は、ブロックチェーン上の「パスポート発行」がどのような意味を持ちうるかということを、人類学の視点からあらためて考えるためのテーマになるでしょう。
そこからさらに、人間の共同性を成立させる条件、「ゼロ地点」を基礎にした「価値」のやり取りに「芸術」が果たしうる役割が問われることになるかと思います。
もっとも重要なのは、この研究会自体がゼロ地点を基礎にした対話の場になるということです。参加要件は、自分の枠組みを前提にしないということだけ。どなたでも是非、ご参加いただければと思います。
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