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アプリケーションサービス本部 DevOps 担当の兼安です。 AI コーディングエージェント(Claude Code、Kiro、GitHub Copilot Agent Mode など)に マークダウンファイルを生成・編集させると、 markdownlint の警告が大量に出て困った経験はないでしょうか。 この記事では、よくある違反パターンと、 AI エージェントへの指示ファイルと markdownlint の設定を組み合わせた緩和策を紹介します。 markdownlint とは AI にマークダウンを生成させた時によく見られる現象 緩和策と設定ファイルの置き場所 .markdownlint.…
Amazon EKS(Elastic Kubernetes Service)を運用していると、避けて通ることができないことが定期的なバージョンアップです。 Kubernetesは新しいマイナーバージョンが活発にリリースされる一方で、各バージョンのサポート期間は限られています。最低でも1年に1回はバージョンアップ作業が必要となるでしょう。しかしながら、その工数は決して小さくありません。 本記事では、このアップグレードを「限られたリソースの中で、いかに効率的にこなすか」という観点で、これまで2回のバージョンアップにおいて、どのように取り組んできたのか、また今後に向けて残っている課題が何である
アマゾン ウェブ サービス ジャパン(以下、AWS ジャパン)が実施する「 生成 AI 実用化推進プログラム 」は、生成 AI の活用を支援する取り組みです。お客様のニーズに合わせ、生成 AI による価値創出のため戦略策定に取り組む方向けの「戦略プランニングコース」、カスタムモデルによる課題解決に取り組む方向けの「モデルカスタマイズコース」、公開モデルによるビジネス課題解決を狙う方向けの「モデル活用コース」をご用意しております。 その「生成 AI 実用化推進プログラム」の参加者や、GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)の関係者、生成 AI に関心を持つ企業が一堂に会する「生成 AI Frontier Meetup」が、2026 年 5 月 28 日に開催されました。2024 年 11 月の 第 1 回 、2025 年 2 月の 第 2 回 、2025 年 4 月の 第 3 回 、2025 年 8 月の 第 4 回 、2025 年 11 月の 第 5 回 、2026 年 2 月の 第 6 回 に続き、今回が第 7 回となります。本記事では、イベントの模様をレポートします。 本イベントの司会進行は、AWS ジャパン 戦略事業開発本部 プリンシパル 戦略事業開発マネージャー 塚本 陽子が務め、全体を通じて登壇者の紹介やセッションの案内を行いました。 開会のご挨拶 イベントの冒頭では、塚本が開会の挨拶をしました。塚本はまず、2023年の「 AWS LLM開発支援プログラム 」開始以来、AWS が継続してきた生成 AI 活用支援の歩みを振り返りました。直近では 2026 年 1 月より「 フィジカル AI 開発支援プログラム 」を始動させるなど、移り変わる顧客ニーズに合わせ、支援内容を拡充してきたことを強調しました。 また、これまでの実績として「生成 AI 実用化推進プログラム」への参画企業が合計で 320 社に達したことを報告。経済産業省および NEDO が主導する「GENIAC」プロジェクトへの支援も含め、AWS が日本の生成 AI の発展に尽力している旨を共有しました。 続いて、生成 AI の現状に触れる中で、Amazon CEO Andy Jassy の「株主への手紙」から「不釣り合いに大きな変曲点を見つけたら、大きく賭けよ」という趣旨の一節を引用しました。 技術動向については、2026 年 4 月に「What’s Next with AWS 2026」で発表された最新アップデートに触れ、「お客様が用途に応じて最適な生成 AI を自由に選択できるよう、サービスをさらに拡充していく」という AWS の方針を強調しました。 アップデートの具体的な内容として、AI アシスタント Amazon Quick のデスクトップアプリ・無料プラン提供開始に加え、OpenAI とのパートナーシップ拡大により 最新の OpenAI モデルが Amazon Bedrock 上で利用可能になったこと や Codex on Bedrock、Managed Agents のリリースを紹介。 Amazon Connect の 4 ソリューション(Decisions、Talent、Customer、Health)についても解説しました。 さらに、 Amazon Bedrock において Claude Code と Codex 双方をサポートすることや、Claude のネイティブプラットフォームと AWS の認証・課金を組み合わせた新たなサービスの開始についても紹介しました。 最後に塚本は、今回で 7 回目を迎えた本ミートアップが、エンジニアから経営層までが業界を越えて一堂に会する貴重な場であることに言及。「この場を通じて知識を吸収し、ネットワークを広げていただくことで、みなさまのプロジェクトがさらに前進することを願っています」と期待を込め、挨拶を締めくくりました。 AWS セッション AWS セッションの前半パートでは、ゲストスピーカーである株式会社 NTTドコモ コンシューマサービスカンパニー Senior Principal Architect 三井 力 氏(写真上)が登壇。後半パートでは、AWS ジャパン AIML 事業本部 シニアAIML セールススペシャリスト 近藤 祐丞(写真下)をモデレーターに三井 氏との対談が行われました。 三井氏はまず、同社のスマートライフ事業を支える「プロダクトデザイン部」の体制を解説しました。100 以上のプロダクトを抱え、年間 12,000 回以上のリリースを行う大規模な開発運用(DevOps)組織です。さらなる開発速度向上と顧客体験価値の最大化を目指し、AI 駆動開発に全面的に取り組んでいる旨を語りました。 組織的な仕掛けとして、2025 年 4 月に「生成 AI 本格活用元年」を宣言し、プロジェクトを推進。社内の生成 AI コンテストを通じて 250 件以上のアイデアを創出しました。実用化された施策によって、今年度末までに約 13.3 億円もの事業成果が見込まれています。 技術論として三井氏が強調したのが、AI が信頼できる仕事をするための環境を整える「ハーネスエンジニアリング」の概念です。静的解析やテストを活用してのフィードバックループの実施や、要件定義やレビューといった勘所に高性能モデルを配置する推論サンドイッチといった手法を紹介しました。 また、運用の高度化についても言及。Agent CoreやLangChainを使った自前のエージェントに加え、東京リージョンで GA(一般提供開始)された AWS DevOps エージェントを導入し、障害対応を AI がサポートする体制を整えています。加えて、AWS の提唱する AI-DLC(AI 駆動開発ライフサイクル)に準拠したテンプレートを社内展開し、誰でも標準化された環境で開発を始められる工夫をしています。 対談パートでは、AI 時代の開発者像について議論が交わされました。三井氏は「AI 駆動開発は避けて通れない道。実装を AI が担うようになるからこそ、エンジニアはより上流のビジネス理解や、下流のデータ活用へと役割を広げ、技術を繋いでいく存在になるべき」と指摘。「AI と共に、顧客体験価値の高いプロダクトを作り続けたい」と展望を語り、セッションを締めくくりました。 カスタマー事例 ここからは、生成 AI 実用化推進プログラムに参加する各社の代表者が登壇し、「カスタマー事例」「モデル開発者紹介」の 2 部構成で取り組みを紹介しました。AWS ジャパン サービス & テクノロジー事業統括本部 AI/ML Specialist SA の飯塚 将太(写真左)と鯨田 連也(写真右)がモデレーターを務め、登壇者に質問を投げかけつつ進行しました。 株式会社 JDSC FDE / テックリードの鈴木 海斗 氏は、船主(船舶所有者)の業務を支援する海運 AI エージェント「AI番頭」の取り組みを解説しました。海事領域特有の課題に対し「データ」「回答生成」「運用」において独自の工夫を凝らしています。 データ設計では、画像処理(OpenCV)を用いて古い契約書の不要記述(取り消し線など)を除去し OCR 精度を向上させたほか、船舶データベースによる名称の正規化を行いました。回答生成では、質問からメタデータを抽出して検索ロジックを動的に切り替える仕組みを構築し、高精度な回答を可能にしました。運用面でも、アプリの利用者と目線を合わせながら「観測・評価・改善」を続けてきたのです。こうした活動が評価され、経産省・NEDO「GENIAC-PRIZE」最終審査で第 2 位を獲得しています。 ウォンテッドリー株式会社 Visit AI Squad リーダー の市古 空 氏は、同社のビジネス SNS「Wantedly Visit」における AI エージェントの実装事例と、設計思想の核となる Human-in-the-Loop の重要性について説明しました。 生成 AI の技術基盤には Amazon Bedrock を採用し、マイクロサービス群から共通ライブラリ経由でアクセスして、複数のモデルを柔軟に使い分ける構成にしました。また、採用ドメインにおける説明責任やユーザーの納得感を重視し、AI の判断を人間が評価するプロセスを意図的に組み込んでいます。「Human-in-the-Loop は人間の介入ポイントをいつ・どの粒度で持たせるかを意識して設計することが重要」と市古氏は語りました。 アイフル株式会社 グループシステム本部デジタル推進1部5課 課長兼 CCoE 統括長の大田 悠司 氏は「属人化したレガシーの再生」をテーマに、生成 AI とサーバーレスを活用した完全内製開発の事例を紹介しました。同社は従来はシステム開発を外部ベンダーに頼ることが多く、ドキュメントが欠落・形骸化したレガシーシステムの保守・改善が大きな課題となっていました。 そこで、内製化へと舵を切るため、特定プロジェクトで Amazon Bedrock 経由の Claude Code を活用した仕様駆動開発を実践。特に既存コードから仕様を逆算出するリバースエンジニアリングの工程では、工数を従来の 86.7% 削減することに成功しました。全工程を通じた開発効率も約 4 倍に向上したほか、フルサーバーレス構成への移行により、インフラコストを 95% 以上削減するという劇的な成果をあげています。 株式会社リーフワークス 代表取締役の澤 健太 氏は、会社の規模や目的に合わせて使える PaaS 型 Web サービス構築プラットフォーム「Palette CMS」への AI エージェント実装事例を共有しました。 UI 設計では、チャットを通じて動的に画面要素を生成する Generative UI を採用。アーキテクチャ面では、各エージェントが「これは自分の仕事ではない」と自律判断した時点で専門エージェントへバトンを渡すスキルディスパッチ機能を搭載しました。さらに RAG においては、Markdown の階層構造を保持したままデータ化することで、ドキュメントの文脈を正確に捉えた高精度な回答を実現しています。 モデル開発者紹介 ストックマーク株式会社 取締役 CTO の有馬 幸介 氏は、複雑なビジネス資料を読み解くための専用 AI の開発・運用事例を解説しました。フルスクラッチで開発した1000億パラメータの日本語 LLM やマルチモーダル文書読解 VLM は、特に日本語のドキュメント理解に優れており、GPT-4o を超える性能を示しています。 開発には Amazon SageMaker HyperPod を活用。加えて、多様な学習用合成データ自動生成技術を駆使し、専門的な図面や文書の理解力を大幅に向上させました。今後は大手企業や産総研との協業を通じて、ビジネスシーンにおける生成 AI の社会実装を加速させることを目指しています。 登壇者の皆様 クロージング クロージングでは塚本より、次回の「生成 AI Frontier Meetup」が、2026 年 8 月 27 日に開催予定であることを説明しました。会場は東京都港区の麻布台ヒルズ JP タワーの新オフィスです。加えて、今後開催される他のイベントも紹介しました。 Physical AI — クラウドとロボティクスの融合 AI が仮想空間を超え、物理世界で自律的に動作する「フィジカル AI 」の時代が到来しています。本イベントでは、AWS のフィジカル AI スペシャリストよりグローバルの最新動向を紹介するとともに、ファナック株式会社をゲストに迎え、協働ロボットCRXの実践事例やオープンプラットフォーム戦略を通じて、フィジカル AI プロジェクトを成功に導くための具体的なアプローチをお伝えします。また、同週開催の AWS Summit Japan の「フィジカル AI 観点での楽しみ方」もご紹介します。 イベント概要 日時:2026 年 6 月 24 日(水) 13:00 – 15:00 場所 : 東京都港区麻布台1丁目3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー 36階 形式:対面(定員 70名) ※ 参加希望者は担当営業にお問い合わせください AWS Summit Japan 2026 AWS Summit Japan は、クラウドと AI イノベーションの最前線を体験できる 2 日間の無料イベントです。エージェンティック AI やサーバーレスコンピューティングなど、業界を変革し、デジタル時代においてビジネスの成長を支えるテクノロジーを体感しましょう。業界のリーダーとの交流、同業他社とのコラボレーション、そして AWS エキスパートへ直接質問し疑問を解消できる貴重な機会です。同じ興味・関心を持つプロフェッショナルとの交流を広げ、インタラクティブなワークショップやカスタマーショーケースなど、多彩なラインアップからご自身のビジネスニーズに最適な体験を自由にカスタマイズしましょう。 イベント概要 日時:2026 年 6 月 25 日(木)〜 6 月 26 日(金) 場所:千葉市美浜区中瀬 2 – 1 幕張メッセ 公式サイト:https://aws.amazon.com/jp/events/summits/japan/ 参加者交流会の様子 交流会では、各セッションで語られた具体的な開発手法や組織文化の作り方を起点に、参加者同士の自由な議論が交わされました。業界の垣根を越えて「学びと繋がり」を深める本イベントらしい活気にあふれ、新たな共創の可能性を感じさせる場となりました。 会場内には、技術的な相談に応じる「Ask an Expert」コーナーや、各種の疑問を気軽に相談できる「よろず相談」コーナーも設けられ、参加者の方々の質問に回答いたしました。 おわりに 第 7 回を迎えた本イベントでは、技術的な工夫のみならず、組織文化の醸成やデータの質を追求する取り組みまで多岐にわたる知見が語られました。各社の生成 AI 活用が、より多角的かつ実用的なフェーズに進展していることを実感できる場となりました。AWS ジャパンは、今後もコミュニティの活性化や技術支援を通じて企業の生成 AI 活用を後押しし、その実用化と発展に貢献してまいります。















