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こんにちは。バンダイナムコネクサス 上田です。 前回に引き続き、広告出稿のKPI最大化のためのデータ基盤開発について紹介します。 第1章のプロジェクト発足ではプロジェクト発足に至った背景やプロジェクト運営上の工夫についてご紹介しました。 第2章の今回は出稿している広告のデータを毎日収集し、利用しやすく整えるために行なったデータパイプライン開発を紹介していきます。 対象読者はデータ基盤新規開発プロジェクト立ち上げに将来携わるエンジニア、PM、ビジネスサイドのメンバー全員を想定し、これから広告関連のデータを触る予定のエンジニアやPMはもちろん、広告関連のデータに関わりのない方、非エンジニアの
ども!龍ちゃんです。 前回の記事 では Draw.io の公式 MCP Tool Server を検証しました。しっかり動くし、Mermaid 入力のトークン効率もよかったのでぱっと使う分には良かったですね。問題があったんでブログを書いているんですけどもwww 今回の内容です。 MCP Tool Server の問題 — ファイルが残らない Skill + VS Code 拡張機能のセットアップ VS Code 内で完結する作業の流れ(生成 → プレビュー → 編集 → エクスポート → Git 管理) MCP Tool Server との比較と使い分け Mermaid / PlantUML も含めた図解ツール全体の選び方 MCP Tool Server の問題: 設計図が Git 管理できない 検証していて問題になったことがあります。 Draw.io で描く図って、設計情報なんですよね。アーキテクチャ図、シーケンス図、フロー図。どれもシステムの設計を表現したもので、ソースコードと同じように GitHub に置いてバージョン管理したい。PR でレビューもしたい。 ところが MCP Tool Server は URL 方式です。図を生成すると app.diagrams.net の URL が返ってきて、ブラウザで開く。図のデータは URL に埋め込まれているだけで、手元にファイルが残らない。git add できるものがないんですよね。 MCP が悪いわけじゃないです。ブラウザで図を確認・共有する用途は十分見たいしてます。Slack に URL を貼れば相手もすぐに見られるし、受け取り側に環境も要らない。ただ、設計情報を Git で管理するという用途には合わないだけですね。 同じ jgraph/drawio-mcp リポジトリに、 .drawio ファイルをローカルに生成するアプローチがあります。これと VS Code の Draw.io 拡張機能を組み合わせると、生成からプレビュー、手動編集、エクスポート、Git 管理まで VS Code の中で完結するので、そちらの検証結果をブログにまとめています。 Skill + 拡張機能のセットアップ やることは2つだけです。Skill 定義ファイルを1つと VS Code の拡張機能を1つ追加する。MCP サーバーの起動も Node.js も要りません。 Skill のセットアップ jgraph/drawio-mcp リポジトリの skill-cli/SKILL.md を取得して、プロジェクトに配置します。 mkdir -p .claude/skills/drawio curl -sL https://raw.githubusercontent.com/jgraph/drawio-mcp/main/skill-cli/SKILL.md \ > .claude/skills/drawio/SKILL.md これだけです。MCP のように .mcp.json に設定を書いたり、 npx でサーバーを起動したりする必要はありません。 VS Code 拡張機能の追加 .drawio ファイルを VS Code で開けるようにするために、Draw.io の拡張機能を追加します。 devcontainer を使っている場合は devcontainer.json に追加するだけです。 { "customizations": { "vscode": { "extensions": [ "hediet.vscode-drawio" ] } } } ローカル環境なら VS Code のマーケットプレイスから hediet.vscode-drawio をインストールしてください。 この拡張機能を入れると、 .drawio ファイルを開いたときに VS Code 内に GUI エディタが表示されます。ドラッグ&ドロップで図形を動かしたり、色を変えたり、接続線を引いたりできます。ブラウザの draw.io と同じ操作感です。 PNG や SVG へのエクスポートも、この拡張機能のメニューから手動でできます。draw.io の CLI ツールは要りません。 なぜ「CLI」ではなく「拡張機能」なのか jgraph/drawio-mcp のリポジトリでは、このアプローチを「Skill + CLI」と呼んでいます。ここでいう CLI は draw.io のデスクトップアプリをコマンドラインで使うエクスポート機能( drawio -x -f png ... )のことです。 ただ、devcontainer 環境でこの CLI を動かそうとすると面倒なんですよね。draw.io のデスクトップアプリは Electron ベースなので、ヘッドレス環境で動かすには xvfb と大量の X11 依存パッケージが必要になる。Docker イメージが 500MB くらい膨らみます。 VS Code の Draw.io 拡張機能なら、devcontainer.json に1行追加するだけで済みます。プレビュー、編集、エクスポートが全部揃います。 devcontainer 環境での現実解は Skill + 拡張機能 です。 VS Code で完結する作業の流れ セットアップが終わったら、実際の作業の流れを見ていきましょう。ブラウザを開かずに、VS Code の中だけで図の生成から Git 管理まで完結します。 生成 → プレビュー → 編集 → エクスポート → Git 管理 流れはこうなります。 Claude Code に指示 → .drawio ファイル生成 → VS Code でプレビュー(Draw.io 拡張が自動で開く) → GUI で手動微調整(色・配置・接続) → 拡張機能から PNG/SVG にエクスポート → git add → commit → push 実際に Claude Code に指示するときはこんな感じです。 ログイン処理のフローチャートを .drawio で作って。 開始 → メールアドレス入力 → パスワード入力 → 認証API呼び出し → 成功/失敗の分岐 → 完了 特別なコマンドは要りません。 .drawio で作って と言えば、Skill の定義を参照して .drawio ファイルを生成してくれます。フローチャートに限らず、アーキテクチャ図やシーケンス図も同じように自然言語で指示するだけで作れます。 AI 生成 + 手動仕上げ Claude が生成する .drawio ファイルは、そのまま使えるレベルではあります。ノードの配置も接続も合っている。ただ、色やレイアウトの微調整は人間が GUI でやったほうが速いんですよね。 ここが Mermaid や PlantUML との大きな違いです。テキストベースのツールだと、色を変えたければソースコードを編集して再レンダリングする。Draw.io なら GUI で直接ドラッグして色を塗れば終わりです。Figma を触る感覚に近いです。 AI が 80% の構造を作って、人間が 20% の見た目を GUI で仕上げる。このハイブリッドが .drawio ファイルとして Git にコミットされるのが、この流れのポイントです。 GitHub での管理 .drawio ファイルは Git にそのままコミットできます。バージョン管理される。ブランチを切って PR でレビューもできる。 設計情報を Git 管理する最大のメリットは、PR で図をレビューできることです。設計変更があったら図も一緒に PR に含めて、レビュアーが確認できる。ただ、ここで1つ問題があります。 GitHub は .drawio ファイルをレンダリングしません。リポジトリ上で開くと生の XML が表示される。これだと PR を開いてもレビュアーは図が見られないんですよね。 解決策が .drawio.svg 形式です。VS Code の拡張機能から SVG にエクスポートすると、SVG の中に Draw.io の XML が埋め込まれます。GitHub 上では画像として表示されるので、PR でレビュアーが図を確認できる。しかも draw.io で開けば再編集もできます。 .drawio ファイル(編集用ソース)と .drawio.svg (GitHub 表示・レビュー用)の両方をコミットしておくのがおすすめです。 CI で自動変換したい場合は render-drawio-action も選択肢に入ります。 MCP vs Skill の比較 ここまで Skill + 拡張機能のセットアップとワークフローを見てきました。じゃあ MCP Tool Server はもう要らないのかというと、そんなことはないです。用途が違うだけなんですよね。 比較表 比較項目 MCP Tool Server Skill + 拡張機能 出力 URL → ブラウザで確認 .drawio ファイル → VS Code で確認 Git 管理 できない(ファイルが残らない) できる(.drawio をコミット) 入力フォーマット XML / Mermaid / CSV XML のみ コンテキスト消費 3ツール分の定義が常に載る 使うときだけ読み込まれる(普段はゼロ) 編集環境 ブラウザ(app.diagrams.net) VS Code 内 オフライン 初回ダウンロード後は可能 完全オフライン対応 セットアップ .mcp.json + Node.js SKILL.md 1つ + 拡張機能 エクスポート ブラウザから手動 拡張機能から手動 Mermaid 入力に対応しているのは MCP だけです。Mermaid はトークン効率が良くて、XML の 1/10 くらいで同じ図を表現できる。フローチャートで比べると、XML だと約 800 トークンかかるところが Mermaid なら約 100 トークンで済みます。 逆に、Git 管理ができるのは Skill + 拡張機能だけです。ここは明確に分かれます。 どちらを選ぶか 判断はシンプルです。 Git で管理したい → Skill + 拡張機能。これ一択 Mermaid から変換したい → MCP Tool Server URL を共有して相手にすぐ見せたい → MCP Tool Server VS Code の中で完結したい → Skill + 拡張機能 両方使い分けたい → 併用できる。同じリポジトリの別アプローチなので競合しない 僕の場合は、設計情報を GitHub で管理するのが前提なので Skill + 拡張機能をメインで使っています。Mermaid から Draw.io に変換したいときだけ MCP を使う、という使い分けですね。 全ツールの使い分け — Draw.io だけで考えない Draw.io の話をしてきましたが、図を作るツールは Draw.io だけじゃないです。Mermaid、PlantUML、HTML ベースの図解もある。目的に合わせて選ぶのが大事なんですよね。 Draw.io の立ち位置 Draw.io の強みは GUI で直感的に編集できることです。AI が生成した図をそのままドラッグして色を塗って形を変えられる。Mermaid や PlantUML だとソースコードを書き換えて再レンダリングしないといけないけど、Draw.io ならマウスで触るだけです。 デザインの自由度も段違いで、色、形状、アイコン、グラデーション、何でもいける。素の Mermaid / PlantUML だと見た目の調整に限界があって、 Mermaid を Tailwind で拡張する記事 と PlantUML を Tailwind で仕上げる記事 を書いたくらいなんですよね。Draw.io ならそもそもその問題が起きません。 ただ弱点もあります。 Git diff が見づらい : .drawio の中身は XML なので、diff を見ても座標やスタイル情報が大量に出てきて、何が変わったのかわかりにくい。Mermaid や PlantUML はテキストベースだから diff がきれいに出る GitHub でレンダリングされない : さっき書いた通り、 .drawio のままだと生 XML が表示される。 .drawio.svg で回避はできるけど、ひと手間かかる 使い分け表 ユースケース 推奨ツール 理由 ブログ記事のフロー図・概念図 HTML + Mermaid / PlantUML PNG が直接出る。テキストで完結 テキスト管理したい仕様書の図 Mermaid / PlantUML diff がきれい。テキストで完結 デザインにこだわりたい図 Draw.io(Skill + 拡張機能) GUI 編集、デザイン自由度が高い Mermaid / CSV からの変換 Draw.io MCP 変換に対応しているのはこれだけ URL を貼って即共有 Draw.io MCP リンク1つで相手が見られる ブログ記事の図を作るだけなら、正直 HTML + Mermaid で作る図解 や PlantUML で作る図解 のほうが手軽です。PNG が直接出てくるし、テキストだけで完結する。 Draw.io が活きるのは「デザインにこだわりたい」か「GUI で編集したい」場面です。設計書に載せる図とか、お客さんに見せる図とか、見た目が大事な場面ですね。 判断フロー 迷ったらこの流れで考えるとすっきりします。 仕様書の図はAIに読ませるな — 軽量コードを添える設計パターン や 図解作成、AIに丸投げしたら「たまに自分より上手い」件 も合わせて読むと、図解ツール全体の使い分けが見えてくると思います。 まとめ Draw.io で描く図は設計情報です。設計情報なら GitHub で管理したい。MCP Tool Server は URL 方式で図が手元に残らないから、Git 管理には向かない。 だから Skill + VS Code 拡張機能を使う。SKILL.md を1つ置いて、devcontainer.json に拡張機能を1行追加する。これで .drawio ファイルの生成からプレビュー、GUI 編集、エクスポート、Git 管理まで VS Code で完結します。 MCP Tool Server が使えないわけじゃないです。Mermaid 変換や URL 共有には MCP のほうが向いている。同じリポジトリに両方のアプローチが用意されているのは、用途が違うからなんですよね。 ツールは目的で選ぶ。Git 管理が要るなら Skill + 拡張機能、共有が要るなら MCP。テキスト管理や diff 重視なら Mermaid / PlantUML もある。全部を1つで解決しようとしないで、場面に合わせて使い分けるのがいいんじゃないかなと思います。 ほなまた〜 関連ブログ Draw.io MCP シリーズ 前回の記事: Draw.io 公式 MCP でできること・セットアップガイド — MCP Tool Server のセットアップと Mermaid / CSV 入力の検証結果をまとめた記事です MCP と Skills の使い分け Claude Code MCP が遅い・重い問題、CLI + Skills で解決 — Notion・Playwright MCP の接続・トークン問題を CLI + Skills 移行で軽量化した話。今回の「用途の適合性」とは別の切り口です Claude Code: 公式MCPを補完するSkills設計パターン — 公式 MCP の不足機能を Skills で補完する設計パターン。MCP → CLI → Skill の判断基準を整理しています AI × 図解作成 図解作成、AIに丸投げしたら「たまに自分より上手い」件 — Claude Code Skill で HTML 図解を自動生成 → PNG 変換する流れ。気に入ったデザインを蓄積して AI のスキルを育てる方法も紹介 ClaudeでMermaid図作成を自動化!2時間→5分の劇的時短術 — Claude + Mermaid でフローチャートやシーケンス図を自動生成。Live Editor の活用術と日本語フォントの対処法 Claude Codeで仕様書のPlantUML図を自動生成 — PlantUML の各種図を Claude Code で自動生成し、VS Code Preview で確認する環境構築と実践例 仕様書の図はAIに読ませるな — 軽量コードを添える設計パターン — Mermaid / PlantUML のソースコードと設計意図を HTML コメントで添える設計パターン。AI が推測ではなく正確に読める形式にする方法 図解のデザイン強化 Mermaidのデザインが物足りない?Tailwindで拡張して設計書品質に — Mermaid 図に Tailwind CSS の注釈パネルを組み合わせて設計書品質にアップグレード。PNG 変換手段とテンプレートも紹介 PlantUMLの表現力をTailwind CSSで設計書品質に仕上げる — PlantUML + Tailwind CSS で設計書品質を実現。skinparam 設定と2つのレイアウトテンプレート ご覧いただきありがとうございます! この投稿はお役に立ちましたか? 役に立った 役に立たなかった 0人がこの投稿は役に立ったと言っています。 The post Draw.io公式Skillで設計図をGitHub管理 — VS Code完結のセットアップ first appeared on SIOS Tech Lab .
ども!最近は仕様書×AIの文脈で図解まわりの検証をやってる龍ちゃんです。 Draw.io の開発元である jgraph 社が、公式の MCP サーバーを出しました。 jgraph/drawio-mcp リポジトリで Apache 2.0 ライセンスで公開されています。 コミュニティ実装の MCP サーバーはいくつかありましたが、公式となると話が変わってきます。draw.io 本体と同じ開発元が直接メンテしてくれるので、コミュニティ版よりも長くメンテされやすいんですよね。 MCP の基本的な仕組みについては「 AIエージェントの進化が分からない?秘書で理解する3段階 」で解説しているので、「MCPってなに?」という方はそちらを先にどうぞ。 jgraph/drawio-mcp リポジトリ、中を見てみると実は4つのアプローチが入っていて、それぞれ対象環境や出力形式が異なります(全体像は後半で紹介します)。 この記事では、Claude Code ユーザーに一番スタンダードな MCP Tool Server を試していきます。セットアップ方法、3つの入力フォーマット(Mermaid / XML / CSV)の使用感、そして正直「できないこと」まで、検証した結果をまとめました。 今回の内容です。 MCP Tool Server のセットアップ( .mcp.json に数行追加するだけ) 3つの入力フォーマットを実際に試した比較 MCP Tool Server の「できないこと」を正直に語る 向いている人・向いていない人の判断材料 龍ちゃん できないことを紹介していますが、それの対処法に関しては「 Draw.io公式Skillで設計図をGitHub管理 — VS Code完結のセットアップ 」で紹介しています。併せてご一読ください! セットアップ: .mcp.json に数行追加するだけ Claude Code なら、ターミナルで以下のコマンドを実行するだけ。 claude mcp add -s project drawio -- npx @drawio/mcp これで .mcp.json が自動で作られます。手動で書く場合はこう。 { "mcpServers": { "drawio": { "type": "stdio", "command": "npx", "args": ["@drawio/mcp"] } } } 前提として Node.js が必要です(npx を使うので)。検証時の環境は Node.js v25.7.0、npm パッケージ @drawio/mcp v1.1.2 でした。 以前 MCP のトークン消費問題について記事を書いた んですが、draw.io MCP はツール定義が3つしかないので、コンテキストへの負担はかなり軽い部類です。Notion MCP みたいに大量のツールが常駐するタイプとは全然違います。 使えるようになる3つのツール ツール 入力 用途 open_drawio_mermaid Mermaid.js 構文 フローチャート・UML 全般 open_drawio_xml draw.io XML(mxGraphModel) 細かいスタイル制御が必要な図 open_drawio_csv draw.io CSV インポート形式 データ駆動の組織図・ツリー どのツールも lightbox (読み取り専用モード)と dark (ダークモード)のオプションが付いています。 設定はこれだけで、すぐに使い始められます。 使ってみた: 3つの入力フォーマット Mermaid で図を生成 まずは Mermaid から。Claude Code に「ロードバランサー構成図を Mermaid で描いて」とお願いしてみました。 すると Claude が Mermaid 構文を生成して、MCP ツール経由で draw.io に渡してくれます。数秒後にブラウザがパッと開いて、draw.io のエディタに図が表示されました。 これ、良いですね。Mermaid の構文自体がシンプルなので、5ノード程度の図なら入力トークンは約100程度で済みます。しかも Mermaid エンジンが自動レイアウトしてくれるので、ノードが重なったり変な配置になったりしない。ノード数が増えても構文が簡潔なぶん、トークン消費は抑えられます。 ブラウザで開いた draw.io エディタ上で、色やフォントを変えたりノードの位置を微調整したりもできます。AI が下書きして、人間が仕上げる感じですね。 XML で図を生成 次に XML。同じ構成図を XML フォーマットで試してみます。 XML だと draw.io の全プロパティを指定できるので、ノードの色、枠線のスタイル、フォントサイズまで細かく制御できます。Mermaid ではテーマに依存する部分も、XML なら自由自在。 ただし、トレードオフがあります。 同じ図を表現するのに XML は約800トークン使います。Mermaid が約100トークンだったので、ざっくり8倍。さらに、AI がノードの座標(x, y)を自分で計算して配置するので、レイアウトが微妙になることもあります。Mermaid なら自動でいい感じに並べてくれるのに、XML だとそこは AI 任せなんですよね。 トークンもレイアウトも Mermaid に分がありますが、「この色で、このフォントで、この位置に」って指定したいなら XML 一択です。 CSV で図を生成 最後に CSV。これは少し特殊で、draw.io 固有の CSV インポート形式に従う必要があります。 CSV ヘッダーに # label: %name% のようなメタ記法を書いて、データ行で親子関係を定義していく形式です。ツリー構造や組織図を作るには向いてるんですが、ただ汎用性はあまり高くないので、フローチャートや UML を CSV で書こうとは思わないですね。 フォーマット比較 3つ試した結果をまとめます。 比較項目 Mermaid XML CSV トークン効率 高(XML の約 1/10) 低(冗長) 中 レイアウト 自動 手動(AI が座標指定) 自動 スタイル制御 低(テーマ依存) 高 中 対応図形 flowchart, sequence, class, state, ER 等 全て ツリー・組織図 結論としては、特別な理由がなければ Mermaid を使うのが正解 です。トークン効率が XML の約 1/10、自動レイアウトで配置も綺麗、対応する図形タイプも広い。XML は「どうしても色やスタイルを細かく指定したい」ときの選択肢。CSV は組織図やツリーを大量のデータから生成したいときのニッチ枠です。 正直に言う: MCP Tool Server の「できないこと」 ここまで「Mermaid いいじゃん」って話をしてきましたが、MCP Tool Server には正直「できないこと」も結構あります。 まず仕組みを知っておく さっき Mermaid で図を生成したとき、ブラウザがパッと開きましたよね。あれ、実はローカルにファイルを作ってるわけじゃないんです。 MCP Tool Server は、AI が生成したコンテンツを圧縮・エンコードして app.diagrams.net の URL に全部詰め込んでいます( ソースコード )。その URL をブラウザで開くと draw.io エディタが表示される、という仕組みです。 つまり すべてが URL に埋め込まれている 。ローカルにファイルは一切残りません。 この「URL 方式」が、以下の制約の根本原因です。 できないこと 一番大きいのは、 ローカルにファイルが残らない ことです。 .drawio ファイルが生成されないので、Git で管理したり、VS Code の Draw.io 拡張で開いたりができません。 これに連動して、VS Code 内で作業を完結させることもできません。図を確認するにはブラウザに切り替える必要があるし、PNG や SVG が欲しければ draw.io エディタから手動でエクスポートする手間が発生します。GitHub に図を置きたい場合も、URL からは .drawio ファイルを取り出せないので、リポジトリ管理のワークフローとは噛み合わない。 もう1つの本質的な制約は、 差分更新ができない こと。URL は毎回まるごと新規生成されるので、「さっきの図のここだけ修正して」ということができません。修正するには図全体を再生成するか、ブラウザの draw.io エディタ上で手動で直す必要があります。 あとは環境面の話で、 app.diagrams.net に接続できないとそもそも動きません。オフラインでは使えないです。 一方で、URL だからこそ便利な面もある URL をそのまま Slack やチャットに貼れば、相手がブラウザで即座に図を見られます。受け取る側に draw.io のインストールは不要で、ブラウザさえあれば OK。しかも URL を開いた先の draw.io エディタでそのまま編集もできるんですよね。 ファイルを共有してもらって、ツールを入れて、開いて…みたいな手間がゼロ。検証で 27ノードのマイクロサービス構成図を作ったときも、URL 長は 1851 文字でブラウザの制限内に収まっていました。 jgraph/drawio-mcp の4つのアプローチ ここまで MCP Tool Server を試してきましたが、 jgraph/drawio-mcp リポジトリには4つのアプローチが用意されています。 アプローチ 対象環境 出力形式 MCP 必要 MCP Tool Server Claude Code, Cursor 等 URL → ブラウザで draw.io を開く ○ MCP App Server Claude Desktop 等 チャット内にインライン描画 ○ Skill + CLI Claude Code .drawio ファイルをローカル生成 × Project Instructions Claude Project Python コード実行で URL 生成 × 「MCP サーバー」と聞くと1つのツールを想像しますが、対象環境と用途に応じて手段が分かれています。MCP Tool Server と MCP App Server は MCP 対応クライアントが必要で、Skill + CLI と Project Instructions は MCP なしで動作します。 まとめ: 向いている人・向いていない人 Draw.io 公式 MCP Tool Server、使い所を選べば便利だけど万能ではない、というのが正直な感想です。 向いていない人 を先に挙げておきます。 VS Code で作業を完結させたい .drawio ファイルをローカルで管理したい GitHub リポジトリに図を保存したい 向いていない人向けには、上で紹介した Skill + CLI が選択肢になります。MCP なしで .drawio ファイルをローカルに生成できるので、VS Code + Git のワークフローに乗せられます。次回の記事で Skill + CLI のセットアップと MCP Tool Server との比較をやっていく予定です。 逆に、 向いている人 はこういう方です。 ブラウザで draw.io を使い慣れている Mermaid で図を書きたい(トークン効率が圧倒的) セットアップを最小限にしたい( .mcp.json に数行追加するだけ) URL を Slack やチャットで共有したい 最後にもう1つ。Draw.io は Mermaid や PlantUML とは違って GUI エディタなので、AI が生成した図を人間がブラウザ上で手で仕上げるワークフローが成立します。テキストベースのツールだと AI の出力がそのまま最終成果物になりがちですが、draw.io なら色・配置・形状を自由に調整できる。この「AI が 80% 作って、残りを人間が仕上げる」感覚は、他のダイアグラムツールにはないものでした。 ではまた! 関連ブログ MCP と Skills の使い分け Claude Code MCP が遅い・重い問題、CLI + Skills で解決 — Notion・Playwright MCP の接続・トークン問題を CLI + Skills 移行で軽量化した話。MCP のパフォーマンス面の課題と解決策を扱っています Claude Code: 公式MCPを補完するSkills設計パターン — 公式 MCP の不足機能を Skills で補完する設計パターン。MCP → CLI → Skill の判断基準を整理しています AIエージェントの進化が分からない?秘書で理解する3段階 — MCP の基本的な仕組みを秘書の比喩で解説。「MCP ってなに?」という方向けの入門記事です AI × 図解作成 図解作成、AIに丸投げしたら「たまに自分より上手い」件 — Claude Code Skill で HTML 図解を自動生成 → PNG 変換する流れ。気に入ったデザインを蓄積して AI のスキルを育てる方法も紹介 ClaudeでMermaid図作成を自動化!2時間→5分の劇的時短術 — Claude + Mermaid でフローチャートやシーケンス図を自動生成。Live Editor の活用術と日本語フォントの対処法 Claude Codeで仕様書のPlantUML図を自動生成 — PlantUML の各種図を Claude Code で自動生成し、VS Code Preview で確認する環境構築と実践例 仕様書の図はAIに読ませるな — 軽量コードを添える設計パターン — Mermaid / PlantUML のソースコードと設計意図を HTML コメントで添える設計パターン。AI が推測ではなく正確に読める形式にする方法 ご覧いただきありがとうございます! この投稿はお役に立ちましたか? 役に立った 役に立たなかった 0人がこの投稿は役に立ったと言っています。 The post Draw.io公式MCPでできること・できないこと — 3フォーマット比較 first appeared on SIOS Tech Lab .

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