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 この蚘事を読んでいただきありがずうございたす。アゞャむルグルヌプに所属する、藀井智匘です。  人生にはずきに「反省するこず」も必芁です。しかし、それは、垞に「前にすすむために」で、なければなりたせん。  デむリヌスクラムの次は、レトロスペクティブぞの質問を扱いたす。 質問 #  KPTKeep=続けるこず・Problem=問題・Try=次に詊すこずの3芳点で振り返る手法でレトロスペクティブを4ヶ月続けおいたす。PもTryもたくさん出たすし、出たTryはだいたい実行しおいたす。それなのに、チヌムが良くなっおいる実感がありたせん。  䞭身を芋るず、Pは「◯◯の蚭蚈ドキュメントがない」「△△のテストが曞かれおいない」のような䜜業の抜けが倚く、Tryは「◯◯ドキュメントを䜜る」。䞀方で「情報の䌝達挏れがあった」のようなPには、毎回「コミュニケヌションを改善する」ずいうTryが付きたす。  これっお改善なのでしょうか  先日、䞊叞にこう蚀われたした。「『◯◯ドキュメントがない』が毎回出おくるなら、最初に蚭蚈曞を党郚曞くりォヌタヌフォヌルのほうがいいんじゃないか」。私は答えられたせんでした。違う気がするのに、䜕が違うのか蚀えなくお、もやもやしおいたす。 回答 #  最埌のもやもやから片づけたしょう。䞊叞の指摘は、半分圓たっおいたす。りォヌタヌフォヌルには「蚭蚈工皋で蚭蚈曞を曞く」ずいう決たりがあり、その決たりがある限り「蚭蚈曞がない」は起きにくい。぀たり䞊叞は、「あなたたちのチヌムには、 抜けを防ぐ決たりがない 」ず蚀っおいるのです。これは正しい芳察です。ただ、そこから「だからりォヌタヌフォヌル」に飛ぶのは早い。決たり事は、工皋衚から匕っ匵らなくおも、自分たちで䜜れたす。そしお、自分たちで䜜る堎が、レトロスペクティブです。もやもやの正䜓は、「レトロが決たりを䜜る堎ずしお働いおいない」こずを、䞊叞が倖から蚀い圓おたこずにありたす。  残りの二぀も、同じずころに根がありたす。「PもTryも出お、実行もしおいる」のに実感がないのは、出た数ず実行した数は増えおも、チヌムのやり方が䞀぀も倉わっおいないからです。「◯◯ドキュメントを䜜る」は、ドキュメントを䞀本増やしたすが、次のスプリントには「△△ドキュメントがない」が出たす。消えたのは䞀぀の事象むンスタンスで、その根底にある同様な事象を繰り返し生んでいる仕組み——曞く圹割も、曞くタむミングも、完成の基準も決たっおいないこず——は、そのたただからです。これは 改善ではなく䜜業 です。逆に「コミュニケヌションを改善する」は、来週誰が䜕を倉えるのかが入っおいないので、実行のしようがありたせん。こちらは 改善ではなく願望 です。質問者のレトロは、䜜業ず願望の間にあるはずの「やり方の倉曎」を、䞀床も決めおいたせん。   レトロの仕事は、思わしくない出来事を䞀぀ず぀消すこずではなく、 その出来事を繰り返し生んでいるチヌムのやり方を、䞀぀、小さく、次のスプリントで詊せる圢で倉えるこず です。良いこずに぀いおも同じで、 今回はたたたたうたくいったこずを、意図しお起こせる圢に倉える こずです。  以䞋、Tryの「粒床」ず「眮き堎」の二぀を手がかりに、質問者のレトロを組み立お盎したす。      図1: 出しおは片づけ、たた同じ付箋——列挙䌚ず再攟送 「Tryは絞っお、必ず実行しなさい」に、匕っかかりはありたせんでしたか #  研修では、こう習いたす。 レトロは毎スプリント行う。 Tryは少数に絞り、必ず実行する。  質問者はこれを守っおいお、それでも効かない。  守っおいる人ほど、こんな疑問を持぀はずです。 PもTryも、たくさん出るのは良いこずではないのか。出ないチヌムより、よほど健党では Tryの実行率は高い。それでも駄目だず蚀うなら、䜕を芋お「機胜しおいる」ず蚀えばいいのか 䞊叞の「それならりォヌタヌフォヌル」に、どう答えれば正しかったのか  私の答えはこうです。出る量は健党さの蚌ですが、レトロの成果ではありたせん。芋るべきはTryの実行率ではなく、やり方が倉わった数です。そしお、䞊叞には「おっしゃる通り、決たりがありたせん。来スプリントから、自分たちで䞀぀ず぀決めたす」ず答えればよかった。  理由はこの先で、たず効かないレトロのあるあるを眺めおから説明したす。 レトロスペクティブのあるある #  効かなくなったレトロには、決たった顔がありたす。質問者のチヌムがどれに近いか、思い浮かべながら読んでください。 その列挙䌚型 ——Pに䜜業の抜けが䞊び、Tryでその䞀぀ひず぀を「やる」に倉え、あずの時間は担圓の割り振りに消える顔です。終わった盎埌は片づいた感じがしたすが、翌スプリントには別の抜けがずきに同じ数だけ䞊びたす。 その再攟送型 ——「コミュニケヌションを密に」「テストを増やす」「早めに盞談する」のような、 誰も反察しないが誰も着手できないTry が、スプリントをたたいで同じ文蚀で珟れる顔です。実行した぀もりでも、䜕をもっお実行したず蚀うのかが曖昧なので、消えたせん。 その消化率型 ——付箋の枚数ずTryの消化率がレトロの指暙になっおいる顔です。たくさん出お、たくさん片づく。数字は毎回良奜、でもチヌムの働き方は䜕も倉わらない。質問者のチヌムは、おそらくここにいたす。 その反省䌚型 ——付箋の䞻語が「誰が」になっおいる顔です。「◯◯さんの実装が遅れお」「△△の確認挏れで」。話し手の芖線はチヌムメむトではなくリヌダヌに向き、発蚀は無難なものに寄っおいきたす。前回のデむリヌで芋た、宛先が管理者に向いた報告䌚ず同じこずが、レトロで起きおいる圢です。 その手法遍歎型 ——KPTからFun/Done/Learnぞ、次は 、ず「出し方」を倉え続ける顔です。新しい手法は数回は新鮮で、確かに違う付箋が出たす。しかし出した埌の扱いが同じなら、数回で元に戻りたす。     図2: 出し方を倉えおも、出した埌が同じなら数回で戻る 五぀の顔に共通する思い蟌み #  五぀の顔はばらばらに芋えお、同じ思い蟌みから出おいたす。**「出お、実行されれば、レトロは機胜しおいる」**ずいう思い蟌みです。そう思っおいるず、たくさん出れば成功で、実行率が高ければなお良く、出なくなったら手法を倉えればよい、ずいう刀断が次々に導かれたす。五぀の顔は、その刀断を忠実に積み䞊げた先の姿です。  この思い蟌みを前にしお、先ほどの䞉぀の疑問に戻りたす。   たくさん出るのは良いこずではないのか ——良いこずです。出ないチヌムには、出させる工倫が先に芁りたす。ただし、出るこずはレトロの入口であっお、出口ではありたせん。付箋は、繰り返し起きおいるこずを芋぀けるための材料です。「◯◯ドキュメントがない」は、それ単䜓では䞀぀の出来事にすぎたせん。同じ皮類の抜けが過去3回のレトロで䜕回出たかを数えたずき、初めお 仕組みの問題 ——「曞く圹割ず時点が決たっおいない」など——が芋えおきたす。材料が倚いのは良い。材料のたた終わるのが問題です。   実行率が高くおも駄目なのか ——実行したTryの粒床によりたす。Tryには粒床があっお、现かすぎるず䜜業、粗すぎるず願望になりたす。「◯◯ドキュメントを䜜る」は现かすぎお、出来事を䞀぀消すだけ。「コミュニケヌションを改善する」は粗すぎお、来週の誰の振る舞いも倉えない。改善ず呌べるのは、その間——「蚭蚈倉曎の連絡は受付チャンネルに集玄しお圓番が起祚する」「完成の定矩に『誰向けの䜕』を曞き、レビュヌで確認する」——のように、チヌムのやり方そのものを䞀぀倉えるものです。芋分け方は䞀぀で、「それをやったら、同じ皮類のPが次のスプリントで出なくなるか」。実行率が高くおも、䜜業ず願望しか実行しおいなければ、やり方が倉わった数はれロです。   䞊叞にどう答えればよかったか ——「決たりがない」ずいう芳察には、そのたた同意しおよいのです。違うのは、決たりをどこからもらうかです。りォヌタヌフォヌルは、工皋衚ず開発暙準が「い぀、誰が、䜕を曞くか」を最初に決めおくれたす。スクラムは、第2回で芋たずおり「どう䜜るか」を定矩しおいたせん。その代わり、やり方を決める暩限ず責任をチヌムに枡しおいお、決める堎がレトロです。レトロが決たりを䜜れおいないチヌムは、工皋衚から決たりをもらっおいたずきより頌りなく芋えたす。䞊叞の目にはそう映っおいお、それは正しい。ただし、りォヌタヌフォヌルに戻れば解決するわけでもありたせん。第3回で芋たように、工皋で曞かれた蚭蚈曞は、曞いた時点の珟物しか写しおいたせん。「ドキュメントがない」が「ドキュメントはあるが叀い」に倉わるだけで、困りごずの䞭身は倉わらない。そしお工皋衚の決たりは最初に䞀床しか䜜れたせんが、レトロの決たりはスプリントごずに盎せたす。だから答えはこうなりたす。「おっしゃる通り、いたのレトロは決たりを䜜れおいたせん。蚭蚈工皋に圓たるものを、完成の定矩ずしお自分たちで定矩したす。来スプリントから、抜けを皮類で数えお、仕組みを䞀぀ず぀改善しおいきたす」。䞊叞の指摘は、倖からの怜査ずしお、むしろ有甚だず蚀えたす。   なぜ「出お、実行されれば機胜しおいる」ず思い蟌むのか ——導入初期には、それで本圓に機胜するからです。始めたばかりのチヌムには「あからさたな無駄」が転がっおいお、拟えば効く。出来事を䞀぀消すだけで、チヌムは目に芋えお良くなる。その成功䜓隓が、「出す・実行する」をレトロの型ずしお固定したす。無駄を拟い尜くし、残った問題が仕組みに根ざしたものになった頃、同じ型は空回りを始めたす。もう䞀぀、倚くのメンバヌはスクラム以前に「反省䌚」の䜜法を身に぀けおいたす。問題を挙げ、担圓を決め、「以埌気を぀けたす」で締める䜜法です。誰かが怠けおいるわけではなく、新しい噚に叀い䜜法が泚がれおいるだけです。  ではレトロは本来、䜕をする時間か。前回、スクラムの基本は経隓䞻矩で、その柱は 透明性・怜査・適応 の3぀だず曞きたした。デむリヌが「今日の動き」を毎日回す小さなルヌプなら、レトロは「チヌムのやり方」をスプリントごずに回すルヌプです。   透明性 ——このスプリントで䜕が起きたかが、意芋ではなく事実ずしお芋えおいるこず。ゎヌルの達成状況、持ち越しや割り蟌みの件数、埅ち時間、そしお「同じ皮類のPが䜕回出たか」。付箋は、この事実の䞊で読たれお初めお意味を持ちたす。   怜査 ——事実を、スプリントゎヌルず完成の定矩に照らしお、繰り返し起きおいるものず、それを生んでいるやり方を芋぀けるこず。単発の抜けず、仕組みの問題を仕分けるのはここです。   適応 ——やり方を䞀぀倉えるず決め、担圓者ず完了条件を぀けお、次のスプリントの蚈画に積むこず。倉曎は仮説で、効いたかどうかは次のレトロで確かめたす。  この䞉぀に照らすず、質問者のレトロで䜕が抜けおいるかが芋えたす。出来事の透明性はあるが、繰り返しを芋぀ける怜査がなく、やり方を倉える適応が蚈画に積たれおいない。レトロを「出来事を消す䌚」から「やり方を䞀぀倉える䌚」に眮き盎す。本皿の凊方は、そのための手順です。  なお、スクラムガむド2017には「前回のレトロスペクティブで特定した改善を、少なくずも1぀スプリントバックログに含める」ずいう䞀文がありたした。スクラムガむド2020でこの䞀文は削陀されたしたが、レトロの成果物は意芋ではなく蚈画に積たれたやり方の倉曎だ、ずいう趣旚は、いたも有効な指針だず私は考えおいたす。 凊方 #  ここから挙げるのは、どれも道具です。以前にも指摘させおいただきたしたが、圢だけなぞっお「できおいる感」で満足しおいるず、手法遍歎型がひず぀増えるだけです。詊したあずは、やり方が倉わった数ず、同じ皮類のPが枛ったかどうかで、効き目を確かめおください。 たず、過去3回のPを皮類で数える  手を入れる前に、珟状を数字にしたす。盎近3回のレトロのPを、「ドキュメント系」「テスト系」「䌝達挏れ系」のように皮類で束ね、同じ皮類が䜕回出たかを数えおください。あわせお、その間に出たTryのうち、チヌムのやり方手順・基準・経路・道具を倉えたものが䜕個あったかも数えたす。倚くのチヌムで、前者は「3回ずも」、埌者は「れロ」になりたす。この二぀の数字があるだけで、「レトロが機胜しおいない気がする」は「同じ皮類のPが3回続き、やり方の倉曎はれロだった」ずいう事実に倉わり、䞊叞ぞの説明もそのたたできたす。 1単発ず繰り返しを仕分ける  付箋が出そろったら、議論の前に党員で仕分けたす。初めお起きた単発の抜けは、議論せずバックログぞ盎行。レトロではもう扱いたせん。繰り返し起きおいるもの、仕組みに原因がありそうなものだけを議題に残したす。「これは初めおですか、前にもありたしたか」をファシリテヌタヌの最初の口癖にしおください。 2Tryの粒床を揃える  議題に残ったものからTryを䜜るずき、现かすぎるものは䞀段粗く、粗すぎるものは䞀段现かくしたす。「◯◯ドキュメントを䜜る」なら、「それがなかったせいで誰が䜕に困ったか」「それはい぀誰が䜜るこずになっおいたか」ず問い、完成の定矩やチェックリストの倉曎に匕き䞊げる。「コミュニケヌションを改善する」なら、「どの情報が、誰から誰ぞ、い぀届くべきだったか」「その情報はいたどの経路を通っおいるか」ず問い、経路の倉曎に匕き䞋げる。前回芋た兌務メンバヌの時間宣蚀は、「コミュニケヌションを密に」を正しい粒床に䞋ろした䞀䟋です。ちょうどいい粒床のTryは、い぀・誰が・䜕を、が蚀えお、やったかどうかが刀定できお、同じ皮類のPが枛ったかで効き目を枬れたす。 3Tryは1個に絞り、バックログに積む  粒床を揃えたTryは、1個に絞りたす。5個の「そのうちやる」より、1個の「次スプリントで必ずやる」。遞んだ1個には担圓者ず完了条件を付け、プロダクトバックログに正匏な項目ずしお積み、次のスプリントの蚈画で拟いたす。改善を「レトロの䞭の善意」から「蚈画された仕事」に栌䞊げするこず。これが再攟送を止める最重芁の䞀手であり、レトロの「適応」そのものです。     図3: 倉えるのは出来事ではなく、やり方の歯車 4レトロの冒頭は「前回Tryのその埌」から  アゞェンダの先頭を固定したす。前回のTryは実行されたか。同じ皮類のPは枛ったか。枛っおいないなら、粒床が倖れおいたのか、実行されなかったのか。この5分があるだけで「出しっぱなしにならない」こずがチヌムに䌝わり、改善の実行率ず、やり方が倉わった数は、ここで毎回曎新されおいきたす。 5SMの問いかけを、出来事からやり方ぞ向ける  メンバヌの芖線は、攟っおおくず出来事に向きたす。スクラムマスタヌの仕事は、問いで芖線をやり方に移すこずです。䜿える問いをいく぀か挙げたす。 「これは初めおですか 過去3回のレトロで、同じ皮類のPは䜕回出たしたか」 「それがなかったせいで、誰が、䜕に困りたしたか」 「それを䜜る手順は、完成の定矩やチェックリストのどこに曞いおありたすか」 「それは来週、誰が、䜕を、今たでず違うようにやるこずですか」 「同じ状況に別の人が眮かれおいたら、違う結果になっおいたしたか」 「今回うたくいったのは、たたたたですか、それずも私たちが䜕かを倉えた結果ですか」 「これをやるず、同じ皮類のPは次のスプリントに出なくなりたすか」  逆に、「なぜやらなかったのですか」「誰の担圓でしたか」「次からどうしたすか」は避けおください。答えが「気を぀けたす」にしかならず、芖線を出来事ず人に戻しおしたいたす。 6やり方の倉曎を、䞊叞に芋える圢で瀺す  「りォヌタヌフォヌルのほうがいいのでは」ず蚀われたチヌムぞの凊方です。完成の定矩の改定、受付経路の倉曎、チェックリストの远加——レトロで決めたやり方の倉曎を䞀芧にし、「同じ皮類のPが䜕回から䜕回に枛ったか」を添えお芋せおください。工皋衚の代わりに、チヌムが自分で決たりを䜜っおいるこずが芋えれば、䞊叞の問いは「決たりがないのでは」から「次は䜕を決めるのか」に倉わりたす。䞊叞の偎も、蚭蚈曞の枚数ではなく、この䞀芧ず枛り方を芋おください。チヌムが決たりを䜜る力は、そこに珟れたす。 7それでも煮詰たったら、芖点を倉える  1〜6が回り始めた䞊でなら、テヌマ型レトロ今回は品質だけ、タむムラむン振り返りなど、手法の倉曎が効いおきたす。順序を間違えないでください。「出した埌」の扱いが同じたた「出し方」だけ倉えおも、数回で元に戻りたす。 なぜこの質問は30幎繰り返されるのか #  長いあいだ、「い぀、誰が、䜕を曞くか」ずいう決たりは、工皋衚ず開発暙準が倖から䞎えおくれるものでした。チヌムが自分でやり方を決める、ずいう仕事は、倚くの珟堎で経隓されたこずがありたせん。スクラムはその仕事をチヌムに枡したしたが、だからずいっお枡された偎が十分に蚓緎されおいるわけではありたせん。だから最初は「あからさたな無駄」を拟っお成功し、拟い尜くしたあずで、やり方を決める段階に入れずに止たりたす。そしお止たったチヌムを倖から芋た人は、決たりを䞎えおくれる叀い方法を思い出し、「それならりォヌタヌフォヌル」ず蚀う。この問答は、䞖代が替わるたびに繰り返されるでしょう。  レトロの䟡倀は、出た付箋の枚数でも、Tryの消化率でもなく、チヌムのやり方が䜕個倉わったかで枬られたす。今回のレトロで、やり方が䞀぀倉わり、それが次の蚈画に積たれたか——それだけ確かめれば、レトロが生きおいるかどうかは分かりたす。この基準さえ持おば、レトロにネタ切れはありたせん。チヌムが完璧になるたで、倉えるべきやり方は無限に芋぀かるからです。そしお完璧なチヌムには、少なくずも私は、ただ䌚ったこずがありたせん。 次回: 「スプリントレビュヌにステヌクホルダヌが来なくなりたした」
 この蚘事を読んでいただきありがずうございたす。アゞャむルグルヌプに所属する、藀井智匘です。  デむリヌ、レトロず続けおきたむベントの話、3぀目はスプリントレビュヌです。前の2぀はチヌムの内偎で完結する䌚でしたが、レビュヌはチヌムの倖の人が䞻圹です。だからこそ、圢骞化の仕方も、盎し方も、少し様子が違いたす。 質問 #  スクラムを始めた圓初は、スプリントレビュヌに関係郚眲の方々が物珍しさもあっお来おくれおいたした。ずころが4ヶ月経った今、参加者はほがチヌムメンバヌだけです。毎回きちんずデモを準備しおいるのに、芋おもらえない。  先日、発泚偎の担圓者からは、「デモは動画か資料で送っおもらえれば芋おおきたす。现かい確認は怜収のずきにたずめおやりたすので」ず蚀われたした。悪気はなさそうですし、忙しいのも分かりたす。  でも 、「チヌム内デモ䌚」ず化したレビュヌを、これ以䞊続ける意味はあるのでしょうか 回答 #  「資料で送っおください」ずいう䞀蚀に、答えが入っおいたす。盞手は、レビュヌを「報告」だず思っおいる。報告なら、わざわざ䌚に出なくおも資料で足りたす。その刀断は、盞手の立堎ではたったく合理的です。問題は、レビュヌが本圓に報告の䌚になっおいるこずのほうです。  この盞談を受けるずき、盞談者はたいおい䞉぀のこずを考えおいたす。 来なくなったのは、忙しいからか、興味を倱ったからか 資料で枈むなら、それで枈たせおしたっおよいのか チヌム内だけのレビュヌにも、やらないよりはたしな䟡倀があるのか  順に答えたす。 来なくなったのは、忙しいからでも興味を倱ったからでもなく、 来おも䜕も決たらない、ず孊習された からです。完成したものを芋せられ、拍手しお垰る䌚に、2床目から出る理由はありたせん。     図1: 準備は䞇端、垭は空——4ヶ月埌のスプリントレビュヌ 資料で枈むかどうかは、䌚の䞭身によりたす。 報告なら資料で枈みたす 。しかし「この代替フロヌは螏襲するか捚おるか」「次はどの業務領域から怜蚌するか」ずいう 刀断は、資料を送っおも返っおきたせん 。 チヌム内だけのレビュヌは、残念ながらレビュヌではありたせん。怜査しおくれる盞手がいないからです。  凊方は出垭の督促ではなく、䌚の再定矩です。レビュヌを「完成報告䌚」から「次に䜕を䜜るかを、倖の人の蚀葉で決める䌚」に倉えれば、 自分の発蚀が補品を動かすず分かった人は、呌ばなくおも来たす 。芋るべき堎所は二぀。誰に䜕を決めおもらうか。もらった意芋が、その埌どうなったか。 「レビュヌは怜収の堎ではありたせん」——その指導、腑に萜ちおいたしたか #  研修や珟堎で、「スプリントレビュヌは承認や怜収の堎ではありたせん」「デモをする䌚ではなく、怜査する䌚です」ず教わった方はすくなからずいらっしゃるでしょう。でも、こう思いたせんでしたか 完成したものを芋せお確認しおもらう。それの䜕が悪いのか。発泚偎は怜収したがっおいるのに 毎回ステヌクホルダヌの意芋を聞いおいたら、蚈画がぶれたり、おさたらなかったりするのではないか 来ない人をどうやっお呌ぶのか。督促のほかに、䜕があるのか  これらの疑問はもっずもです。結論から蚀うず  芋せるこずは悪くない、芋せお終わるこずが問題 蚈画が揺れるのは、たさに目的どおり期埅通り。ただし揺れるのはスプリント単䜍。 人は、督促では来ず、自分の圱響が及ぶ堎にだけ来続ける。 各々を深がる前に、たずレビュヌがどんな姿になりがちかを眺めおから、順に説明したす。 スプリントレビュヌのあるある #  圢骞化したレビュヌには、いく぀かの型がありたすレトロの時は”顔”でしたが、深い意味はありたせん。どれが自分たちの䌚に近いか、思い浮かべながら読んでください。 その完成報告䌚型 ——最もよく芋る型です。チヌムが「今スプリントでできたこず」を順に披露し、ステヌクホルダヌは「ありがずうございたす」ず拍手しお垰る。質問が出おも答えお終わり。次のスプリントでやるこずは、䌚の前から決たっおいたす。「資料で送っおください」は、この型ぞの、盞手からの正盎な評䟡です。     図2: 拍手しお垰る䌚。「資料芋ずきたすねヌ」 その怜収型 ——業務系の珟堎で起きやすい型です。発泚偎の担圓者や、内補でも事業郚門の担圓者が「玍品確認」の぀もりで来たす。芋るのは「蚀った通りにできおいるか」であり、「これでいいのか、次はどうするか」は議題に䞊がりたせん。第6回で、発泚偎や管理職がデむリヌに顔を出す「顧客報告型」を芋お、刀断に関わりたい人の垭はレビュヌだず曞きたした。垭を甚意しおも、怜収型のたたでは、デむリヌの報告䌚がレビュヌに匕っ越しただけです。 その党員集合型 ——「関係者各䜍」ぞの䞀斉招埅で開かれる型です。「あなたが来る理由」を誰にも䌝えない招埅は、党員に薄く扱われたす。初回は物珍しさで集たり、数回で「出なくおもいい定䟋」に分類されたす。 その刀子型 ——チヌムが「これでよろしいでしょうか」ず承認を取りに行く型です。ステヌクホルダヌの圹割は「はい」ず蚀うこずだけで、遞択肢は提瀺されたせん。承認は䞋りたすが、方向は䜕も動きたせん。怜収型が発泚偎の䜜法だずすれば、刀子型は受泚偎の䜜法です。 そのチヌム内デモ䌚型 ——その〜の行き着いた姿です。倖の人が来なくなり、チヌムだけでデモをしお終わる。蚘録が残る点は悪くありたせんが、怜査する盞手がいたせん。質問者のチヌムは、いたここにいたす。 五぀の型の底にあるもの #  五぀の型に根を匵るのは、**「レビュヌは成果物を芋せる堎だ」**ずいう前提です。もしそうなら、芋せられれば䌚は成功であり、来ないならデモの芋せ方を磚けばよく、承認がもらえれば完了、ずいうこずに玠盎になりたす。五぀の型には、䜕もおかしなずころはありたせん。玠盎に到達点に至ったのです。  そしお「芋せるだけの堎」なら、資料で枈む。盞手の蚀い分は、この前提の䞊では完党に正しいのです。  さあ、䞉぀の疑問に戻りたしょう※この蚘事の展開もパタヌン化しおきたね。 完成したものを芋せお確認しおもらうこずの䜕が悪いのか 。  悪くありたせん。動くものを芋せるのはレビュヌの出発点です。 問題は、芋せた埌に䜕もしないこず です。ステヌクホルダヌが動くものを前にしお提䟛できるのは、「蚀った通りか」の確認ではなく、チヌムが持っおいない情報——珟堎の実感、垂堎や他郚眲の状況、次に困るこず——です。それを聞かずに終わる䌚は、チヌムにずっおは報告、盞手にずっおは怜収でしかなく、どちらにも次を決める材料が残りたせん。 怜収完成の定矩や受け入れ条件ずの突き合わせは必芁な仕事ですが、レビュヌの䞭でやるこずではありたせん 。突き合わせは䌚の前に枈たせ、䌚では「これを螏たえお次をどうするか」を話す。この分担があるず、レビュヌは怜収に食われずに枈みたす。 毎回意芋を聞いおいたら蚈画が揺れるのではないか 。  揺れたすもちろん。そしお、それこそが目的です。スプリントごずに動くものを芋せるのは、方向を早く修正するためであり、方向が䞀床も倉わらないレビュヌは、䜕も怜査しおいないのず同じです。ただし、揺らすのはスプリント単䜍です。䌚の䞭で出た意芋は、その堎で開発チヌムの䜜業に割り蟌むのではなく、プロダクトバックログの䞊び順の倉曎ずしお受け止め、次のスプリントの蚈画で拟う。この受け皿があれば、意芋は「蚈画を壊すもの」ではなく「蚈画を曎新する材料」になりたす。第4回の蚀い方をすれば、スラむスの入替はこの受け皿の䞭で日垞的に起き、ナヌスケヌス䞀芧の足し匕きだけが、発泚偎の明瀺的な刀断ずしお手続きに茉りたす。 来ない人をどうやっお呌ぶのか 。  督促ではもう来ないでしょう。 人が䌚議に出続けるのは、その堎に自分の圱響が及ぶずきだけ です。読者の皆さんも、発蚀の機䌚も必芁もない報告䌚議ぞの出垭は、できれば枛らしたいはずです。  初期のレビュヌに人が来おいた理由ず、来なくなった理由は、実は同じものです。始めたばかりのころ、ステヌクホルダヌは「新しいやり方で䜕が起きるのか」を確かめに来たす。数回芋お、こう孊習したす。デモは敎っおいる、質問すれば答えおくれる、しかし自分が䜕を蚀っおも蚀わなくおも、次のスプリントでやるこずは倉わらないらしい 。この孊習が完了した時点で、レビュヌはカレンダヌの䞭で「出なくおもよい定䟋」に分類され、「資料で送っおください」が口から出たす。これはステヌクホルダヌの怠慢ではなく、合理的な行動です。  呌ぶ方法はひず぀しかありたせん。「来るず、䜕かが自分の蚀葉で決たる䌚」にするこずです。  ここで、曎改案件を扱った第3〜5回を思い出しおください。あの3本で芋たずおり、曎改案件には、発泚偎にしか決められないこずが毎スプリントのように出おきたす。怜蚌で芋぀かった「謎の挙動」を螏襲するか、盎すか、捚おるか。あるナヌスケヌスの怜蚌の深さを、最小集合で止めるか、䞻な代替フロヌたで広げるか。次にどの業務領域から珟物を動かすか。どれも、動くものを前にしお、業務を知っおいる人が決める刀断です。぀たり曎改案件のレビュヌには、議題が足りないはずがありたせん。それでも「報告䌚」になっおいるなら、これらの刀断は、レビュヌの倖——メヌルや別の定䟋——で決たっおいるか、誰も決めないたた開発者の掚枬で埋められおいるかのどちらかです。前者ならレビュヌに戻せばよく、埌者なら、それこそがレビュヌで決めるべきこずです。  それにしおも、 なぜ「芋せる堎」ずいう前提がこれほど自然に入り蟌むのか 。倚くの組織には、スクラム以前から「進捗報告䌚」「成果報告䌚」「怜収」の文化がありたす。動くものを前にしお人が集たる、ずいう芋た目が䌌おいるので、レビュヌはその既存の型の䞊に䞊曞きされ、叀い目的——報告する、確認する、承認をもらう——がそのたた生き続けたす。業務系の珟堎では、もう䞀段根深い事情が絡むこずもありたす。内補化を進めた事業䌚瀟でも、発泚先のシステム䌚瀟ず向き合うずきず同じ圹割分担ず䞊䞋関係——いわば「瀟内倖泚」の構図——が、ビゞネス郚門ずIT郚門の間に持ち蟌たれおいるケヌスが少なくありたせん。この関係のもずでは、レビュヌは「察等なパヌトナヌず次を決める堎」ではなく「発泚先の玍品確認」ずしお扱われたす。誰かが手を抜いおいるわけではありたせん。関係の圢が、䌚の圢を決めおいるだけです。  それでは、本来のスプリントレビュヌは䜕をする時間か。透明性・怜査・適応に圓おはめおみたす。   透明性 ——スプリントの成果が、資料ではなく動くものむンクリメントずしお、チヌムの倖の人にも同じように芋えおいるこず。スプリントゎヌルに察しお䜕ができ、䜕ができなかったかも隠さずに瀺したす。デモはこの透明性の手段であっお、目的ではありたせん。資料で枈むのは、ここたでです。   怜査 ——芋えおいるものを、プロダクトのゎヌルず、ステヌクホルダヌが持ち寄った垂堎・珟堎の状況に照らしお、「このたた進んでよいか」「䜕が倉わったか」を確かめるこず。ここで初めお、チヌムの倖の情報が入っおきたす。資料を送っおも、これは返っおきたせん。   適応 ——怜査の結果を受けお、次に䜕を䜜るかを決めるこず。プロダクトバックログを䞊べ替え、方向を倉える。レビュヌの成果物はデモではなく、フィヌドバックず、それを螏たえたバックログの方向づけです。  この䞉぀に照らすず、完成報告䌚型のレビュヌの正䜓が芋えおきたす。透明性デモに䌚の時間を䜿い切り、怜査も適応も行われおいない。報告䌚型のデむリヌず、出しっぱなしのレトロず、同じ構図です。 「成果物を芋せる堎」から「次に䜕を䜜るかを倖の人ず決める堎」ぞ 。眮き換えるのはこの䞀点です。ここが倉わらなければ、凊方はどれも効きたせん。 凊方 #  凊方は手段です。レビュヌの進め方にも有識者の提案は倚く、どれを遞んでもかたいたせん。ただ、なぞっお「できおたす」感を埗るだけなら、刀子型ず倉わりたせん。レビュヌぞの評䟡は出垭者の数ではなく、レビュヌを機にバックログが動いた回数で刀定しおください。 たず、レビュヌでバックログが動いた回数を数える  手を打぀前に、たず数えたす。盎近3〜4回のレビュヌに぀いお、その䌚を機にプロダクトバックログの䞊びや䞭身が倉わった件数を数えおください。れロが䞊ぶなら、レビュヌは怜査も適応もしおいない、ずいう事実が手に入りたす。「ステヌクホルダヌが来ない」ずいう嘆きは、「過去4回のレビュヌで、バックログが動いた回数はれロでした」ずいう報告に倉えたほうが、次の凊方が通りたす。レトロで前回Tryのその埌を数えたのず同じ理屈です。 意思決定の堎ずしお再蚭蚈する  アゞェンダの䞭心を「デモ」から「決めるこず」に移しおください。毎回1぀でいい、ステヌクホルダヌの刀断を芁する問いを甚意し、招埅状にそれを明蚘したす。「今回のレビュヌで決めたいこず: ◯◯」の䞀行があるだけで、䌚の性質は倉わりたす。曎改案件なら問いには事欠きたせん。「怜蚌で芋぀かったこの挙動は、螏襲したすか、盎したすか」「請求曞発行の怜蚌は最小集合で止めおよいですか、月初の䞀括発行たで広げたすか」「次に動かすのは入金照合ず月次締めのどちらからにしたすか」。新芏開発なら「この機胜はこの圢でリリヌスしおよいか」「AずBのどちらの方向で次を進めるか」「この仮説は珟堎の実感ず合っおいるか」等々   冒頭はスプリントゎヌルに察しお䜕ができたかから始め、その䞊で問いを眮く。そしお決めたこずは議事録やバックログに蚘録し、組織に正匏な倉曎手続きがあるなら、そこぞ぀ないでください。口頭の合意のたたにしないこずが、この運甚を続ける肝になりたす。  なお、その堎で決めきれない議題皟議事項などは、「レビュヌでは方向の掚薊たでを決め、正匏決定は既存の手続きに乗せる」ず明瀺しおおくず、䌚議䜓の䜍眮づけや暩限を巡る混乱を避けられたす。  図3: 動くものを前に、倖の人の蚀葉でバックログが動く 問いを事前に配る  圓日その堎で「ご意芋は」ず聞かれおも、人は答えられたせん。デモで芋せるもの、刀断しおほしいこずを事前に短く共有し、考えおくる時間の䜙裕を提䟛しおください。フィヌドバックの質は、準備時間に比䟋したす。「資料で送っおください」ず蚀われたら、この事前共有をその資料にしおしたえばよいのです。 送るのは報告ではなく、「圓日、これを決めおほしい」ずいう問い です。 名指しで、理由぀きで招埅する  䞀斉招埅をやめ、今回の議題に関係する人を絞っお呌びたす。「経理郚の◯◯さん、今回の垳祚出力はお手元の月次業務に盎結するので、実際の画面で確認しおほしい」。呌ぶ理由を蚀えない盞手は、今回は呌ばなくおいい盞手です。少人数でも、圱響力ず意味のあるフィヌドバックが出る䌚のほうが、倧人数の沈黙の堎よりも、䜕倍も䟡倀がありたす。第6回で、デむリヌに顔を出す発泚偎や管理職に「刀断に関わりたいなら、その堎所はレビュヌです」ず垭を甚意する話をしたした。その垭に呌ぶずきも同じで、「この刀断をあなたにしおほしい」ず理由を぀けお呌びたす。 怜収は䌚の前に枈たせる  怜収型に寄っおいる珟堎では、受け入れ条件ずの突き合わせを、レビュヌの前に担圓者ず枈たせおおきたす受け入れ条件が事前に明文化されおいれば、倧郚分は条件ずの突き合わせで枈みたす。レビュヌ圓日は「蚀った通りできおいるか」の確認ではなく、「これを螏たえお次をどうするか」に時間を䜿う。このようなステヌクホルダヌの関わり方を最初に合意しおおくず、レビュヌが玍品確認の時間に食われなくなりたす。 持ち垰れる䞀枚を枡す  発泚偎の担圓者は、レビュヌの埌、瀟内に報告する仕事を抱えおいたす。「資料で送っおください」の半分は、その報告甚の材料が欲しい、ずいう意味です。第3回で、「怜蚌枈みリスト」「残リスク」「業務圱響順」ずいう語圙を担圓者ず共有する話をしたした。レビュヌの終わりに、今回の怜蚌で怜蚌枈みリストがどこたで䌞び、䜕が決たり、残リスクがどう倉わったかを䞀枚にしお枡しおください。担圓者はそれをそのたた瀟内に持ち垰れたす。 刀断は䌚で、報告は䞀枚で 。この分担ができるず、「資料で」ずいう芁望は消えたす。 フィヌドバックの「その埌」を芋せる  もらった意芋がどうなったかを、次回レビュヌの冒頭で必ず報告しおください。「前回の◯◯さんの指摘は、この圢でバックログに入り、今回のデモに反映されおいたす」「△△のご芁望は怜蚎の結果、今期は芋送りたした。理由は 」。採甚でも芋送りでもいい、自分の以前の発蚀が远跡されおいるこずが䌝われば、発蚀は「蚀い損」ではなくなりたす。これが次回の出垭の最倧の動機になりたす。  この再蚭蚈は、チヌムずステヌクホルダヌの共同䜜業です。チヌムは問いを甚意しお意芋の行方を远跡し、招かれた偎は刀断を持っお垭に着き、自分の意芋がどうなったかを次回確かめる。この埀埩が回り始めるず、レビュヌは呌ばなくおも人が来る䌚になりたす。「瀟内倖泚」の䞊䞋関係を察等な協働に組み替えおいく、地道な働きかけでもありたす。 なぜこの質問は30幎繰り返されるのか #  「動く゜フトりェアを定期的に芋せる」ずいう圢は、導入初日から真䌌できたす。しかし「芋せたものを材料に、倖の人ず䞀緒に次を決める」ずいう䞭身は、チヌムの倖の人間関係ず組織の意思決定様匏に螏み蟌む必芁があり、栌段に難しい。だから倚くのチヌムが、たず圢から入り、圢のたた止たりたす。そしお数ヶ月埌、空垭の䞊んだ䌚議宀で同じ疑問を抱くのです。  レビュヌの出垭者数は、チヌムず組織の接続の健党さを瀺すバロメヌタです。空垭が続くなら、それはチヌムの倖ずの察話が途絶えかけおいるサむンであり、デモの出来栄えより先に盎すべきものがありたす。今回のレビュヌで、倖の人の蚀葉で䜕かが決たり、バックログが動いたか——この䞀぀の問いが、スプリントレビュヌを枬る蚈噚になりたす。  えやっおみたけど、ステヌクホルダヌ偎がどうしおも動いおくれない ムムム、そんな環境での戊い方も、いずれこの連茉のどこかで扱いたしょう。 次回: 「ストヌリヌポむントの人日換算を䞊叞に求められたす」
こんにちは。株匏䌚瀟゚ス・゚ム・゚スの人材玹介開発グルヌプの藀井ず申したす。 以前、看護垫向け人材玹介サヌビス「ナヌス専科 転職」のWEB゚ンゞニアずしお取り組んだスクラムの改善に぀いおご玹介したした。 珟圚は、耇数のWEB開発チヌムを暪断しお䌎走する「むネむブリングチヌム」の立ち䞊げず掚進を担っおいたす。 本皿でご玹介するのは、このむネむブリングチヌムの立ち䞊げから珟圚たでの半幎間です。この半幎で、私たちは自分たちのスコヌプを䞀床倧きく倉えたした。䜕を考えお始め、䜕をきっかけに、どう倉えたのか。ただ道半ばの取り組みですが、考えたこずを残しおおきたいず思いたす。 ※本皿では、WEB開発を担圓する゚ンゞニアのチヌムを「開発チヌム」、䞻には集客に責任を持ち぀぀事業成長をミッションずするマヌケティング組織を「マヌケ」ず呌ばせおいただきたす。 むネむブリングチヌムを立ち䞊げるたで 圓瀟には、医療・介護などの分野で職皮ごずに耇数の人材玹介サヌビスがあり、それぞれにWEB開発のチヌムがありたす。 各チヌムは、担圓するサヌビスの事情に合わせお運甚を磚き蟌んできたした。マヌケが斜策を立案し、開発がそれを確実に圢にする。圹割が明確なぶん速く回せる進め方で、これたでの成果はその積み重ねの䞊にありたす。 受け取っお䜜る、から、䞀緒に事業を䌞ばす ぞ 䞀方で、䟝頌を受けお実装するずころに軞足が眮かれおいるず、開発偎が斜策の「なぜやるのかWhy」に螏み蟌む機䌚は限られおいきたす。芋方を倉えれば、次のような䌞びしろがありたした。 斜策の背景や期埅する成果を、着手する前にもっず深く握れる 䜜ったあずの効果を芋届け、そこで埗た孊びを次の斜策に掻かせる 各チヌムが積み䞊げた工倫を、他のチヌムぞ流しおいける 長く取り組んできた開発基盀の敎備が䞀段萜し、これたでより速いペヌスで改善を重ねられる土台が敎っおきたタむミングでもありたした。そこで次の段階ずしお、 開発組織も事業責任を担い、マヌケず䞀緒にサヌビスを改善しお事業を成長させる状態 を目指すこずにしたした。 進め方の蚀葉にするず、倉えたいのはここです。 これたで これから Whyなぜやるのか マヌケが定め、開発は䟝頌ずしお受け取る マヌケず開発で䞀緒に考える What䜕を䜜る・詊すか 䟝頌の内容ずしお決たっおいる 優先床も成果指暙も䞀緒に決める Howどう䜜るか 開発が担う 開発がリヌドするここは倉わらない WhyずWhatに開発が入っおいくぶん、マヌケにずっおも技術芳点からの提案を受け取りやすくなり、結果を䞀緒にふりかえりやすくなりたす。どちらか䞀方のための倉曎ではなく、双方に利のある圢にしたいず考えおいたした。 立ち䞊げ時に眮いた2぀の方向性 以䞊を螏たえ、立ち䞊げ時の方向性は倧きく2぀ずしたした。 各 WEBチヌムの接続を匷める — 違いを敎理しお芋える状態にし、孊びを橋枡しする マヌケず䞀緒に Why から考えおいける組織を぀くる — 開発も事業成果に責任を持぀前提で、Whyから䞊走する 「むネむブリングチヌム」ずいう名前はどこから来たか この2぀を進める圹割ずしお立ち䞊げたのが、むネむブリングチヌムです。名前も考え方も、 『チヌムトポロゞヌ 䟡倀ある゜フトりェアをすばやく届ける適応型組織蚭蚈』マシュヌ・スケルトン、マニュ゚ル・パむス 著原田階郎、氞瀬矎穂、吉矜韍倪郎 蚳、日本胜率協䌚マネゞメントセンタヌ をもずにしおいたす。 同曞では、組織のチヌムを4぀の基本タむプで捉えたす。私たちの状況に圓おはめるず、各サヌビスのWEB開発チヌムは、ナヌザヌずビゞネスぞの䟡倀提䟛に責任を持぀ ストリヌムアラむンドチヌム にあたりたす。そしお むネむブリングチヌム は、ストリヌムアラむンドチヌムが自埋的に動けるよう、特定の領域で胜力のギャップを埋める圹割を担うチヌムです。 ここで最初に握っおおいたのは、 代わりにやっおあげるチヌムではない ずいうこずでした。同曞でも、むネむブリングチヌムは支揎する盞手の䜜業を肩代わりするのではなく、盞手が自分でできるようになるこずを目的ずし、その関わり方も恒久的なものではないずされおいたす。 この前提を先に眮いたこずが、埌々たで刀断の支えになりたした。実際、チヌム指針には「やらないこずリスト」を甚意し、その先頭に「各チヌムの代わりに、芁件定矩やバックログ敎理を党郚代行する」を眮いおいたす。成果は「自分たちで䜜った量」ではなく「各チヌムが自走できるようになったか」で枬る、ずも決めたした。 こうしお、決める立堎ではなく各チヌムの隣で䞀緒に走る存圚ずしお、少人数のチヌムで掻動を始めたした。 なお、このあずご玹介するスコヌプの倉曎を経お、珟圚の私たちの実態は同曞の定矩そのたたではなくなっおいたす。その点は埌半で改めお觊れたす。 最初の半幎でやったこず ここからは、各チヌムぞの働きかけずしお実際に手を動かしたこずを3぀ご玹介したす。 1. たず「知るこず」から始める いきなり共通化に進たず、各チヌムのリヌダヌぞのヒアリングず定䟋ぞの参加から始めたした。あわせお、開発メンバヌ向けの説明䌚ずマヌケの皆さんずの察話䌚も実斜し、目暙・運甚・匷み・困っおいるこずをフラットに聞かせおもらいたした。 ヒアリングを重ねお分かったのは、チヌムごずに眮かれた状況がかなり違うずいうこずでした。連携が成熟しおいるチヌム、短期の目暙がきびしいチヌム、組織の再線が進行䞭のチヌム。同じ型を同じ速床で圓おはめおもうたくいかないこずは明らかでした。 そこで、進め方の原則を3぀決めたした。 どこたで螏み蟌むかの線は、暫定版から磚く — 机䞊で曞き切らず、珟堎を芋ながら曎新しおいく前提で眮く 抜象的な線匕きより、1件の事䟋を先に぀くる — 実際にうたくいった䟋のほうが、話が早い 察象を絞っお厚く入る — 党チヌム同時展開はしない。成功確率の高いずころに集䞭する 型から入らず、たず聞くこずに時間を䜿ったからこそ、どこにどう入っおいくかを、机䞊の想定ではなく各チヌムの実態に合わせお決められたした。 2. 課題管理のフォヌマットを揃える チヌムごずに起祚の粒床や指暙の定矩が異なるず、他チヌムの取り組みから孊ぶこずが難しくなりたす。そこで、管理のためではなく「お互いの工倫から孊べるようにするため」ずいう目的で、課題管理のフォヌマットを共通化したした。 課題皮別機胜開発仮説怜蚌技術改善調査保守運甚䞍具合察応を定矩する サむズ・タヌゲット・期埅される効果の倧きさ・緊急床などを、数倀型ではなく遞択リストで持぀ 起祚時にWhyを必ず蚀語化する運甚に揃える 「そもそも䜕を課題ずしお起祚するか」の基準も蚀語化する1行の修正たで起祚するのか、など 党チヌム䞀斉ではなく、準備の敎ったチヌムで先行導入しお怜蚌する 自由入力ではなく遞択リストにしたのは、あずから比べられるようにするためです。自由に曞けるほど蚘述は豊かになりたすが、その代わり集蚈の段階で揃わなくなりたす。 もうひず぀、フォヌマットを配っただけでは良い課題が自然に起祚されるわけではない、ずいう指摘がチヌム内から出たした。起祚の質は、曞き手の慣れやそのずきの時間の䜙裕に巊右されたす。そこで、導入したチヌムのリファむンメントぞ䞀緒に入っお䌎走し぀぀、初皿づくりや䞀次レビュヌぞAIを組み蟌む運甚も詊しおいたす。人の指摘に頌らず䞀定の氎準ぞ匕き䞊げられれば、曞き手の負担も、指摘する偎の気疲れも枛らせるず考えたした。 「比べられる状態」ができたこずで、他チヌムの斜策や孊びを参照しやすくなりたした。共通化するのは土台だけで、各サヌビスの戊略や専門性はそのたた維持しおいたす。 3. 登録した先たで、ナヌザヌの䜓隓を通しお芋られるようにする 私たちが担圓しおいる人材玹介サヌビスは、求職者がWEBサむトから登録したあず、キャリアパヌトナヌが求人のご玹介や遞考のサポヌトを行い、入職しお働き始めるずころたでがひず続きの䜓隓になっおいたす。WEBサむトはその入り口であり、登録は通過点にすぎたせん。ナヌザヌにずっお本圓に倧事なのは、玍埗できる職堎ず出䌚えたか、入職しお働き続けられおいるかです。 ずころがデヌタの䞊では、登録の前ず埌が分かれおいたした。WEB偎で芋えるのは登録たでの動きで、その先で䜕が起きたのかは別の堎所にありたす。これでは斜策の評䟡が「登録がいく぀増えたか」に寄り、良い出䌚いに぀ながったのかどうかは芋えたせん。 そこで取り組んでいるのが、 登録の前埌を䞲刺しにしお、ひず続きの䜓隓ずしお分析できる状態を぀くるこず です。これが䞀本の線で぀ながるず、「登録を増やす」ではなく「良い出䌚いに぀ながる登録を増やす」ほうに目暙を眮き盎せたす。あわせお、サヌビスごずに数え方の異なる指暙の定矩を揃えるこずも進めおいたす。 この取り組みで倧きかったのは、 デヌタ基盀を担圓するチヌムず組んで進められたこず です。同じ時期に近い領域の蚭蚈が䞡偎で進んでおり、そのたたでは぀ながらないものが2぀できるずころでした。早い段階で合流し、こちらから叩き台を持ち蟌む圢で、受け持぀範囲ずデヌタの受け枡し方を䞀緒に決めおいきたした。 珟圚は、たず1぀のチヌムで実装を進めおいるずころです。ここが終わった段階で狙いどおりの状態になったかを怜蚌し、他サヌビスぞの暪展開を怜蚎したす。 1぀の基盀を䞀緒に蚭蚈したこずで、デヌタ基盀チヌムずの間に、现かいこずでも聞き合える関係ができたした。暪断で取りにいく䟡倀は、成果物そのものだけではありたせんでした。 転機『TRANSFORMED』の読曞䌚 こうした取り組みを進めおいた頃、プロダクト開発に関わる組織が向かう先ずしお、 プロダクトオペレヌティングモデルぞの転換 ずいう方向性が瀺されたした。その考え方のもずになっおいるのが、 『TRANSFORMED むノベヌションを起こし真の DX ぞず導くプロダクトモデル』マヌティ・ケヌガン 著暪道皔 蚳、日本胜率協䌚マネゞメントセンタヌ です。 そこで、人材玹介開発グルヌプでも『TRANSFORMED』の読曞䌚を行いたした。 読曞䌚を通じお私たちが受け止めたのは、 ゚ンパワヌされたチヌムは「文脈 × 胜力」で成り立぀ ずいう考え方です。胜力だけを匕き䞊げおも、向かう先が共有されおいなければ「䞊手に、けれど違う方向ぞ進むチヌム」になりかねたせん。逆に蚀えば、「なぜこの課題を解くのか」が届いお初めお、珟堎は「䜕をやらないか」を自分で刀断できるようになりたす。 この芳点で自分たちの半幎をふりかえるず、私たちが手厚く支揎しおいたのは 胜力の偎 でした。フォヌマットを揃える、リファむンメントに䌎走する、分析の土台を敎える。どれも必芁なこずですが、文脈の偎には十分に手が届いおいたせんでした。 スコヌプを、より䞊䜍レむダヌぞ この半幎で倉わったこずのひず぀に、入っおくる情報がありたす。 暪断で動くようになったこずで、各チヌムのリヌダヌやマヌケ、デヌタ基盀のチヌムず話す機䌚が増えたした。それに加えお事業やプロダクトの方針を決める意思決定者ずのやりずりの頻床も䞊がり、これたで自分たちのずころたで届いおいなかった、より䞊のレむダヌで䜕が議論されおいるのかが芋えるようになりたした。 䞡偎が芋えるようになっお、はっきりしおきたこずがありたす。 戊略は確かに存圚しおいる。ただ、それがメンバヌの手元に届いお、日々の刀断の材料になっおいるずは蚀いにくい状態だった ずいうこずです。 意思決定者が持っおいる怜蚎の背景や根拠は、珟堎には決たった結論の圢で届きたす。その手前にある「なぜこれを遞んだのか」たでは共有されにくく、メンバヌが自分の蚀葉で語れるずころたでは届きたせん。 半幎の掻動を通しお芋えおきたボトルネックは、ここでした。 䞊䜍レむダヌで考えた戊略がメンバヌの手元たで適切に降り、メンバヌ自身で成果ぞコミットできる䜓制になっおいないこず 。いくら進め方の型を敎えおも、ここが埋たらないかぎりは近づきたせん。私たちが最初に眮いた「各チヌムの進め方を支える」ずいうスコヌプは、この぀なぎ目そのものには届いおいたせんでした。 そこで、むネむブリングチヌムのスコヌプをより䞊䜍レむダヌぞ倉えるこずにしたした。「翻蚳」の圹割を匷め、意思決定者ずの方針すり合わせを密に行いながら、組織にずっおの最善を刀断しお行動する、ずいう立ち䜍眮です。 これたで これから 䞻に芋る局 各チヌムの進め方・運甚 戊略ず珟堎の意思決定の぀なぎ目 果たす圹割 型ず仕組みを敎えお䌎走する 戊略を翻蚳し、珟堎の意思決定に接続する 意思決定者ずの関わり 決たった方針を珟堎に届ける 方針そのものをすり合わせ、組織にずっおの最善を刀断する 方向を倉えたずいうより、 どのレむダヌに手を入れるかを倉えた ずいう感芚に近いです。胜力偎の支揎をやめたわけではなく、ただ誰も手を぀けおいなかった文脈偎を、空癜ずしお匕き受けるこずにしたした。 「むネむブリングチヌム」の定矩から離れおいる点に぀いお 前半でご玹介したずおり、私たちのチヌム名ず出発点は『チヌムトポロゞヌ』のむネむブリングチヌムにありたす。ただ、スコヌプを䞊䜍レむダヌぞ倉えたこずで、 同曞の定矩をそのたた圓おはめるず、実態はかなり違うものになっおきおいたす 。 同曞のむネむブリングチヌムは、特定の領域における胜力のギャップを埋めるこずに焊点があり、支揎する盞手や期間を区切っお関わり、圹目を終えたら離れおいくこずが前提ずされおいたす。䞀方で今の私たちは、戊略の翻蚳や意思決定者ずの方針すり合わせ、プロダクトビゞョンの蚀語化、䜓制の蚭蚈ずいったより䞊䜍の局に軞足を移しおいたす。特定の胜力を䞀定期間で匕き䞊げお離れる、ずいう圢からは離れ、担い手のいない圹割を恒垞的に匕き受けおいる状態に近いです。 そのため、本皿を「『チヌムトポロゞヌ』のむネむブリングチヌムの実践䟋」ずしおお読みいただくず、定矩ずのずれを感じる郚分があるかもしれたせん。 䞀方で、同曞から受け取った栞の郚分 — 代わりにやっおあげない 、成果は 各チヌムが自走できるようになったかで枬る — は、スコヌプが倉わっおも倉えおいたせん。名前に実態を合わせにいくのではなく、組織にずっお今必芁なこずに圢を合わせた結果ずしお、こうなっおいたす。このこず自䜓が、この半幎の孊びの1぀でもありたした。 今、取り組んでいるこず プロダクトビゞョン・プロダクト戊略を蚀葉にする 「なぜこの課題を解くのか」ずいう文脈が開発メンバヌに届き、各メンバヌが根拠を理解した䞊で意思決定できる状態を぀くるこずを狙っおいたす。個別のサヌビスやWEBサむトの最適化に芖点が閉じないよう、事業党䜓を1぀のプロダクトず捉えるずころから始めたした。 ただし、実際に着手しおみお、進め方そのものを組み替えるこずにしたした。決め手になったのは、ビゞョンは曞けば届くずいうものではない、ずいうこずでした。どれだけ蚀葉を磚いおも、受け取る偎ずの間に「䞀緒に事業の成果に責任を持぀」関係ができおいなければ、掲げただけで終わっおしたいたす。 だずすれば、先に必芁なのはそちらです。そう考えお、ビゞョンの蚀語化よりもパむロットを先行させるこずにしたした。 パむロットチヌムで、マヌケずの協業の圢を探る どこたでを誰が持぀のか。その線を抜象的に匕こうずするず議論はいくらでも続けられおしたうので、取り組みやすい1チヌムを遞び、 課題を決めるずころから成果を芋届けるずころたでを䞀緒に䞀呚する パむロットを準備しおいたす。 ここで眮いおいる芋立おは、 戊略を蚀語化しお共有し蚈枬するだけでは、「背景をよく理解したうえで、枡されたものを䜜るチヌム」で止たっおしたう ずいうこずです。関係を倉えるには、解く課題を決めるずころから䞀緒にいる必芁がありたす。 そのため、䜜るものを決める前に、次のようなこずを先に眮いおから始める぀もりです。 どんな課題を扱い、ナヌザヌのどんな行動が倉われば前進ず蚀えるのか 䜕を優先するかを、誰がどこたで決めるのか どのタむミングで、䜕を芋お、続ける・倉える・やめるを刀断するのか ナヌザヌの実際の声や行動を、どこから確かめにいくのか ふりかえりで芋たいのは、次のようなこずです。 ナヌザヌの行動が実際に倉わったか それが事業の成果に぀ながるず説明できるか それはこの進め方だからこそ出せた結果ず蚀えるか もっずも、どういう圢が私たちにずっお良い協業なのかは、やっおみお分かるこずのほうが倚いはずです。今はその最初の䞀呚を回そうずしおいるずころです。 ふりかえっお思うこず 半幎やっおみお、匷く感じおいるこずが3぀ありたす。 1. 暪断で動くず、入っおくる情報が倉わる 暪断で動くこずの䟡倀は、チヌム間で孊びを橋枡しするこずだず思っお始めたした。ただ実際に効いたのは、敎えた仕組みや型よりも、 事業の方針がどういう背景で決たっおいるのかを知れるようになったこず でした。 1぀のチヌムの䞭にいるず、方針は結論の圢で受け取るこずになりたす。暪断の立堎になるず、その結論に至る前の議論や刀断の材料にも觊れる機䌚が増えたす。そうなるず、「たぶんこちらのほうが良さそうだ」ではなく「この背景があるから、いたはこちらを取る」ず蚀えるようになる。今の状況で取れる最善を自分たちで考えられるようになったのは、始める前には芋えおいなかった倉化でした。 2. 自分たちのスコヌプ自䜓も、怜査ず適応の察象だった スクラムでいう「怜査ず適応」は、個々のチヌムの進め方だけでなく、暪断チヌムの存圚意矩そのものにも圓おはたりたす。机䞊で正しい圢を決めおから動き出しおいたら、戊略ず珟堎の぀なぎ目がボトルネックだずは特定できなかったはずです。動いたからこそ、手を打぀べき堎所が芋えおきたした。 半幎でスコヌプを倉えられたのは、仕組みよりもメンバヌのマむンドによるずころが倧きいず思っおいたす。䞀床決めた圢に固執せず、今の状態に合う圢ぞ倉えおいこうずする姿勢があったからこそ、「自分たちのやっおきたこずは、本圓に効くずころに圓たっおいるのか」ず率盎に問い合えたした。圓初思い描いた圢からは倉わりたしたが、遠回りだったずは考えおいたせん。課題を特定し、そこに手を打おる状態になったこず自䜓が、この半幎の成果です。 3. 暪断チヌムこそ、広げる前に1぀通す 暪断で動く立堎だず、党チヌムに同時に手を入れたくなりたす。ただ、少人数でそれをやるず、どこも䞭途半端になりたす。 実際にやっおみるず、課題管理のフォヌマットも、デヌタを䞲刺しにする取り組みも、マヌケずの協業もすべお「準備の敎った1぀」から始める圢になりたした。1぀通すず、型が手に入るだけでなく、「これはうたくいった」ずいう実䟋が残りたす。他のチヌムに広げおいく堎面で効いおくるのは、正しさの説明よりも、その実䟋のほうだず思っおいたす。 最埌に 最埌たでご芧いただきありがずうございたした。 むネむブリングチヌムの立ち䞊げから、スコヌプを䞊䜍レむダヌぞ倉えるたでの半幎をご玹介したした。取り組みはどれもただ途䞭ですが、「戊略ず珟堎の間にある翻蚳の䜙癜は、誰かが匕き受けるべきだ」ずいう手応えを確かに埗おいたす。 匕き続き、各チヌムやマヌケの皆さんず䞀緒に、プロダクトの力で事業の成果に貢献できる組織づくりを進めおいきたいず思いたす。 参考文献 マシュヌ・スケルトン、マニュ゚ル・パむス 著原田階郎、氞瀬矎穂、吉矜韍倪郎 蚳『チヌムトポロゞヌ 䟡倀ある゜フトりェアをすばやく届ける適応型組織蚭蚈』日本胜率協䌚マネゞメントセンタヌ、2021幎 マヌティ・ケヌガン 著暪道皔 蚳『TRANSFORMED むノベヌションを起こし真の DX ぞず導くプロダクトモデル』日本胜率協䌚マネゞメントセンタヌ、2024幎

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