COCOA茶話会 第二席「携帯電話による保健所連絡の効率化を考える-AIは感染症を制圧できるか?-」
イベント内容
開催内容
概要
2020年6月より運用が開始され、2022年11月に終了した、接触確認アプリCOCOA。導入後、さまざまな問題が発覚しましたが、その一つに、陽性者や濃厚接触者が保健所と効率的に連携できないという問題がありました。たとえば、陽性が判明した場合、「誰から感染したか」を明らかにし同じく感染した他の感染者を明らかにしたり、「誰に感染させたか」を調査して必要な検査を手配したりする必要があります。こうした連絡は、保健師による電話での聞き取りを中心とした作業であり、電話の掛け手、受けて双方に大きな負担となります。ChatGPTに代表される人工知能技術は、この保健所と陽性者や濃厚接触者との連絡を効率化することを通じて、感染症の制圧に大きく貢献するポテンシャルがあります。
我々のグループが新たに始めた
「感染症制圧用情報技術の実用化に向けた多施設フィールドトライアル」は、そうした情報技術の研究開発を通じて、感染症の制圧に取り組むプロジェクトです。国の機関である科学技術振興機構(JST)の社会技術研究開発センター(RISTEX)が主催する「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム」に採択され、現在、研究の立ち上げを進めています。今回の茶話会では、研究代表者が、ゲストと共に、このプロジェクトの狙いと概要をざっくばらんに意見交換します。
※ 参加に際しては、各自でお茶とお茶菓子の用意をお願い致します。(主催者側での用意は御座いません)
演者
北見工業大学 教授・保健管理センター長 奥村 貴史
発表内容
COCOAが有効に機能しなかった理由の1つに、陽性者や感染症の通知を受けた接触者と連絡を行う保健所側のボトルネックがあります。HER-SYSの混乱等でも明らかとなったこの保健所側の感染症危機管理対応について概説し、情報技術、とりわけ、携帯電話(スマートフォン)を有効活用した効率化について意見交換を行います。
ゲスト
北海道大学 准教授 坂本 大介
東京大学 准教授 大向 一輝
奈良先端科学技術大学院大学 助教 大内 啓樹
情報・システム研究機構 特任准教授 山本 泰智
感染症コンサルタント 堀成美
(敬称略)
こんなエンジニア・学術関係者におすすめ
- COCOAがパンデミック対策としてどう貢献したか興味がある
- 接触確認アプリがどのように評価されうるか興味がある
- 感染症の拡がりを抑制する情報技術に興味がある
- 自然言語処理やLLMなどの情報技術に興味がある
注意事項
※ 掲載タイミングや更新頻度によっては、情報提供元ページの内容と差異が発生しますので予めご了承ください。
※ 最新情報の確認や参加申込手続き、イベントに関するお問い合わせ等は情報提供元ページにてお願いします。
新規会員登録
このイベントに申し込むには会員登録が必要です。
アカウント登録済みの方はログインしてください。
※ ソーシャルアカウントで登録するとログインが簡単に行えます。
※ 連携したソーシャルアカウントは、会員登録完了後にいつでも変更できます。