Facebook Developer Circle Osaka 新規事業のプロに聞く アイディアワークショップ
2019/01/20(日)18:30
〜
20:30
開催
ブックマーク
画像
-
Facebook Developer Circle Osaka 新規事業のプロに聞く アイディアワークショップ
-
朝日放送でVCを設立された梅田さん
-
アイディアワークショップに取り組まれる参加者のみなさま
Facebook Developer Circle Osaka のコミュニティとしての第9回イベント
「IDEA WORKSHOP」が2019年1月20日に行われました。
今回のイベントではエンジニアの方々がプロダクト開発やハッカソンでの優勝を目指す際に必要となるアイディア創出を各界の新規事業のプロの方々にレクチャーをいただきました!
中小企業診断士の上野さん
セブン銀行の島田さん
朝日放送でVCを設立された梅田さん
など豪華なメンバーが登壇されました。
上野さんは
新規事業を考える上で大切なこと
新規事業経験の中で気付いたこと
の2つのことをベースに教えていただきました。
まず1つ目が、「わかるとできるは天と地ほどの差がある」
中小企業診断士としての資格を持ち、ロジカル思考や水平思考等、十分なスキルを持っていた中、自ら新規事業を考えてみると、半年以上に渡りビジネスプランが改善されずうまくいかなかったといいます。
”阪神ファンになるな、選手となれ”と行動する大切さを教えて頂きました。
2つ目が、「本当に残さなければならない価値が分かっているか」
新規事業をブラッシュアップする中で、最も大切なことの1つがビジネスプランの
”本当に残すべき価値”を明確にすることだと教えて頂きました。
誰のどんな問題を解決したいのか。これを明確にしたことで、ビジネスプランをピポッドする際に驚くほどやりやすくなったと言います。
手段から入らず、何を成し遂げたいかを明確にしてくださいと教えて頂きました。
次に、島田さんからお話をいただきました。
キャッシュレスが徐々に浸透している状況の中、セブン銀行では、SNSで大きく話題となったイケメンATMを初め、新しいビジネスを考えることが社内で求められています。
島田さんからは、大企業での新規事業での活動と「始動Next Innovator」に参加して感じた両者の違いやシリコンバレーでの経験から学んだスタートアップ運営で大事なことについてお話いただきました。
まず、大企業の新規事業において求められていることは、
データ等で説得力を持たせること、
いくら儲かって失敗しないかということを伝えること。
それに対し、
VCは、事業計画や提案内容よりその人自身を見ていると気付いたとおっしゃっていました。
また、VCに提案する際に大事なことは、誰にでもわかる平易な言葉で説明し、時間をオーバーさせないこと。
聞き手が関心を失う最大の理由は、理解できないことだと教えていただきました。
最後に、シリコンバレーで学んだ、日本の企業にない良い点は、
「Yes and communication」だそうです。
相手から出た意見は否定せずに、肯定した上でこの部分はどうか?
と継ぎ足して深めていく流れがうまく行っていたと教えていただきました。
最後に、梅田さんからお話をいただきました。
VCの視点から投資先の何を見ているのか、
シリコンバレーで感じたことをお伝えいただきました。
梅田さんは、シリコンバレーでVCとして滞在していました。
シリコンバレーではVCは、7軍まであり、特にVCにおいては中国企業が影響力を持っているため、中国のVCに対して、数多くのスタートアップが中国VCに対してアピールしていたらしいです。
シリコンバレーでの風潮として、日本と大きく違うところを2つ挙げられました。
1つ目が、まず何を重要視しているかということです。
シリコンバレーでは、会って初めて聞かれることは、
「何に力を注いでいますか、何をやりたいですか」であり、
まず、企業や所属を聞かれる日本とは全く異なった考え方だと感じたと言います。
2つ目に、失敗を重要視することです。
シリコンバレーでよく尋ねられる質問のもう1つに
「最近、失敗しましたか」というものがあるそうです。
自分の実力以上のことをやっていない
明確な目標設定がない
明確な意思決定をしていない
だから、失敗した事がないという考え方が根付いていたと教えていただきました。
失敗の経験がある起業家は、同じ失敗を繰り返さない可能性が高く、
何も経験していない起業家よりも優秀だというシリコンバレー独自の評価方法等があるようです!
最後にVCが見ているポイントを公開してくれました。
VCが見ているポイントは主に3つあり、
・ペインが大きいか
・人柄
・経営チーム
ペインというのは、ターゲットの困っていること、悩みの種のことであり、それの大きさは最も重要であり、特にメンバーがそれを持っているほどいいそうです。
解決したい課題を明確に設定しており、それが自分ごとであるほど投資するにふさわしい企業だという判断ができると教えていただきました。また、人柄も重要な要素であり、そこで提案した内容よりもその人がどういう人なのかが大事だと教えていただきました。
最後に、アイデア発想の訓練、新規事業の手助けとなるようなワークショップを2つ参加者と行いました。
1つ目が30 circles challenge。
2つ目が人生の振り返り曲線です。
興味のある人は是非調べてやってみてもいいかもしれませんね!