11/14開催!BBA研究会「IoTのスマートハウス、スマートシティへの展開」

2016/11/14(月)16:00 〜 18:30 開催
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イベント内容

ブロードバンド推進協議会利活用部会では11月14日(月)、明治大学 リバティタワーにて利活用部会 第8回研究会として「IoTのスマートハウス、スマートシティへの展開 ~居住空間から地域社会に至る、IoTにより環境見守りの事例を探る~」を開催いたします。

IoTを用いた先端技術の急速な進展によって、あらゆるものがネットワークにつながる時代となりました。様々な分野に応用が期待されているIoTですが、人々の生活に最も関わり深く、人々の生活の環境や質を高める分野としてスマートハウスやスマートシティの取り組みが各所で見られるようになってきました。ICTを用いて人々の生活やそれを取り巻く環境を見守り、安全安心な社会を実現するためのこうした実証的な取組みの中から、とくに注目したい3つの事例についてご講演をいただきます。

まず、地域における環境モニタリングという目的で、2013年1月から清掃車に環境センサーを取り付け、実証研究を行っている神奈川県藤沢市と慶應義塾大学の取り組みについて、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任講師・米沢拓郎氏よりご紹介いただきます。藤沢市ではゴミの戸別収集を行っており、ゴミ収集車が各戸の前を1日1度は通過することから、ゴミ収集車にセンサーを取り付けることで人が住んでいるところはすべてセンシングできるのではというユニークな発想から生まれたこの事業。現在は、約100台のゴミ収集車にセンサーが取り付けられ、エンジン稼動中はPM2.5、UV、温度、湿度の各データを、位置情報(GPS)、加速度、方位とともに毎秒100回、慶應義塾大学内のサーバに送っています。さらに収集する情報を増やしていくことで、どのような市民サービスが可能になるのでしょうか。

一方、空間情報技術をベースとする総合的コンサルタント企業である国際航業は宮城県仙台市において、田子西土地区画整理事業の一環としてスマートヴィレッジ街区を整備してきました。同街区では太陽光発電、自立型エネファーム、蓄電池などを活用した最先端のシステムを取り入れた街を造成しています。さらにAI(人工知能)を使った行動情報の分析や調査事業を手掛けるレイ・フロンティアと共同で、この地域においてスマートフォンアプリによる行動誘発で健康促進を図る実証実験もスタートさせました。単に運動量を増やすといった実験にとどまらず、将来的には利用者の行動傾向や感情推定、行動を誘発する要因の推定などに発展させていくとしています。こうした取り組みについて、国際航業株式会社の藤原康史氏、およびレイ・フロンティア株式会社の澤田典宏氏よりご紹介いただきます。

そして、人々に最も重要な生活環境といえば住居です。住居におけるIoT、すなわちスマートハウスにおけるデータセンシングがどこまで可能なのか、どのような応用が考えられるのか、さらには個々のスマートハウスからどのようにスマートシティへ発展させていくべきなのかを、奈良先端科学技術大学院大学 ユビキタスコンピューティング研究室 准教授・荒川豊氏よりご解説いただきます。

スマートハウス、スマートシティの展開により、住民・コミニティの行動を可視化した街づくりへのアプローチを行うことで、生活環境や生活行動の変容に結びつけ、人々の生活に寄与していくのかを、最新のIoTとビッグデータ解析の観点から明らかにしていきます。
皆さまのご来場をお待ちしております。

<プログラム>
15:30 開場・受付開始
16:00 はじめに
    明治大学国際総合研究所 所長 林 良造 氏
16:05 開催趣旨説明
    BBA利活用部会 部会長/青森公立大学 経営経済学部 地域みらい学科 准教授 木暮 祐一 氏
16:10 ご講演(1):「ゴミ収集車によるデータ取得からスマートシティへのアプローチ ~日本式スマートシティ構築手法 -藤沢市を事例として~」(仮)
    慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任講師 米澤 拓郎 氏
16:50 ご講演(2):「仙台市グリーン・コミュニティ 田子西のスマートシティと行動履歴データの活用 ~震災復興住宅、住民コミニティの健康管理へのアプローチ~」(仮)
    国際航業株式会社 新規事業開発部 新規ビジネスグループ長 藤原 康史 氏
    レイ・フロンティア株式会社 取締役 CCO 澤田 典宏 氏
17:30 ~休憩~
17:40 ご講演(3):「スマートハウスからスマートシティへ ~奈良先端大学学内のスマートシティ実験と近隣自治体との共同研究から~」
    BBA理事/奈良先端科学技術大学院大学 ユビキタスコンピューティング研究室 准教授 荒川 豊 氏
18:30 閉会

※懇親会は18:40~20:00(23階 宮城浩蔵ホールで開催。希望者参加 有料)

<講演概要・講師プロフィール>
ご講演(1)
「ゴミ収集車によるデータ取得からスマートシティへのアプローチ ~日本式スマートシティ構築手法 -藤沢市を事例として~」(仮)
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任講師 米澤 拓郎 氏

講師プロフィール:
2010年慶應義塾大学博士号取得(政策・メディア) 。2012年カーネギーメロン大学客員研究員。現在、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任講師。システム・ネットワーク・ヒューマンコンピュータインタラクションの交点に興味を持つ。欧州共同研究開発プロジェクト、独立行政法人情報通信機構ソーシャルビッグデータプロジェクト、 総務省G空間プロジェクト等においてIoT技術を含むスマートシティに関する研究開発に従事。 2009年IBM Ph.D Fellowship Award、2013年情報処理学会山下記念研究賞などを受賞。

ご講演(2)
「仙台市グリーン・コミュニティ 田子西のスマートシティと行動履歴データの活用 ~震災復興住宅、住民コミニティの健康管理へのアプローチ~」(仮)

国際航業株式会社 新規事業開発部 新規ビジネスグループ長 藤原 康史 氏
レイ・フロンティア株式会社 取締役 CCO 澤田 典宏 氏

ご講演(3)
「スマートハウスからスマートシティへ ~奈良先端大学学内のスマートシティ実験と近隣自治体との共同研究から~」
BBA理事/奈良先端科学技術大学院大学 ユビキタスコンピューティング研究室 准教授 荒川 豊 氏

講演者プロフィール:
専門はIoTに関する実証的な研究で、生活のあらゆる場面のIoT化に取り組んでいる。博士(工学)。2011年に54時間で起業する世界的イベントStartup Weekendで日本一となり、2013年に飯塚スマホプリコンテスト優勝、2014年には世界トップカンファレンスACM Mobicomにおけるアプリコンテストでも世界2位に輝いている。

開催趣旨説明
BBA利活用部会 部会長/青森公立大学 経営経済学部 地域みらい学科 准教授 博士(工学) 木暮 祐一 氏

木暮祐一プロフィール:
1967年、東京都生まれ。黎明期からの携帯電話業界動向をウォッチし、2000年に(株)アスキーにて携帯電話情報サイト『携帯24』を立ち上げ同Web編集長。2002年~2004年、携帯コンテンツ開発の(株)ケイ・ラボラトリー(現、KLab(株))で広報担当マネージャー兼産学官連携事業などを担当。2007年、「携帯電話の遠隔医療応用に関する研究」に携わり徳島大学大学院工学研究科を修了、博士(工学)。スマートフォンの医療・ヘルスケア分野への応用をはじめ、ICTの地域社会での活用に関わる研究に従事。2013年より現職。モバイル学会理事/副会長、ITヘルスケア学会理事。近著に『メディア技術史』(共著、北樹出版)など。1000台を超えるケータイのコレクションも保有している。

<開催概要>
■日時: 2016年11月14日(月)16:00-18:30(18:40から懇親会)
■会場: 明治大学 リバティタワー 7階 1074教室
    〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
    アクセスマップ:https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
    キャンパスマップ:https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
■共催: 一般社団法人ブロードバンド推進協議会、明治大学国際総合研究所
■定員: 60名
■参加費: セミナー参加費 無料 / 懇親会参加費 3,000円(税込)
■対象: 自治体、ICT関連事業 のご関係者様

注意事項

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