Lean Architecture / DCI Evening

2017/10/18(水)18:30 〜 21:00 開催
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イベント内容

Lean Architecture / DCI Evening by James Coplien and Gertrud Bjørnvig

Rethinking Objects

一昨年ごろから、PHPメンターズのメンバーがツイッターで時々やり取りさせて頂いていたことがご縁で、この度James Coplienさんのセッションを東京で開催することになりました!

Eric Evans氏による書籍『ドメイン駆動設計』(2003年)に先駆けること5年、日本ではソフトウェアパターンやアジャイルのリーダーとして知られるJames Coplien氏は、書籍『マルチパラダイムデザイン』(1998年)でドメインとドメイン間の関係を中心に据えた設計パラダイムを提唱しました。

2015年1月、私たちは『マルチパラダイムデザイン』を熟読するべく有志で読書会を始めました。回を重ねるにつれ、私たちはCoplien氏のモデリング・設計に関する見識や先見の明に感服しました。マルチパラダイムデザインは、私たちソフトウェア開発者が日常的に行っていることや現実世界の良いソフトウェアをよく説明できるパラダイムだと思います。

『マルチパラダイムデザイン』から11年後となる2009年、Coplien氏はTrygve Reenskaug氏(MVC, OOramの考案者)とともにDCIアーキテクチャを発表(The DCI Architecture: A New Vision of Object-Oriented Programming)、クラスベースの静的なモデルではなく、オブジェクトベースの動的なモデルを指向し、従来のオブジェクトモデルが捉えられていなかった「手続き」を、オブジェクトモデル上のインタラクションで捉える、具体的な方法に言及しました。

その翌年(2010年)、Coplien氏はGertrud Bjørnvig氏(Coplien氏の奥様)とともに書籍『Lean Architecture』を上梓、トヨタ生産方式をソフトウェアアーキテクチャに適用するリーンアーキテクチャについて、DCIアーキテクチャをそのビルディングブロックと位置づけた具体的な方法を記述しました。

そして2017年10月、数々の幸運に恵まれ、James Coplien氏とGertrud Bjørnvig氏を招いて、このようなセッションを開催する運びとなりました。

平日早めの時間となりますが、ぜひ奮ってご参加ください。

開催要項

開催日

10月18日(水)

タイムスケジュール

  • 18:00-18:30 受付
  • 18:30-20:00 (90分) James Coplien and Gertrud Bjørnvig: Lean Architecute / DCI
  • 20:00-21:00 夕食(同会場にて)

NOTE: セッションは英語で行われます。通訳(大野、澤田)による同時または逐次翻訳を行います。

参加方法

NOTE: 今回、貴重な機会であること、人数に限りがあること、ケータリングデリバリーの手配を伴うことから、申し込みいただいた方は可能な限り当日ご参加いただけることを前提に考えております。

もし、当日参加できるかどうかわからない(少々遅れる等は構いません)という方がいらっしゃいましたら、参加できる方を優先するため、ご辞退をお願いできればと存じます。

  • 一般の方は、参加枠 一般 をお選びの上お申し込みいただくようお願いいたします。
  • object-compositionメーリングリストの方は、参加枠 object-composition をお選びの上お申し込みいただくようお願いいたします。

参加費用

本編、夕食ともに無料となっております。

会場

ポート株式会社 本社

〒160-0023
東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー12F

特記事項

  1. 会場提供のポート株式会社に対して、Wantedlyなどに自社の採用・広報目的の開催記事をアップすることを許可しています。セッション、夕食中の写真撮影が予定されています。
  2. 会場提供のポート株式会社に対して、社内利用目的の動画撮影を許可しています。

スタッフ

名前 ロール Twitter
久保 幹事 @iteman
山根 幹事代理 @spring_kuma
杉本 交渉窓口 @sugimoto_kei
川辺 タイムキーパー @kawakawa
大野 通訳 @ganchiku
澤田 通訳 @remore
勢田 会場及び夕食手配 @kseta19
力丸 会場責任者

参考

リーンアーキテクチャ

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マルチパラダイムデザイン(Multi-Paradigm Design: MPD)を下敷きにしつつDCI(data, context and interaction)アーキテクチャによる設計を解説する書。James O. Coplien氏によると、DCIアーキテクチャとは「オブジェクトを使った、人々が問題を解決するために彼らの頭に持ち込む操作のモデルに応じたソフトウェアの構造化」であり、「手続き・オブジェクトパラダイムの重要な要素を組み込んだMPDの拡張サブセット」である。クラスベースの静的なモデルではなく、オブジェクトベースの動的なモデルを指向し、従来のオブジェクトモデルが捉えられていなかった「手続き」を、オブジェクトモデル上のインタラクションで捉えることを試みる。MPD同様、ドメイン駆動設計(Domain-Driven Design: DDD)と多くの点でオーバーラップする。「境界付けられたコンテキストはDCIのコンテキストよりもドメインモデルにより似ている」

マルチパラダイムデザイン

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マルチパラダイムデザイン(Multi-Paradigm Design: MPD)は、James O. Coplien氏の提唱する設計パラダイム。MPDは、認知言語学の現代的なカテゴリー理論に基づく共通性・可変性によって、問題をドメインとドメイン間の関係によって構造化(第1段階のドメインモデル=アーキテクチャを作成)し、ソリューションドメインの提供する抽象によってそれらを再定義・洗練(第2段階のドメインモデル=アーキテクチャを作成)するものである。ユビキタス言語(≒ドメイン辞書)、モデル駆動設計、境界付けられたコンテキスト(≒MPDのドメイン)等、ドメイン駆動設計(Domain-Driven Design: DDD)と多くの点でオーバーラップするため、本書を理解することはDDDの理解にも役立つ。なお、日本語版の内容は2000年の博士論文バージョンに基づいている。時系列は Multi-Paradigm Design for C++ (1998) -> Multi-Paradigm Design (Ph.D. Thesis) (2000) -> マルチパラダイムデザイン (2001) となる。

関連リンク

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